もしかして:全員ぷれみあー?


ジェイテクトV・プレミアリーグ昇格にともない,2年越しの大学10冠を最後に逃したあの東海大レギュラーメンが全員プレミアリーガーになったというネタをどこかで見た。Vリーガー輩出率の高さに定評のある近年の東海大,スタメンのたいていはぷれみあに進む。


そこで,自分が見るようになった2008年以降の東海大をインカレベースで振り返ってみた。併せて,同じくジェイテクトのぷれみあ昇格によって若手OBぷれみあーが増えた中央大も。そして,それらを探している間に見つけた,或る年の東亜大も。

東海大学


順序はばらばら。名前のあとの数字は学年。


※:その年の4年生で左記以外のぷれみあー。


☆:ぷれみあこんぷりーと☆

年度インカレ成績ひと
2008準優勝深津旭3,八子2,塩田1,清水4,松田4,安永1,大矢1塚崎,福田
2009☆優勝深津旭4,八子3,近4,小澤2,星野1,安永2,大矢2加藤
2010☆ベスト8深津英2,八子4,塩田3,小澤3,星野2,安永3,大矢3深津貴,清野*1
2011優勝深津英3,星野3,塩田4,小澤4,鶴田2,安永4,大矢4-
2012ベスト8深津英4,星野4,鈴木頌3,池田3,鶴田3,阿部4,大西3-


多いのは分かっていたけれど,5年分並べて既卒でぷれみあーでないのが松田氏(現東海大四高監督)一人だけって凄まじい。


行き先

中央大学

年度インカレ成績ひと
20083位重村4,渋谷4,内藤3,福澤4,千々木1,岡村1,高橋賢2-
2009☆ベスト16高橋駿2,山本3,内藤4,辰巳3,千々木2,長山3,高橋賢3-
2010準優勝高橋駿3,渡邉2,岡村3,辰巳4,千々木3,長山4,高橋賢4山本
20113位高橋駿4,渡邉3,岡村4,千々木4,白岩4,傳田2,山香3-


2012インカレは会場が違ったので(嘘)見ていない。


辰巳弟昇格にともない09スタメン全員ぷれみあー。ただ,入れ違いに長山さんが去ってしまったため,残念ながら同時に勢揃いとはならなかった。


4年間の既卒をおしなべてみると,渋谷*2と山香*3以外がVリーガーということになる。そのうち岡村が富士通であとはぷれみあー。


行き先

東亜大学


年度インカレ成績ひと
2009☆4位橋本2,伊東4,高橋貴3,牟田3,島崎1,筧本4,坂梨4


翌年のパンパシメンバーも多く,東亜大で唯一といっていいぐらいの「なんとなくメンバーがわかる」年。この前後の代のぷれみあーも多いのだが*4如何せん会場すれ違いが続いて,自分がみていない。


行き先


こちらも,牟田さんが昨シーズンをもって退団。

写真で振り返る,後のぷれみあーなインカレ


id:dhalmel氏のFlickrhttp://www.flickr.com/photos/dhalmel/)からお借りした。


たまに脱線しているのはご愛敬ということでひとつ。

2008年

  • 東海大レセプション


    20081206|Tokai-Chuo

  • つかへい


    20081207|NSSU-Tokai

  • 4年生


    20081206|Tokai-Chuo

  • キャプテン


    20081206|Tokai-Chuo

  • 小野澤さん→FC東京


    20081207|Chuo-Juntendo(3rd)

2009年

  • 中央大レセプション


    20091203|NSSU-Chuo

  • なしぴー


    20091205|Tokai-Toa

  • 伊東さん


    20091205|Tokai-Toa

  • 八子さん


    20091205|Tokai-Toa

  • 小澤さん


    20091206|Tokai-Juntendo

2010年

2011年

  • かさはら(え*6


    20111208|Chuo-TokaiSapporo

  • 白岩さん


    20111209|Chuo-Kokushikan

  • 3位決定戦


    20111211|Chuo-Meiji

  • 4年生(とでんでん)


    20111211|Chuo-Meiji

  • そうご


    20111211|Chuo-Meiji

おわりに


いかなインカレセンターコート常連の上位校とはいえ,全員が全員ぷれみあーになるわけではない。ここで取り上げたのは,希有だからだ。長い間見ているわけではないからわからないけれど,スタメン全員というのはそういつもいつもあることではないんじゃないか。84生が4年だったときの豪華絢爛な東海大でさえもおそらく全員ではない。


後のぷれみあーがたくさんいるチームが最も強いわけでもないし,強いチームからしかぷれみあーが出ないわけでもない。たとえば,チームとしては安定して上位にいる日体大順天堂大は,もちろんぷれみあーも多いが,Vリーグに進まない主力選手の割合も高い。おそらくは大学の特性もあるのだろう。逆に,国際武道大や中央学院大は出身校としてその名を目にする機会は少なくないが,チーム自体の順位は高くない。武大は概ね1部と2部の狭間にいるし,中院は2部でも中位あたり(見たことがない)。そして,個々の選手に目を向ければ,たとえば福岡大の白澤のような例もある。個とチームとは完全に分かつことはできないが,同じではない。そもそも,大前提として,強い選手巧い選手良い選手が全てVリーグに進むわけではない。ぷれみあーは,選手の上から○人という世界ではないのだ。当たり前だけれど。


そういうことを言いたくておこしたエントリではない。平たく言えば単なる懐古エントリでしかない。大学時代に初めて見た選手がぷれみあに進み,そしてぷれみあを去る。小野澤,裕三,土屋,長山,牟田……少なくない人数になってきた。自分が本腰入れていなかった86あたりはまだしも,88が辞めるとなると,事情があったとしても,なんだよぅ,なんだよぅ,と切ない気持ちにもなるんだよ。


話を戻す。とはいえ,強いチームにはぷれみあのチームの注目も集まるだろうし,ぷれみあーが多い大学にはぷれみあを志向する高校生が入ってくるだろう。だから,大まかな傾向として,強いチーム≒ぷれみあー多いチーム,の式は存在する。


そんな中で大学シーンの順位変動がおこる。わたしがVリーグを見始めた頃に大量にOBを輩出していた大学でも,今順位を落としているところは昔に比べてVリーグに進む選手が格段に減っている。


そして,まさに今,関東の大学リーグシーンはその勢力図が塗り替えられようとしており,群雄割拠の様相を呈している。春のリーグ戦は1部12チームで戦い,実に半数の6チームが6勝4敗で星を分けた。


秋のリーグが始まり,終わるころから,少しずつ新たなぷれみあーも明らかになっていくだろう。


だからどうした。以上。

*1:この年の清野は片桐とセットでほぼルーチンで2枚替えで出ていたので,スターターではないがレギュラーではあった。

*2:東京海上日動

*3:Star Clusters

*4:86松崎,安田,88石垣,89ベゼラ,阿部。みんな西のチームだ。

*5:ちゃれんじゃー

*6:そのときにはそうと意識していない選手をあとで写真から発見すると,なんともふしぎな心持ちになる。という例。