THE DAY IN QUESTION 2011@日本武道館


すごかった。


来年デビュー25周年。記念企画もちらほらオープンになりつつあるところで,何かそれに絡めた仕掛けはしてくるだろうとは思っていた。ファンクラブの会報でも,その辺を意識したセットリストにする旨は年少組のインタビューで述べられていたし。


ひでさんゆうたさんが中心にライブの曲目を構成するというのも,珍しい。そして年少組の本気のおそろしさを見ることに。


本編はこれまでの全オリジナルアルバムから律儀に原則1曲ずつ古い順に(さくらとJUPITERだけは例外)。3曲目ぐらいで意図に気づいて手が震えた。


セレクトは,シングル曲だったりこれまでライブでちょいちょい演奏している曲だったりと,ポピュラー目な曲中心だった印象。わたしがライブに行くようになって5年(たしか2006年のDIQ仙台が初めてのライブで,今回が6回目の12月29日),初めて生で聴いたのはidolだけだと思う。そのidolもどこかで聴いているかもしれないが,いちど聴きたかったからうれしかった。


いちおう最新リリースであるところの RAZZLE DAZZLE からアンコール含めて1曲しかやらないところも鬼。


オープニングはステージ前に幕が下りていて,そこに,いつものSEをBGMに,これまでのアルバムジャケットがフィルム風テンプレートに入ってうつし出される。どよめく武道館。おわりごろに背面からメンバー登場,さらにどよめく武道館。幕が上がって,一発目がHURRY UP MODE。ひゃっはー。


そしてステージ背後のスクリーンに映るのはまぎれもなく当時のPV。さらにどよめく武道館。


上にスライドしていったスクリーンと,ステージ背後の縦3分割スクリーンとに映像が映し出されるという,めずらしく(というとアレだけど)豪勢な仕様。上部スクリーンはニコ生用映像なのか,ステージ上のリアルタイム映像。ときおりリアルタイムエフェクトもかかってた。背面はBGVがメインで,曲によっては適宜リアルタイム映像。


背面スクリーン,特に前半はPVが多かったなあ。単にPVそのままじゃなくて,加工してたり,リアルカメラ映像組み合わせたりとなかなか凝ってた。特に正面からの絵だとあっちゃんと昔あっちゃんが重なる。ふぃじかるの時だったか,ひでひこさんがしばしスクリーンをじっとみていたのがおかしかった。


わたしなんぞは新参ファン+限りなく新参に近い出戻りなので,そんなでもないけど,その歴史にずっと付き合ってきたファンには,胸に迫るものがあるだろうなあ,などと。


今回のライブはニコニコ生放送で生中継があった。(1/29までタイムシフト視聴可能 http://live.nicovideo.jp/gate/lv73363728 )。入場前「今日は生放送があるので19時開演です」とスタッフが拡声器で注意喚起していて,「生放送……間違ってはないけど……なんかおかしい……」などという言う我々。そして,案の定というかなんというか,いつも通りの約10分押しで開演。


トリプルアンコのあと,来年のリリース&ライブ予定発表もあったので,終演が21時35分ぐらい。どうやらニコ生ではアンコールの放送がなかったようでたいへん残念。夢魔はニコ生のためにやってのかと思っていたのに。\(^o^)/弾幕でうまるのを楽しみにしていたのに。


衣裳はなんだか全体的にぴらぴら。あっちゃんは黒の裾の長いひらひらすけすけブラウスに赤い目のロングコート,今井さんは青いブラウスに,黒地にちょっとアーガイル風にピンクと水色の模様が入ったずぼん,赤い髪。カラコン入れてるかと思ったぐらい,西洋人だった。かわいいいい。ひでひこさんは黒のダブルのコートで襟だけ豹柄の毛皮がついてて,インナーは黒のシンプルな丸襟にネックレス,足元は黒スキニー(たぶん)に黒ブーツ。かわいいいいい。ゆうたさんもめずらしくモノトーンではなく,インナーが赤のフリルっぽい感じで,黒ジャケットのテーラードの襟にも赤い目の飾りがついていた。かわいいいい。アニィは黒×赤のナポレオンジャケット風。かっけええ。


トリプルアンコの最後の最後,COSMOSの前に機材トラブル。あっちゃんがMCして暗転してなかなか曲が始まらず,スタッフが今井さんのところでごそごそ。しばらく待っても始まらないので,いよいよあっちゃんが,「truble……」とまったりした発音。ガイジン風に「truble……ダレモワルクナーイ」と笑いを誘い,隣の人が「あっちゃんがんばってー」と叫んでいた。今年は機材トラブルに縁がありすぎた。


そのトラブルで一度さめた会場の雰囲気を,一気に塗り替えるかのように,あっちゃんの歌にすごい気合いが入っていた。ライブでやるのは久しぶりだと思うのだけれど,安定のクオリティ。しかし,ラスト,歌わせたかったのはわかるけど,スクリーンに歌詞が出てくるとあちこちで抑えた忍び笑いが漏れてくるのはどうしてなの。いや,わたしもついつい笑ってしまったけれど。カラオケ風の明朝体のフォントが悪かったのか字の大きさが悪かったのか。5年ぐらいライブ行ってるけどばくちくさんのライブで歌詞が出るなんて想像したこともなかったので,笑えるのは仕方ないよね。このセットリストで2時間ひっぱって,いまさらCOSMOSで歌詞必要なのか,っていう,親切なのか不親切なのかわからないところにおかしみ。

セットリストと収録アルバム(記憶で書いてますん)


THEMA OF B-T
HURRY UP MODE [HURRY UP MODE]
SEXUAL×××××! [SEXUAL×××××!]
PHYSICAL NEUROSE [SEVENTH HEAVEN]
ANGELIC CONVERSATION [TABOO]
悪の華 [悪の華]
さくら [狂った太陽]
JUPITER [狂った太陽]
die [darker than darkness -style93-]
love letter [Six/Nine]
idol [COSMOS]
MY FUCKIN' VALENTINE [SEXY STREAM LINER]
Baby, I want you. [ONE LIFE, ONE DEATH]
極東より愛を込めて [極東 I LOVE YOU]
GIRL [Mona Lisa OVERDRIVE]
ROMANCE [十三階は月光]
Alice in Wonder Underground [天使のリボルバー]
Memento mori [memento mori]
独壇場Beauty [RAZZLE DAZZLE]

〈アンコ1〉
...IN HEAVEN... → MOONLIGHT [殺シノ調ベ This is NOT Greatest Hits]

〈アンコ2〉
夢魔 -The Nightmare [十三階は月光]
DIABLO [十三階は月光]

〈アンコ3〉
JUST ONE MORE KISS [TABOO]
COSMOS[COSMOS]


2009DIQコピペしようとして気づいた。2009のDIQはDIQと言いながら,めめもり曲が多かった。ツアー直後だったからそんなもんだろうと思っていた。


今年もスタンディングツアーが冬に延期になって12月上旬まで引っ張って,終わってすぐにDIQだったので,リハーサルの関係などからかぶる曲が多いのではないかと思っていたのだけれど,びっくりするぐらいかえてきた。かぶってたのが,Baby, I want you. と love letter ぐらい。もちろん2009のDIQとのかぶりも4曲。リハ大変だったろうなあ。


2時間ライブやって,まだあれもこれもやってないって思えるんだから,すごい。