チャレンジマッチ2日目/入れ替わった。


正直すまんかった。


昇格(機構の審査が入るためまだ確定ではないようだけれど,この表記で通す)を決めた2チームを見て。戦い続けてきた選手,スタッフ,ずっと応援してきた人達の喜ぶ様を目の当たりにして,おめでとう,って思った。


今日の試合を見られて,どきどきや感動をお裾分けしてもらって,その瞬間に立ち会えて,楽しかった。


涙が出たのはリヴァーレが勝ったときのほうだった。江畑がいるチームとして名前を知ってはいたけれど,おそらく初見だ。噂に聞く応援団を生で観たのは初めてだったから。それなのにというかそれでもというか。雰囲気にのまれた。会場の雰囲気にのせられていつの間にかガチで応援してて,ふと右手の小指を見たら,手を叩きすぎて内出血して腫れてた。


第3セットを落とし,その時点で得失点差でも6点のビハインド。つまり,第4セットを相手の得点を19点以下に抑えて取らなければならなかったリヴァーレ。条件は厳しかった。その厳しい条件をくぐり抜けた。最後は,江畑江畑江畑。江畑のバックアタックが,デンソーコートに刺さり続けた。頼もしかった。かっこよかった。


試合後,一通り挨拶なり胴上げなりが終わって荷物を持って引き上げるとき,リヴァーレの面々が目の前を通っていった。他の選手が喜びの涙で目を真っ赤にして歩いてる少し後ろを,満面の笑みで客席に小さく両手を振りながら踊るように小走りで駆けていった江畑は,そりゃあもうめちゃめちゃかわいかった。


逆に,ジェイテクトの第3セットの後半は,心臓ばくばくで脈拍が早く浅くなってて,体が震えてて,胃が痛くて,すげー怖かった。試合が終わったとき,嬉しいっていうより,ほっとした。そして,日本代表選手を有しチームとしてはプレミア「復帰」でもあるリヴァーレと違って,正真正銘初昇格のジェイテクトは,まだ,なんか,実感が湧かない。


前日の試合を見て,数字上も今日ひっくり返すのは現実的に無理だろうと思ったし,なにより内容がひどすぎた。プレミアに上がるべきチームじゃないとまで感じた。試合以外の面でも(選手たちには関係ないところで)ひっかかるものもあった。


それが一晩あけてこの結果。まだ多少のもやもやはある。今日が現実なら昨日も現実で,結果オーライでうやむやにできることではないから。でも,それでも,今日は,冒頭に書いたように「正直すまんかった。」の一言に尽きる。昨日の結果を受けて気持ちを切らさなかったことも,昨日のひどい有様を修正したことも,自分達がものすごく狭くしてしまった門をこじ開けたことも。今日の試合ができるなら,勝つのは難しいと思うけれど,挑戦してこい。戦ってこい。そして,願わくば「挑戦しにきましたてへぺろ」ではなく。「上がれて満足です燃え尽きましたみゃは」でもなく。プレミアの一員として,客にファンに見られる試合を作り,リーグを構成し,結果を残さんことを。


プレミアで戦うのは,ほんとうにほんとうにほんとうにほんとうに辛くて厳しくて,三好が何シーズンもかけてもがいて苦しんで今シーズンあたりにようやく歯が立ちそうなところまで持ってこれたところだった。チャレンジで数シーズンつくば以外敵なし状態だったチームにはしんどいしつまんないだろうし,そもそもその前にプレミアでやっていくのに必要であろうあれこれをどうするんだとか,ぶっちゃけ選手どうするのとか,わたしが心配してもどうしようもないようなことがいろいろいろいろある。あるけど。