BUCK-TICK 「TOUR 夢見る宇宙」:覚書の三歩手前
行ってるよ。ツアー2日目の10/8@静岡市民文化会館,11/11神奈川県民ホール,11/13渋谷公会堂(今ココ),11/18千葉県文化会館,そしてファイナルの12/29日本武道館,の予定。
個人的にはもう半分終わってしまってしょんぼり。武道館までの間で増やせないか考えてみたけど,なかなか。予定が決まっていないのは12月第1週だけど,心の中でどちらか刈谷でどちらか演舞場と決めている。あ,演舞場のチケット取ってない。
来年のスタンディングツアーも少しは行けるからいいかなあ。ホールはホールの良さがあるよね。セットや演出が多少凝ってるのもそうだけど,観るのが楽。席が決まっているから開演前ぎりぎり到着でいいし,椅子もあるから待ってる間は座れるし,どの席でも見えないってことは滅多にないし。その代わり自分の努力ではどうしようもなく3階席や3階席や3階席になるんだけど。
スタンディングは楽しいんだけどその辺が自助努力なのがなあ。整理番号良くても早く行かなきゃ意味ないし(たいてい超悪いから杞憂)。7月の横アリは平日対バンで人も少なめだったからえっらい前(といっても2個目の柵より後ろ)に突っ込んで,近さに感動してぴゃーぴゃー言ってたけど,基本的に無理だかんね。ああ。いろいろ申し込んでるけど見事にリーグと被っているので,あんまりいい番号来なくて良いですとか思ってます。当たってさえくれれば。それは重要。
今回,アルバム好きだしライブも楽しいんだけど,日程(というか行程)が微妙な配分になったので,行くだけ,みたいになってるのが残念。セットリストとか控えてない。初日の横須賀と2日目の静岡で本編のセトリが違ってたんだけど,神奈川県民と今日の渋谷は,静岡と本編は同じだった,と,思う。アンコールは,最初の「Coyote」と締めの「夢見る宇宙」が固定っぽいのかな。
アルバムの収録曲数が少なめなので,アルバム外の曲が多い。新しい発見があるのが嬉しい。「Long Distance Call」をライブで聴くのは初めてかもしれない。生歌は迫力ある。そしてAメロの間出番がないゆうたがゆらゆらしながら曲に入ってて,Bメロが近づくにつれてがーーーっと集中して神経研ぎ澄ませているのに感動した。
それから,何遍聴いてもイントロだけで「うおおおっ」てなる「誤解」。あのイントロ神だ。ひでひこさんとこにピンスポットが当たってギターじゃかじゃかして,その次にアニイのドラムにピンスポ。程良く重くて程良く乗れてひたすらかっこいい。星野さんが機嫌良さそうに体でリズム取りながら後ろにステップ踏んでるあたりとか。
「SANE」の新verも,変拍子つーか,変なところが原曲と違ってて,あれれ,ってなるんだけど,スピード感が出ててこれはこれでイイ。そろそろ,レコード未収録のセルフカバー(リアレンジ?)曲もたまってきているから,それだけでアルバム作ってリリースしてほしいなあと,これは真剣に。
「Jonathan Jet-Coaster」。あんなにギターがかっこええ曲だったのか。メメモリツアーでわたしは何を観ていたのかと。銀色っぽい漠然としたイメージはあるんだけど。映像があったこととかおぼろげに覚えてるんだけど。あっちゃんのパフォーマンスのゆるい印象はあるんだけど。ぜんぜん観てなかったらしい。それか綺麗さっぱり忘れていたか。左手すっげー忙しそうだ。そんで,ガチでひいてる。
「極東」もかっこええよね。極東はDIQでやることも多くて,珍しいってほどじゃないけど,炎が見えると盛り上がる。今日は体調悪いのに頭ぶんぶんしてもうた。
本編だとこんなとこかしら。アンコールで自分が聴いたのが「Coyote」「TANGO Swanka」「君のヴァニラ」「FLAME」「Ash-la」「Alice in Wonder Underground」「独壇場Beauty」ぐらいかな。多いなー。最近「REVOLVER」やったような気がするのは錯覚かしら。
FLAMEはたぶん初聴き。君のヴァニラもほとんどなかったと思う。今日のAsh-la嬉しかった。これもイントロで「う……うおおおおお」みたいな。
今日の「独壇場」はサビ繰り返しのところであっちゃんが,裏メロ(なんていうの,低い方のパート?)じゃなくて,そのまんまいったので,あれ,って思ったんだけど,いつもだっけ。どうよ。あそこが低くなるのがいいのに。
ジョナサンじゃなくて誤解だと思うんだけど,ひたすらカッティングしてる曲でネックがちょっと上がり気味で,そういうのもかっこええなあと思った。ギターたくさんあるんよね。黒×白のまだ新しそうな子のフォルムがかっこええ。チェリーレッドのバーニーは外せない。アコギもかっこいい。ほえええええ。いまいさんも黒まいまい赤まいまい白スタビにシルバーポッド。シタールみたいなまるっこい形の子。ギターズかっこええです。
アルバム曲だと,静岡から神奈川の間に変貌を遂げていたのが「人魚」。もともと楽しい曲で,アルバムでもバカみたいに楽しかったけどライブだとさらに楽しい予想通り盛り上がってると思ってはいたんだけど。1か月の間にハンズクラップ曲になってるし(今井さんが手を叩いていらっしゃる),ほしのさんはアンプに腰掛けてたまにずり落ちるストラップを元に戻しながらサーフミュージック的世界を構築されつつもビキニもとい奇跡を探したりしてて。楽しすぎる。
全曲感想書いてるときりがないんでやめますが。「INTER RAPTOR」のベースラインが美しい。ゆうたの指弾きが好きです(いつも言ってる)。「LADY SKELETON」とか「ONLY YOU」とか「CLIMAX TOGETHER」みたいな,シンプルに楽しめて盛り上がれる曲が多いのもいい。おんりーゆーの「♪てってってー てってっててー」が頭に残って離れない。アイマスの「てってってー てってっててー」と同じリズムだし,もうね。
あと,「MISS TAKE」はあいかわらず感動のあまり固まってる。野音から進歩してない。
衣裳は今日で全員2パターンは観た。今井さんの宇宙人みたいな衣裳の腕輪がかっこええ。星野さんは初日の赤いチェックのをもう一度観たい。黒もかっこええけど。グレーのスカートもかわいいけど。赤チェックスカートがかわいかったんだ。ゆうたはジャケ写っぽいほうの腕短めのジャケットがかわええかな。今日の赤っぽいロングジャケットもかわええけど。アニイは茶ジャケットと,今日の鮮やかな青ジャケット(+茶色の素材裾出し)。
あっちゃんの軍帽がまた。今の髪の長さと髪型(ストレートだ)がすごく好きだ。膝上丈のブーツ。黒の手袋。色々巻いたりまとったりパンタロンだったり袖シースルーだったり袖無しだったりするのがかっこいいのか判断つきかねることもしばしばあるんだけど,軍帽はガチでかっこいい。今日の,裏地が赤のロングジャケットと赤パンツ良かった。アンコールで着ていた,軽めの素材のへちま襟のコート(?)の後ろ姿も。
つーか,ギターズが2人してぽんぽオールバックなのが,何故お揃いなのか問い詰めたいレベル。かっこええんだ。待ってて良かった。念じてて良かった。ほしのさんオールバック超似合う。かわいい。かわいいよぅぅ。
と,あちこちとっちらかってますけど。
ライブ観てる間,きゃっきゃ盛り上がっている曲はわーわー言ってるけど,そうじゃなくて,なにか言葉にできない感動に包まれて,光がまぶしくて,しみじみ,何かに感謝するような祈るような気持ちになることがある。何回かある。
この5人が揃ってることとか,5人だけでステージに乗ってることとか。次から次へと25年常に新しい曲を生み出し続けていることとか。昔の曲が色あせていないこととか,今までの曲が全部地続きで,いつでも取り出してアルバムツアーのセットリストに織り込んで演奏できることとか。
長いMCがあるわけでもないし,お金のかかった凝った演出もない。比較的シンプル目なセットで幾つかの映像と照明の演出でひたすら演奏しているシンプルな中に見える力強さに感動するのかもしれん。ステージ慣れしててライブ度胸座ってて。自分達がライブを楽しんでいるのが伝わってくる。でもそこに厳然たるプロ意識が見える。良い意味で仕事でやってる感じ。誇りと自信。技術面では必ずしも25年経っても相変わらずちゃんなところがあるけれど,どこからどう切ってもプロのステージで,客席に向ける視線は皆すごく柔らかい。1人1人が好きに動いてるように見えるし,それぞればらばらに客を弄ってるようにも見える。メンバー同士は絡んでるような絡んでないようなふしぎな距離感で,それで成立しているステージがまた心地良い。