春高決勝戦見てきたよ→Vチャレンジリーグ@小平


疲れたよ。


3試合で8セット

星城高校3-0鹿児島商業高校


はい。


やってみなきゃわからないと書くときは,わりと結果を予測しているときでして。やってみなくてはわからないと考えているのは本当だし,実際に予測が覆ることもあるけれど,予測通りの結果になることも多い。今日は後者。


第1セットの20点目ぐらいまでは競っていた。どちらにも大型ブレイクタイムはなく,サイドアウト率の高い展開で20点ごろまで。そこで,星城が1本のサービスエースで流れを変えた。鹿商のタイムアウトでも崩れない。こういう競って膠着した試合を動かすのはサーブなんだな,と感じた。サーブにおいては星城のほうがかなり上手に見えたので,そういう意味でも,いざという場面では星城が勝るだろうと。


そしてその流れに乗り,結果25-21とそこそこ差の付いたフィニッシュとなった。


第2セット以降は,「安心してみていられる試合」というとおかしいのだが。うむ。なんというか,うむ。大差がついたわけではなく,鹿商は鹿商で食らいついてはいたが,ひっくり返りそうな気配が感じられなかった。


唸るしかない。


スポナビに優勝チームの試合後インタビューが載っていて,監督とレギュラー陣7人のコメントが載っている。たいへんしっかりしたコメント。進路についても訊ねていて,リベロ含めた7人(の全員が3年生だったわけだ。1年次のことは知らないがどうやらこのチームは3年間ずっとこのメンバーだったと言って過言でないくらいのようで)のうち,6人が関東の大学に進学し(内5人が1部,1人が2部),1人がVプレミアリーグのチームに入る。


この件について,うじうじ考えるところはいくつかあるのだが,長くなるので省略。


2年次と3年次の2年間で高校のタイトルを全て取った彼らの強さは本物だったのだと思う。彼らの多くが今後の個々の取り組み課題としてあげているように体は全くできていないし,プレーに於いても完璧なわけではない。ミスもある。弱い部分もある。でも,チームの完成度は,国内の高校と対戦していても仕方ないんじゃないのという差を見せつけられた。監督インタビューからは,高校生のチームでありながら,選手主体で戦術をつくってきたことも窺える。監督は,育成年代に与えるべき経験の機会を与えているだけで。


彼らが,1つのチームとしてではなく1人ひとりの選手として進む先を,その多くを自分が見られることは,関東に住み関東1部リーグに根を生やしつつある者としては大いに楽しみである。怖さもありながら。そして,このチームがそのまま続かないことに寂しさも覚えながら。


そんなわけで,10時半に始まった男子決勝戦は11時45分すぎに終わった。ストレートならこんなものか。もっと短い試合もいくらでも知っている。優勝校の応援団席前に整列しての校歌斉唱を聞きつつ50分ごろには東京体育館を脱出。滞在1時間20分弱。総武線各停・中央線(中央特快で国分寺下車)・西武バス(寺71系統武蔵野美術大学行きを津田塾大学で降りる)を乗り継いで小平へ。移動に約1時間。


去年の春高勝戦の日もちょうど小平でちゃれんじがあった。決勝戦を見ようと所沢に向かっていた西武戦の車中で満員札止めの報を知り,目的地を修正して鷹の台駅を目指した思い出。今年は中央線から攻めてみた。


着いたのが第1試合つくば-大同特殊鋼の第2セット終わりかけ。第1セットはサンガイアが取り,第2セットを特殊鋼が取ろうというところだった。

つくばユナイテッド Sun GAIA3-1大同特殊鋼レッドスター


サンガイアは昨年まで数シーズンチームの主力だった筑波大現役組が揃って巣立ち,新しいチームになった。天皇杯でもちらっと見たが,昨季感じていた不安などまったく杞憂で,新生サンガイアがなかなかどうして,かなりいい。おもしろい。セッターの浜崎は高いところでボールがさばけるし,無理しないトスがチームにはまっている。五十嵐のレセプションも安定しているし,吉野のディグには目を見張る。ものすごく移動が早い。後ろで引いて守っていたはずなのにブロックフォローにスライディングしてくる。目にもとまらぬ早さで。そして加藤さんは言わずもがな。瀧澤の粗削りな部分を五十嵐,加藤,吉野あたりががっつりめんどう見ているかんじで,楽しい。


MBは丸山と奥村。奥村は日大時代にMBだかサイドだかわかんないポジション奥村だったおもしろいプレーヤ。かなり絞って動きもよくなってる感じ。そして,丸山のブロックはうますぎた。腕の出し方がすてきだ。


ヒーローインタビューは瀧澤。


特殊鋼は,メンバー異動方面は,セッター赤澤・OP金澤,くらい? 赤澤は昨季からか。WS対角は辰巳と倉田,MBは平野と山口。L平井。もうちょっと強いイメージを持ってるんだけど,いまいち得点に結びつかない。

警視庁フォートファイターズ3-0富士通カワサキレッドスピリッツ


すとれーとだったらどうしようと言ってたらほんとにすとれーとだった。うー。


新さま初スタメン。試合出場は前週(昨年末)の奈良が最初で,そのときも前日も途中交代出場だった。スタートからは今日が初めて。


で,後衛3ローテで北沢にかわったセットもあったけど,基本的にはひとりで上げた。しかし,残念なことに,今日は,いまいち(いまに)だった,たぶん。


でもまあ,あんなものかもなー。うん。


今日が今季ちゃれんじ初見なので,とうぜん朱ユニに身を包んだ新さまも初見。背面の肩部分に名前が入ったユニフォームを着ているだけで,しみじみうれしい。試合中背中を見てはにやにやしていた。先月まで見ていた選手を,これからも,これまでより頻度は落ちるけれど,毎年見続けられることがじわじわと実感できて,よろこばしい気持ちだった。今日は何と申しますか,いろいろとあちゃーな場面をいくつか見てしまったわけですが,ちゃんとがんばれ。わし,贔屓には甘いよ。


甘い。が,リスっ子の攻撃がなかなか通らなかったのも事実。横田でしか点取れてねーじゃねーかよ,その横田へのトスも低いんだよ,と,ぶーぶー言うてました。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。


横田はかわいいね。クイック決定率高いけど,ブロックは弾かれちゃう。逆に,松野にかわって交替出場した平澤さんはブロック要員なのか,ワンチにかける率高くて素敵だったんだけど,打つ方はトス1回ぐらいしか上がらないしね……。


なんだろうなあ。岩井,田中,中川,中川にかわった廣本。すっごく悪いわけでも全然トスとあってないわけでもないんだけど。警視庁が(主に石川が)拾う拾う。


ていうか,中道が巧すぎるんだよ。あれは反則だと思う。「ほら,うち,正セッターどころかセッターそのものがいないからさあ」みたいな態度で周りを煙に巻いてるのずるい。そこらの本職セッターよりもうまいじゃねーの,なんなのあれ。かっこよすぎだろ。


急造です難しいことできませんていう顔してハイセット多めなんだけど,たっかいとこからびゅんこびゅんこ打ってくるからね。みんなね……。つーか,めっちゃうまいよね(大事なことなので何度でも言いますよ)。石川が拾ってトランジションのハイセットを金丸が決めて,っていう形が作れると要所を押さえられるよね。


警視庁楽しかったですわ。ふつーに強かったですわ。中村が仕事してる。サーブで点が取れる,カットもスパイクもまずまずこなす。松本さんは肩で息してるけどかっこいい。そして石川も肩で息してるけど,めちゃめちゃ拾う。むーかーつーくー。むきー。


まだ三好を見ていないのでなんとも言えないんだけど,警視庁昨年と同順位ぐらいは普通にあるで。三好やサンガイアとの対戦が楽しみ。


んで,富士通はもうちょっと上がってくることを期待したい。


さて。次にちゃれんじに行くとしたら2月なかばの新宿&川崎の同時開催といういろいろもったいない座組の週なんだけど,どっちに行こうか迷う。間を取って1日ずつにするか……。