北信越ブロック国体成年男子(2日目)@シティーホールプラザ アオーレ長岡


北信越は5県で1枠。トーナメント方式。

  • 左の山:長野×福井→勝者が決勝戦
  • 右の山:石川×新潟,富山×1試合目の勝者→勝者が決勝戦
すべて5セットマッチ。2日目は決勝戦のみ。朝9時半試合開始。


少年は別会場(長岡市市民体育館)でした。

石川県2-3長野県(24-26,25-19,25-27,28-26,8-15)


石川:15新 11谷野 3中村 9長谷川 14倉坂 16芝本 L12増田


長野:6壬生(2s途中-9片桐) 2峯村 5小野 1小林 4大塚 3高野 L11藤森


石川はパンフレット(ネット上に転がっていたPDF)によると石川選抜の由。ユニフォームの胸には金沢教員クラブのロゴが小さく入っていた。


長野は長野県選抜。個々の選手の所属は書かれていないので詳細は不明なれど,見たことのある選手が多く親近感。メンバー表には中大の傳田の名もあるものの現地にはおらず,同日広島(中大の合宿)にて出没情報があった。


なお,長野は12人のうちリベロユニが2人。もう1人は12夏目さん。決勝戦はずっと藤森が出ていた。


新のサーブで試合開始。サービスエース2本を含みつつ,いきなりの5-0。やばかった。サーブフォルトで長野に初得点が入り,試合が回り始めた。


石川も長野もサーブで攻める。長野は小林がお返しと言わんばかりのサービスエースを2本連続で決める。対する石川も,谷野,長谷川,倉坂と強打のジャンプサーバーが揃っており,いいところでサービスエースが出る。


そして派手なクロススパイクに高く上がるディグ。楽しい。


大塚さんと藤森さんの並びにによによした。大塚さんはサーブカットの鬼になり(あの,体の右側で受ける,軽くジャンプしてボールの勢いを殺すレシーブが大好き),藤森さんは鬼神のようにディグやブロックワンチをあげまくる。試合中に1度,あの2人なら繋げるという難しいボールをお見合いしたときには,この2人揃ってなきゃお見合いにはならんだろうと笑ってしまった。


石川の大量リードで始まった第1セットだったが9-9で長野が追いつく。その後も石川のリード→長野の追い上げが繰り返された。長野アドバンテージでデュースになり,サーブが回ってきた小林。ノータッチエースで24-26。吼える。床を叩く。頼もしい。かっこいい。


第2セットは12-12から倉坂にかわってサーブ&後衛3ローテ入った8石田のサーブのところで石川が仕掛ける。14-12。16-12から新のサーブでまた崩す。終盤は長谷川のサイドラインいっぱいのサービスエースが決まったりなんだりで石川が取った。


両チームどちらかというとサイドアタッカーによるノーガードの殴り合い風情。新くんが上げる高いオープントスにぐわっとジャンプしてくる長谷川のライトストレートのバックアタック。超インナーに斬り込む小林。


第3セットも石川が先に走る。石川が最大19-11までリードしたが,ここから小林無双。小林と峯村の日体大OBsが,逃げたくなるような強烈なスパイクをたたき込んでラリーを締めるという展開が続き,長野がまくし立てて,ひっくり返した。そして長野アドバンテージでデュースに入り。最後は片桐のふわっとしたサーブがノータッチエース。アウトと判断して見送ったボールがエンドラインの手前で落ちた。


この時点で,地力とトータルディフェンスの点で長野の方が分がありそう,とは感じた。石川は先行するが逃げ切れない。我慢比べフェイズに入ると長野が粘る。


ゆえに,3-1で長野かな,と思った第4セット。長野先行気味に推移するが,石川は大量に離されることなくついていく。19-19から小林のブロックやらで長野が19-22と抜けだし,21-24と王手をかけた。


そこから。長谷川がライトの端っこをまっすぐ抜いて22-24とするとそのあと石川が5連続得点し,25-24と逆転した。長野はセッター前衛,OP小林がバックセンター。でも,たしかレセプションにバックライトの大塚が入るから小林は左によけていたんだと思う。トスは前衛レフトの峯村に集中し,そこに石川のブロッカーが3枚つく。石川の24点目と25点目はどちらも峯村のシャットアウトだった。石川アドバンテージでデュースが続き,最後は小林をシャットして,石川が第4セットを取る。勝負はファイナルセットへ。


1試合のためだけにと自分でも呆れていたけれど,じゅうぶん元は取った。フルセット万歳。


第5セットは石川の攻撃がうまく通らなくなった。石川のスパイクアウトも続いたりで,じわじわ長野がリードする。4-5から小林のノータッチエースで4-6。次も小林がサーブで崩し,オーバーハンドで返ってきたボールを大塚がダイレクトでたたき込む。4-7。長谷川のスパイクが,ワンタッチなしのアウト判定になって4-8。コートチェンジ。


ファイナルセット中盤での4点差。まだわからぬ。が,コートチェンジ後も長野に傾いた流れは止まらず,さらに加速する。大塚のサービスエースや峯村のブロックも出て長野が点差を広げ,最後は,小野のブロックで長野が国体本大会への出場権を獲得した。


会場のアオーレ長岡は,かなり新しい建物。アリーナ(バレーコート3面ぐらい)のほかにもいろいろな複合施設になっているようで,ナカドマなる中央の広場では,ちょうど民放テレビ局の24時間番組のイベントが行われており,たくさんの屋台が出て賑わっていた。長岡城址に近い(城跡に作った?)のか,デコラティブというか,ディテイルやビジュアルに凝ったデザインだった。出口が1箇所(非常時除く)しかないのと,中に自動販売機がないのがいまいち不便だったほかは乙な空間だった。