目に見たパッションを文章に・その1


タイトルはいただきものです。その2の予定はありません。


つらつらと個人総括。たぶん脈絡は皆無です。気楽に書く,が今回のテーマ。よそ行きと内向きとを同じ場所に混在させるのが身上。


春のリーグ戦自体が2年ぶりで,まずは無事開幕したことがしみじみ有り難かった。できたてほやほやの手探り感にあふれるチームもあれば,昨年からの体制変更があまりなく最初からしっかりまとまっているチームもあれば,ほんとうに様々。そして春の(わたしの)風物詩,会場に来ているV各チームの関係者の動向が気になる。気にしても仕方ないし,気にしたところで何らかの有益な情報が得られるわけでもないのに。

各チームの雑感


2コート同時進行で1回戦のみという現行システムでは,どうしても,会場にはいるのだけれど実際にはほとんど見ていないチームが出てくる。去年の秋季リーグ戦が終わったあと,対戦カードごとに「がっつりみた・まあまあみた・たまーにみた・全然みてない」にざっくりと分けて傾斜配点をつけて,全12チーム(当時)の偏りを調べてみた。分類のしかたが曖昧で配点も適切な落としどころが見つけられなかったので今年の春リーグに関して同じことをするつもりは今のところないけれど,大筋の感触として,今回もかなり差がついた感じはあり。

とうかい


ゆいいつ,全試合見たチーム,だと思う。少なくともこのチームだけは意識してこっちのカードを取っていた。


昨年度と違い今年は意図的にそういうシフトを敷くべき理由はなかったのだけれど,ついつい優先してしまったことは,いつのまにかそれが習慣化してしまっていたようで恐ろしい。しかし今年はもう諦めてこっち方向で突っ走ろうと思う。


とうかいのことは都度都度いろいろ書いたのでいったん略。


慶應戦の間宮にはほんとうに笑わせていただきまして,GW前のあのときはどうなることかと思った。GW中のアレでさらにどうなることかと思った。それが優勝だもんなあ。5/12・13の勝負所一点集中の恐ろしさ。


とくに筑波戦。前回,直接対決で勝った中央と慶應は悔しいだろうと書いたけれど,むしろ2位の筑波の方が悔しいかもしれない。あの週のとーかいが神がかっていたのか対戦相手(筑波・明治)が調子を落としていたかはわかんないけど,圧倒的な試合運びだった。


個人賞はセッター賞の深津とMVPの深津とリベロ賞の大西(筑波白石と同時受賞)。スコア系には次点含めて全然名前が入っていない。選手個人ではなくスタッフで勝ったかなあという感はある。そんで分析と戦術でアレしたのが最終戦,という説。

つくば


新しいユニフォームがフォトジェニックでねえ。明るい体育館に水色が映える。とくに前半はかなり筑波率高めで見ていた。


GWあけの週の二連敗がほんとうに残念だった。最終週は二連勝で2位。あとちょっとだー。秋だ秋。


できたんフル回転ですよ。


バレーボールにおいて最多得点を取る選手(がいるチーム)は,その選手に集まりすぎ感が強いというのはVリーグを観ていても感じるところで,今はできちゃん1人の肩に色々乗りすぎとは感じる。彼はそれに応えられる選手だからそれでいいのかもしれないけれど,とうかいに負けた試合の印象だと,今後の課題はできちゃん1人に頼らないオプションを増やしてくことだろうと思った。ひさはらもしのむーも良い子だぜー使おうぜー。りはくいいよみやうちかわいいよ。こないだの土曜の試合で,ラリー中に真ん中で誰か囮が跳んでて,ちょっとダブルクイック気味で実際は李博のA1(でいいんだっけライト側セッターに近い方)っていうのがあって,目が覚める一打だった。わたしはあんまりMBに意識が向かないんだけど,李博はそんなわたしでも目を引く。


個人賞は,ベストスコアラーのできたん,スパイク賞のりはく,リベロ賞白石。敢闘賞にキャプテンの矢野。

ちゅうおう


去年一昨年のチームとはぜんぜん違う。ちゅうおうの89組は下級生のときからずっと出ていて,しばらくメンバが固定されていた感が強かったから特にそう思う。その点はとうかいも同じなのだけれども,とうかいよりもずっと「別チーム」に感じられたのはやはりセッターの変更の影響が大きいか。あと,中大は監督も替わった。新監督フレンドリーだ(謎)。


関田の新人賞はチーム成績を考慮しなくても文句なし。早坂じゃなくて新井なんだな,というのが最初の驚きで,しみじみ層が厚いなあと。2・3週あたりは結果が出ず苦しいかんじ。早稲田に負けたのがとはちゅうだいクラスタの方々が仰るところではあるんだけれども,ちょうどわたしはそのへんを見てない。秋と冬でごりごり出てきそうなチームの筆頭だと思う。課題はなかなかあわないセンター線。なぜじゃ。


と思っていたけれど,スパイク決定率の2位(スパイク賞次点)にでんでん入ってるんだよ。最初は決まらない場面が目についていたけれど,後半の4試合は良かったのでスコアを伸ばしてきたかしら。過去の成績表をみればわかるのだけれど横着してパス。

けいおう


けいおうすきーって言ってるわりに今季慶應の試合をあまり観ていないような気もする。新しくなったチームの様子をつかむことを優先してしまい,去年とほっとんど変わらなかった慶應は後回しになってしまった。


で,4位だ。ずーーーっと6位定位置だったけれど,セット率が悪いだけで勝ち数では上位グループだった。最終週の二連勝で4位に上がった。


ホームの日吉で行われた東海戦の間宮がひたすらかっこよかった(いやらしかった)。東海に勝って勢いがついたところで中断があったのはタイミングが悪かった。そしてそのあと順に負けたのがより上位を狙ううえでは痛かった。


順は今季のひっかき回し大王だったからのぅ。どこのチームもああいうわけわかんないチーム(で身体能力は高い)はやりづらそうに見える。


個人賞はレシーブ賞の間宮と会長特別賞の柳田。間宮はサーブレシーブ部門で2位,柳田はベストスコアラー部門で2位。トップの出耒田とは13本差で慶應のほうが2セット少ない。


岡田が故障明け(?)でいまいちというところ,特に序盤その傾向が顕著だったのでその分がぜんぶ柳田にのっかっていた感じではあったけれど,彼は抜けそうにないところを実に見事に抜く。体も大きくなって一層頼もしさが増していた。

めーじ


去年のメンツに+リベロの瀧野。なので前半はがんがんとばしていた。最後の3連敗で順位を下げてしまったけれど,筑波には勝っているんだよねえ。とうかいにしろちゅうおうにしろ,手探り状態だった序盤に対戦していたらまた違ったんじゃないだろうか。


体力や持久力なのか,よそに対応されちゃうのか,よくわかんね。基本的に拾って拾ってのチームでそれが楽しいのだけれど,相手に拾いようもないようなスパイカーがいるとラリーが取れなくてじわじわと来る。


一昨年から出ている3年生sがみなかわいい。今季は新を新発見した感じ。一昨年から出ているわりにそこまで意識して見ていなかったのだけれど,たしか慶應戦でもってかれた。その試合は負けたというあたりはなんとも言い難いところではあるのだが,調子の波は見られたものの,良いときのセットのすーっと吸い付く感じがはすごく綺麗だし,おおつかとの対角が面白いったらない。最終戦では打ってもなかなか決まらず,どうやら彼は自分の攻撃が決まらないとセットアップにも悪い影響を及ぼすように見受けられたので,もっとスパイク練習をたくさんするといいとおもうよ(・∀・) そんで,2年のサイド対角もがんばってたし瀧野もかわいかった。そういうわりとちゃらいかんじ(言うな)の後輩達を率いて真面目で寡黙そうな澤田主将。らぶ。


個人賞はサーブレシーブ賞の大塚。わたくしの目をレセプションに目覚めさせたおおつか。(と言ってはみたものの,おおつか以外のレセプションはあんまり見てない)。体の横でアンダーで受ける(そしてきっちり返る)様子が容易に頭に思い浮かぶ。そこから走り込んでえっくす! かーわーいー(ry

にったい


前半日体運がないない言いまくってた。後半はまあまあ見たかな。最終的に得点率差で明治と5位・6位を分け合った。それがどうした大差はないさと思っていたが,どうやら5位までが天皇杯関東ブロックラウンド推薦枠らしい。


てことは,にったいはてんのうはい都予選からですか。都予選熱いなー。行きたいなあ。


メンバー固定できないのか敢えてしないのか。セッターは田尻中村半々ぐらいだった。MBの対角前半上西後半小宮。


SR対角の交替で大きく変わるかとおもったけれども,印象自体はそう大きくは変わらなかった(という感想を持つあたりがちゃんと見てない感満載ですが)。がっちりめMBの黒木上西がどすんと効いて,線の細いサイドが一層細く見える。


対戦成績は綺麗に1〜4位に負け5〜10位に勝った。にったいから感じられたある種の安定感,ってのがつまりそういうことだったのかなと。

じゅん


今リーグで最も謎の対戦結果を残し,6勝3敗組をどんよりさせたチーム。2〜4位に勝つなら1位にも勝てよ,と,昨秋のコクシみたいなことを言われているとかいないとか。そしてそのコクシには負ける。


序盤ぐずぐずで,ローリングシステムが落ち着いてからは好成績。ということなんだけど,結局よくわかんねーなー,という感じ。出てくる選手が多いのもそうだけど,だめなときは全然だめだし,良いときはすごくいい。雰囲気もいいのか悪いのか全然わからん。早稲田戦の第5セット,1-7のビハインドから12-7にまでもってったときの前衛のブロックの恐ろしさやらなにやら,そういうぐわーっといっちゃうところが(上り調子でも下り調子でも)ある。


たけなみの急増キャプテンマークは結局開幕戦だけだった。そのキャプテンマークを見て,たけなみがいよいよ4年生かと歳月を感じた。最終戦の彼のバックアタックは感動的だった。さのしょうももう3年か。


個人賞は伏見のブロック賞。そんなにブロックしてるイメージ無かったんだけど,はまったときに量産してたんだろうか。たしかにじゅん全体でキルブロックがめちゃめちゃ多いイメージは持った。

わせだ


たぶんいちばん試合観てないのが早稲田。概ね去年と同じ感じかな,と戸山で確認してわりとそれきりになってしまった感があるのはとーかいとの対戦が初日だったからさ。


個人賞で,七里のサーブ賞。サーブ賞はおそらくそうとうの僅差と思われ,次点の三浦と0.03差。前半終了時点での個人成績では三浦がトップだったので後半にひっくり返したことになる。


七里は昨秋のベストスコアラー。今季七里に偏ってなかったのなら何より。時折コートをうかがうかぎりでも,吉村あたりが守備も攻撃もずどんとやっててかっこよいなあと思っていた。


2勝7敗となかなか結果は出ずその貴重な2勝のうちの1つが中大ストレート勝ちという。それが効いて入れ替えも回避なのかと思うとすごい。

コクシ


長澤浜田スペシャルなど。そして深谷深谷深谷深谷,ということらしい(高校のことはわからないのでパンフレット情報的に)


コクシの試合も早稲田よりは見たかな,ぐらい。楽しいし面白いんだけどなぜか勝てない。勝てないんだけどなかなか楽しい。


ブロック賞次点の上村さんの今度の日曜日が気になる,が,あの様子だと無理なんじゃなかろうか。入れ替え戦的な意味で大変気がかり。

ぶだい


三浦のサーブがすげえとか(サーブ賞次点)。どぅーやんがかっこいいとか。並ぶ南兄弟の顔が似ていて愉快とか。色々言ってたら最後の2日間でさくらばに全部もっていかれて,大変素晴らしい春の締めくくりになった。完璧な選手やバランスの取れた選手,そつのない選手ももちろん素敵だけれど,どこかスゲエがあってその代わりにまだまだのところもいっぱいある選手が,印象には残るんだなと。そして妙に心惹かれる。


ちょうど最終週の行きだか帰りだかのバスの中で,「今年まで」のつもりでそうならなかった経験を持つ方々の,観戦沼に嵌った感慨を拝聴していたところ。1992生まれと言えばわたしがこれまで唯一春高の決勝戦を見たときに3年だった代ですよと。わたしもこうして91でも区切りがつかず92に行き,きっとそのうち93に行き,こいつらが生まれたときは自分は既に大学生状態になるまであっという間だろうなあと思うものである。


いずれにしても(これはリーグ中にも書いたけれど),ひろってひろってひろってが身上のはずなのにその辺のお株を他のチームに奪われている。継続中のラリーにおけるセカンドタッチの重要性というのを,とくに,大学あたりのカテゴリでは強く感じる。一発サイドアウトが取れるとか綺麗にブロックとかじゃないからこそ。ワンチで勢いを殺してきれいにディグコースに入るみたいなのとは違う,ボールさんが勝手気ままにお出かけになるようなラリーをどんだけコントロールして,3打目を「返すだけ」にせずに済むか。


明治あたりは(アタッカーが強いというのももちろんあるけれど)そのへんうまくて,良い状態のボールを配球できるまで粘って,有田や杉本がいい感じで打ってたんだけど,武大は,動けてはいるし1本目はあがるんだけど,2打目と3打目で損をしているなあと。


入れ替え戦については,なるようにしかならんので,あまり気にしないようにつとめている。専修はスパイクアウトだのサーブミスだのを気にせずがんがん行くチームなので,そういう意味では武大の方が手堅くやって自滅待ちするのではという気もする。

会場

とやま(早稲田大学戸山キャンパス・記念会堂)


ちょうべんり。地下鉄東西線早稲田駅徒歩5分ぐらいか。出てからちょっと歩く。学生街っぽい雰囲気も素敵。こぢんまりとした体育館は天窓からの採光が素敵なのだが,時間帯によって光の入り方が変わりコートのあっちかこっちか問題が発生するのでプレーヤさんは大変そう。今回は春の1週目だったので,去年の秋ほど差がなかったのは幸い。


すごく暑かった記憶があるのは去年の秋か。向こう側のスタンドに行くのがちょっと大変(特に日曜日は外を回っていけないので中をつっきらねばならぬ)なのだけれど,今年は遠い方をチーム荷物スペースにしていただいており,助かった。

はだの(東海大学湘南校舎・総合体育館)


もともと,いつかは大学リーグ戦も観に行きたいと思っていながらなかなか実行に移せなかったのはここが遠いからだった。開幕週がここってのが続いてたんだよねえ。小田急小田原線東海大学前駅徒歩15分。


たいくかん近くにあるドトールは土曜はあいているが日曜日はあいていない。北門を出て敷地の角にローソンがあるが,体育館から北門までが遠い。


でも駅前にマクドもファミマもあるし,駅から歩いていける距離なので問題なし。近道商店街の雰囲気も良い。体育大学と見まがう広々としたキャンパスの,立て看が並んだ歩道をゆくのが好き。


体育館は四辺に観覧席がじゅうぶんにあり,フロアにも近め。ポールとかネットとかの視界を遮る物が何もないことを不思議に思っていたら,間仕切りのポール自体を床の穴に立てる方式だった。学生のみなさまには撤収&次の使用時用の設営お疲れ様であった。肩車してネット張ってた。


正面入り口も下のところも開いているので風通しが大変よろしく,今年は春先が寒かったのでほんとうに寒かった。

ひよし(慶應義塾日吉キャンパス・記念館)


去年は日吉での試合がなかったので2年ぶり。東急東横線日吉駅出てすぐ。駅直結の東急日吉でごはんやおやつを買って行きやすいし,道路を渡ってから階段を下りると,構内と構外の境目ぐらいにタリーズとローソンがある。日曜もやっている(笑)。


正門からまっすぐ坂を上った突き当たりが記念館。銀杏並木を突き抜ける道路,記念館前のロータリー。大好き。


土足で入れて入り口から席が近くてコートがめちゃめちゃ近いのも魅力。


土曜に試合終わって外出たら暗いじゃん。目の前の坂の下に明るい駅が見えて,そんで駅の建物の上に星が出てるの。

けんしだい(日本体育大学健志台キャンパス・総合体育館)


陸上グラウンドのスタンド(?)部分がゴージャスになってたー。


いちばんたくさん行っている場所だけれどいちばん行きづらい。東急田園都市線青葉台駅北口ロータリーから日体大行きバスに乗って10分ぐらい。門入ってから陸上競技場を回り込むように歩いて右手奥。青葉台が渋谷からそこそこ距離があるし急行の本数少ないし。いや,いいんですけど。


青葉台駅そのものはどの駅よりも便利。構内は不便だが,土曜は体育館の近くにある食堂や売店のある建物があいている。キャンパス出て「すみよし台」バス停まで歩くとファミマがある。が,遠い(距離よりも坂がね)。


今リーグではゆいいつの土禁。そして背もたれがない。席自体はゆとりのあるつくりで,土禁+背もたれなしなので荷物置いたり食べ物置いたりはフリーダム。席からの撮影は柵の位置にやられることしばしば。


秋もここが最終日ですかねえ。入り口の靴脱ぎ場のあたりに青春(?)が充満するのだ。