2017全日本大学選手権・4日目(準々決勝)


大田区総合体育館


例によっていい感じに遅刻してみたものの,某電車の混み具合が半端ない。ターミナル駅で「フリカエユソウガー」と聞こえてきたので何かあったのかもしれない。


そして,着いたのがA・Cとも第1セットが終わってのセット間。2試合しかないのにねえ。寝坊したのもオフピークしたのも自分ですわ。


ところで,明日の準決勝はセンターコートだと勝手に思い込んでいましたら男子がAコート女子がCコートの並行とのこと。2試合だけなのに朝10時試合開始は宵っ張り朝寝坊族には辛い。いや,しかし,観客の都合などどうでもいいのだ。

A1:早稲田3-0関西学院(25-15 25-16 25-17)


W) 9藤中 13武藤 20宮浦 4加賀 19村山 10小林 L14堀江


Kw) 2片ノ坂 12隈部 6納庄 14喜入 4小川 1菰方 L11加納/17中川


早稲田は前日3回戦が大商大とフルセット。関西の秋リーグ順位で言えば商大のほうが上だった(4位と7位。混戦だったとうかがった)。


思っていた以上に一方的だった。関学は苦し紛れの攻撃が多く,スパイク決定しづらいままどんどん点差が開いていく。


両チームは定期戦(早関戦。見学したこともあったわ)も行っているし,早稲田は日野にアナリストさんが来ていた。初対戦チームにありがちなあれこれもない。


点差が開いてセット後半になってくると,喜入を出せーと念を送る勢。喜入対決,できればマッチアップで,と,期待しちゃうわけで。なかなか合わなかったけれど,たしか,一回ブロックしたかな。


今日はエンドライン側から見ていたのだが,この位置から見る宮浦のバナナサーブの曲がり具合がえぐい。手元で曲がるとわかっていても,取れるかどうかは話が別。


昨日も感じたのだが,早稲田の1年生の身体の厚みが増している。とくに宮浦は,鎮西っぽい細長い(華奢な)印象だったが,肩や胸のまわりがずいぶん大きくなってがっしりしていた。


より力強くなったサーブの容赦のなさ。横に曲がるんだよ横に。

C1:筑波大3-1日体大(25-17 25-19 21-25 25-16)


Tsu) 17小澤 7樋口 4中根 2秦 13田城 1小池 L15高橋


NSSU) 22河東(19道井) 20仲本 18西 16高梨 29西村 8矢貫(5宮原) L28小川/6辻本


うわあああああああん。ばかああああああああ。


筑波大もたまにミスが続く(第3セットはそれで落としたように見えた)こともあるが,やはり運動量が多い。


日体大は前日の日体大とはちがっていた。悪い方に。前日の第4試合で6時すぎまでフルセットゲームをして,今日は第1試合。昨日で出し尽くしちゃったか単純に体力回復の問題なのか。せっかく第3セットを取ったのに,第4セットは出だしの秦のサーブでずるっと連続失点し,その点差がなかなか詰められないまま話されていく展開になった。

A2:日本大1-3東海大(24-26 25-20 23-25 19-25)


N) 11菅原 1小田 20松村 2郡 35谷越(6上阪) 16高 L22新山/18三角


T) 2宮原 1小野寺 30新井 25伊藤(26島田) 4神谷(12佐藤) 7龍(13永露) L29外崎


試合後に感想を書いたんで。


ただただ郡が頼もしくかっこよかった。トスを呼んで上がってきた二段トスは全部決めて。月並みだけれど「これぞエース,これぞ4年生」と言いたくなる,実に(Jスポーツの中継で前田氏の解説が耳鮮やかに思い浮かぶような)学生バレーのエースらしい爽やかなエース像の具現だった。


最後は郡のスパイクミス(というか打てるようなボールでもなかったか)だけど,上がるって分かってるしそこは上げるしかない。


応援団席を埋め尽くす(女子チームさん?)応援,弾ける笑顔に盛り上がるコート。もっとたくさん1セットでも1日でも長く今のチームで試合をしたいと皆の顔に書いてある。ほんとに明るくて楽しそうでムードがよくて,こういうチームに勝ち上がっててれび放映されてほしいとも思う。


気持ちのうえでの団結だけでなく,プレー面でもまとまりのある完成度の高いチームだった。新山と小田を中心とした安定のレセプション。ブロックワンタッチと後ろでの回収。なかなかボールがコートに落ちない。打っても綺麗に上げられ続けて,東海大スパイカーが焦ってくるのが目に見えんばかりだった。


そしてサーブで攻める。菅原のサーブも松村のサーブも効いていたしなによりリリーフサーバの小笠原の効果が大きかった。


セットを取ったときのムードは最高潮だった。


でも,地力というか個々の選手の力はやはり東海大のほうが一枚も二枚も上手なのだろう。東海大は全体的にていねいさが足りないというか淡泊というか。サーブミススパイクミスも多かったしサーブもブロックもいまひとつ意図が見えないというか……意図通りにできてないだけかもしれないけれど……という感じだった。それでもどうにかこうにかやりくりして,力でねじ伏せた。


良いこともあった。今日は選手交代が奏功した。宮原の後衛3ローテに島田を入れるとカットが安定して気持ちが落ち着く。スパイクが決まっていなかった神谷にかえて佐藤を出したのもよかった。


そして,龍のトスが概ね誰ともあわなくなっていていたときに,永露を入れた。永露と佐藤のコンビはほんとに高いので,日大の(うまくワンタッチを取るけれど絶対的に高くはない)ブロックの上から,まるでバスケのダンクシュートみたいなスパイクをインナーに落としていた。


怪我人に泣かされてばたばたとスタメンをいれかえていた秋リーグとは違う,ちゃんとした選手交代でそれがちゃんと効いて,ビハインドをひっくり返して逆転で第3セットを取れたのが,何よりだった。


他のシードチームと比べるとやはり頭一つしんどいように見えるが,そこはそれ,明日は明日,やってみなければわからない。

C2:中央大3-0東京学芸(25-15 25-23 25-13)


C) 5山下 1石川 3平田 2大竹 4武智 18水野 L9柳田


TGU) 1高澤 25村岡 9須貝 26吉田 3小野 18内田 L21瀬戸山


第2試合はAコート側のサイドにいたので,得点経過もわからなかった。Twitterの中大バレー部公式アカウントをひたすらリロードするという,現代的な手法で同一会場の試合進行情報を得る。便利な時代になった。


得点して盛り上がる学芸,という光景は見たのだが,実際のところはなかなか得点できなかったようす。


誠に遺憾ながら,優勝オッズ中央大が1.0nぐらいに見える。