2017全日本大学選手権・5日目(準決勝)


大田区総合体育館


男女各1コートの同時進行。第1試合10時開始。コート割りはまんなかをあけて,A(入り口側)が男子でCが女子。


ほぼ男子のみ見つつ,女子は合間にちらちらと。


男子側のコートは立ち見が出るほどの盛況ぶり。女子側のコートは第1試合(筑波-鹿屋)は余裕があり,第2試合(嘉悦-青学)になるとけっこう埋まっていた。


同年代の選手の姿も多い。


あとで補完したい。が。言いたいことはあちこちで言ってしまった。

男子準決勝1:早稲田3-0東海大(25-20 25-21 25-17)


W) 10小林 9藤中 13武藤 20宮浦 4加賀 19村山 L14堀江


T) 2宮原 1小野寺 30新井 25伊藤 4神谷 7龍 L29外崎


東海大としては,ここまで来られただけでも,という気持ちが自分にはあり。なかなかね。運が良かった,なんて無闇に下げる必要はないのだけれども。

男子準決勝2:中央大2-3筑波大(29-27 25-23 20-25 16-25 12-15)


Tsu) 7樋口 4中根 2秦 13田城 1小池 17小澤 L15高橋


C) 5山下 1石川 3平田 2大竹 4武智 18水野 L9柳田/27土岐


筑波が2セットビハインドからの逆転勝利。試合のターニングポイントや両チームの戦術などを深く掘り下げて語りたくなる試合だった。


帰宅後,DAZNの見逃し配信で見直した。見直すと,リアルタイムで受けた印象や記憶を訂正せねばならぬことも多かったが,それも含めて見応えの或る試合だ。12/9まで見られるのでぜひ見ていただきたい。


試合を観ながらいろいろな人が語っていた。Twitter上が賑わっていたようだが,自分は自分が目の前の試合を追うので精一杯なので,人の感想や解説を読めないのが残念だ。


筑波のブロックが良かった。キルを狙うのではなくワンタッチを取る作戦で(跳ぶタイミングとかも),ほぼ必ず2枚つく。バックはストレート側,2枚の間及びワンタッチフォロー,クロス側にきちんと入る。その位置取りも素晴らしく,たとえボールが上がらなくてもスパイクコースには入っていることが多かった。


それをねちねちされるのだから嫌にもなる。


そして,それだけの精緻なディフェンスを敷いていながら,スパイカー陣の攻撃の精度もすばらしく高かった。高橋と小池の安定したレセプションと中大ブロックをぐずぐずにするトス配分。MBだけどどこからでも打てる樋口。秦が狙われても小澤がいる。


この試合のヒーローは小澤だ。187cm。もっと小さいと勘違いしていたのは,その姓から受けるあやまった印象がひとつ,小柄な選手(U190なので小柄といえば小柄だが)のそれのようなジャンプがひとつ。前衛レフト,もちろんコート内に決まるスパイクも多かったが,どちらかというとスパイクアウトでブレイクポイントを取っていたこともひとつ。


中央大は,サーブで攻めていたしスパイカー陣の能力は疑うべくもない。第1セットも第2セットも僅差で,序盤筑波リードを終盤に追いついて筑波のミスに乗じてセットを取った。ただ,第3セットはうまくいかなかったし,第4セットは中盤で投げた。


DAZNのコートサイドレポートや実況によると,石川の身体の状態は万全とは言えなかったらしい。「万全ならもっとできる」はつまり「今はそこまでできない」ということで,それでも彼の凄さを感じる場面はしばしばあるのだが,無理は利かないのだろう。


第3セット以降は中大が特定のローテーションで連続失点する場面も見られた。アタッカーのポテンシャルは高いが,組織的なディフェンスと,ベンチワークにおいては筑波に軍配が上がった,ような気がするようなきがする……ループ。


ともあれ筑波大が勝利し,第1シードと第2シードでの決勝戦となった。