おこづかいちょう


サイゼで昼食を取りながら,遊興費の話と家計簿の話で盛り上がる。遊興費に関して彼女は毎年,年末に一年の総括をしていて,昨年のチケット総額が一昨年の倍だったとか。


振り返って,自分は幾らぐらいだったのか。昨年はライブ(11件)も野球観戦(17件)もそれぞれ日数で一昨年の2倍・5倍ぐらい。舞台の鑑賞数はなんばグランド花月を入れても3程度と,一昨年のおそらく半分以下。バレーボールはよくわからない。


という具合で,今ここで記憶をもとに遊興費概算は出せるけれど,考えたことがなかった。どうせ,あまりの総額の高さに唖然となってくよくよするに違いないと思ったいたから。70(FC会費と発券手数料を含まず)+35(FC会費含む)+55+50=210(単位は千円),ぐらいか。交通費は去年はほとんど遠征せず宿泊も伴わなかったので随分少ないと思う。


当人は「まあこんなもんか」という感想。もちろん都度自分が支払っているわけだから,奇想天外な数字が出てくるわけでなし。これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれだろう。わたしの支出の中では年間の洋服代よりも安いかもしれないので,やっぱり「まあこんなもんか」。そもそも,支出総額に対してどの程度の割合なのかが分からないので,ピンとこない部分もある。


自慢できた話ではないが,高校を卒業して「お小遣い」レベルに留まらない額を裁量するようになって以来,自分の会計(収支)をきちんを調べたことがない。以前かなりケチだったのも(今も質の悪いケチさは残っている),一転して今現在かなりの浪費傾向にあるのも,どちらも,実態を正確に把握しないままお金を使っていることには変わりない。


幸い今はそれでやっていけているので問題にはなっていないが,自分の活動のことなのに本人が全く把握できていないというのもちょっと気持ち悪い。先月の半ば頃,「これだけ後先考えずに使いまくっていて,実態としては何にどのぐらい使っているのかしら」と自身の金遣いに対する純粋な興味がわき,年が明けたら支出の記録をつけようと思い立って,少し方法を考えていた。


こういうことは細部にこだわるあまり続かない傾向があるので,目標を期間(月・四半期・半期・年ぐらいか)の支出総額とおおざっぱな科目別の割合の把握にとどめ,それも概算で良しとしようと決めて,今年の年明けから,とりあえずgoogleスプレッドシートでぽちぽちと入力をしている。


そんな話をしたら,彼女がかつて持っていたパソコンにプリインストールされていた家計簿ソフトの話になり,そのあまりの高機能ぶりに,ぽかんとなった。


家計簿をつけるということは単なる収支の実態調査に留まらない。家計簿は予実管理ができてはじめて機能する。たぶん。買い回り品の店ごとの価格傾向,期間内の予算と実績との差(つまり今月はあと250円で生活しなきゃならないの系の),実績の科目別割合から見る適切な予算配分,等々。長期でつければ物価の推移もわかるだろう。


細かい分析を行えるに越したことはないが,大根1本どの店で幾らで買ったかまでを毎日ちまちまつけてられっか,ということになる。そこまで大それた目標は立てない。大まかな傾向をみるにせよある程度続けないと,たまにしか行わない活動が除外されてしまう。


となると,そこまでのきめ細かな機能は必要ない。世の中にはきっと紙の家計簿もWebやその他パソコン用の無料ソフトも適当なものがたくさん転がっているだろう。それらを使う方法があることは承知の上で,それらを探したり比較検討したり使い方を学習したりするのが面倒だったので(既存のものが「便利で使い勝手が良い」という想像をしてなかった),昨年の暮れに「Excelでこーゆーのが作りたいんだけど」とかなまるに相談したところ「それは表計算ソフトではなくデータベースソフトだ」と言われた。むぎゅ。


なので,しばらくはgoogleスプレッドシートでほそぼそとやってみます。日本語版がないから,メニュー項目がさっぱりわからんのですが。円は1円以下の表示は不要なんだけどなー。


自動引き落とし(主にインフラ)とレシートが出ない買い物(主に自動販売機)が難所。自動引き落としは家賃・電話代・ネット代・都民共済掛金等事実上の固定費は無視するとして,電気/ガス/水道は変動するから入れた方がいいだろう。検針の紙を使うかね。日付どうするかね。もぎゅもぎゅ。


科目の分け方も悩み中。この辺は世に出回っている家計簿を参考にするべきに決まっている。わかってる。でもめん……な人が果たしていつまで続くのか,こうご期待。