長い一日


土曜日は早起きして朝から有明の国際展示場(ビッグサイト)で行われている東京国際ブックフェアへ。ビッグサイトは何年か前のブックフェアに行って以来の2度目。思っていたよりもりんかい線の駅から遠かった。カイシャが出展したのでそのお手伝い,と言いつつ,実際にはかなりの時間フリーで場内をうろうろさせてもらってました。


角川書店のブースに,角川グループが出しているラノベのレーベルの歴史を振り返る年表と,一部当時の作品の陳列もあって,たいへん興味深かったです。「男の子向け」と「女の子向け」とに分かれているんだけど,ルビー文庫を「女の子向け」と言って良いものかと,ちょっとひっかからないでもなかった。ルビー文庫の創刊が1993年ごろ(1994年かな?)で,創刊時期にコミットしている世代なので,固有名詞がえらく懐かしい。逆にそれ以降の,とくに近年うぞうぞ創刊された女子向けラノベ(有り体に言えばBL)レーベルはちっともわからん。今じゃさっぱり読まなくなりました。「女の子」じゃなくなったってことでしょうかね。って考えるとやっぱり「女の子向け」で良いのかもしれん。角川ルビー文庫が業界に果たした役割ってきっと大きいんだろうなあ。雑誌はいろいろあったけど,単行本でそれ用のレーベル作ったのは角川が最初じゃないかな。あれで書き下ろしの小説(作家)がぼこぼこ出たからこそ,他社にも展開されていった部分はあるように思う。知らないから推測に過ぎないけど。


無料公開セミナーの一つに,8月2日に公開される映画「スカイ・クロラ」について原作者が語る,というものがあったので,わざわざ30分以上前から並んで立ち見参加。やや職場放棄気味。原作者の森博嗣氏と,途中からサプライズで監督の押井守氏も登場。小説と映画(アニメ)での見せ方の違いや三人称と一人称の違いについてなどにも言及された自分にとって多くの示唆に富む対談でしたが,メモも取ってなかったので詳細は割愛。


面白かったのは,その場に集まっている層について森先生が質問され,「スカイ・クロラ」シリーズを全部読んだ人,「スカイ・クロラ」だけ読んだ人,「スカイ・クロラ」(シリーズ)をまだ読んでいない(これから読もうと思っている)人,と手を挙げていき,残った人はスカイ・クロラ以外の作品だけ読んでいる人なんでしょうか,という話。手を挙げなかった自分はたぶんそこ。かなまるによれば「日記しか読んでない」層も実はそれなりに居るらしい。とはいえ日記シリーズがいちばん売れていないらしい。そうなんだ。


実際にはただの野次馬もいたと思われますが。


トークショーの内容は原作を知っている前提で進み,話を聞いていても具体的にはわからない部分は多かった。でもおもしろかったけど。それに映画にも興味を持ったので,読売さんとしては成功だろうなあ。読売ブースで買い物をすると貰える紙袋も全面「スカイ・クロラ」で,かなり宣伝に力を入れている様子が窺えました。


で,ほとんどしていないお手伝いを4時前に失礼して,ゆりかもめ大江戸線にゆられて新宿飲み会の0次会。大きいテレビでプロ野球中継って,良いなあ。バナナジュースやら手料理やらご馳走になりつつ。そして新宿に移動してあとはいつも通り。


新宿で京王の終電を逃したのはかなり久しぶり。しかし,つい先週も人んち飲んでて終電逃しているので,自制のきかなさという点ではちっとも久しぶりではない。