2021年の三が日
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
12月31日付の振り返りで書いたように、おそらく生まれて初めて東京で新年を迎えました。夫とふたり。
今までと違う三が日の過ごし方を、備忘録として。
初詣
自ら混雑する場に出向いて疫病退散を祈るのはなんの冗談かとの意見も見かけましたが、行きました。
最寄りのちいさな神社は一組ずつのお参り、列整もなかったので、自然と「間隔をとった長い行列」ができていた。手水は封鎖、鈴を鳴らす紐もなし。
順番を待つ間、すれ違う人たちの「明日にしよう」と言う声や、後ろの方からの「今年はとくに多いね」だの「このところこの辺に大きなマンションが建ったから、一気に住人が増えたね」と言うぽつぽつした会話が聞こえてくると、身が縮こまる。
”最寄り”だけど”地元”じゃないかんじ。でも、ならば、毎年お参りしている八幡宮がわたしにとって地元の氏神様なのか? 年に1度かそこらしか帰省しないのに? もう東京に住んでる期間の方が長いのに? もちろん、今のエリアは住んでまだ5年目だし、まさに地元住民であるところの大家さんとの交流もあった以前の住まいと違って、地元とのつながりも生じづらい環境でもあるのだけれど。
それとは別に、もう少し広範囲で大きなお社。府中の大國魂神社。境内も広く、導線や誘導もしっかりしていて、賽銭箱もたいへん横長、混雑しそうな時間を避けたこともあって、すいすいさくさくお参り。おみくじは中吉。
例年だったら参道沿いにいろいろ屋台が出てるのかしら、と想像しながら。
食べた物
27日に雑煮セット(紅白の餅とストレートタイプの出汁と具材がパックになっている、おあつらえ向きに二人前)を購入。ぜんざいを食べたかったので、それとは別に、個包装の丸餅一袋とあんこも買った。
年が明けた時点で用意できていたお正月っぽい食材はそれが全てだった。かねて「豪華なおせちを買う」憧れを持っているが、帰省しないと決めたのが直前だったので、予約できなかった。となると、おせち料理自体はさほど好みではないし、年末のスーパーマーケットは混雑していたし、価格も上がる。もたもたしていたら出遅れてしまい、いよいよ30日31日ともなると、手頃なものは売り切れてしまうということがわかった。全くないか縁起物としてちょこっと食べたいだけにしては量が多すぎるか。
おせちどころか食事をまかなえるかの不安さえもあったが、幸い、元日から営業してるスーパーマーケットがあり、たたまたま尾頭付きの鯛が一尾660円で売られていたので、一尾買って、塩焼きにした(夫が)。塩の加減も火の通り具合も良く、お正月感も出て、とても素敵だった。のせられるお皿がふだん遣いのものしかないのは仕方がない。
数年前から、スーパーマーケットなどが元日からの営業をやめる傾向がみられ、良い傾向だと思っていたが当事者になってみると、元日営業のありがたさが染みた。
元日は昼に起きてお雑煮、夜は前述の鯛と、同じく買ってきた田作り*1、玉子焼き*2、シマアジ刺にほうれん草の胡麻和え。
二日の昼はぜんざい、夜は冷凍ピザと買ってきたチルド餃子にサラダ。
三日の昼は小倉トースト、夜は外食でとんかつ。
おせちがなくても年は明ける、ということがわかった。おせちの料理が大好物ということもないし、準備も大変だから、これでいいのかもしれない。でも鯛と田作りを見つけたときは嬉しかったし、なんだかほっとした。
お雑煮と鯛の塩焼き、昆布巻き一切れ、数の子一腹、黒豆10粒くらい、紅白かまぼこ数切れずつ。慈姑1・2個、田作りともがい少々、お煮染めはにんじんとだいこんと干ししいたけ少しずつ。高野豆腐と酢蓮は好きなのでちょっと多めに。海老が1匹いるとおめでたさがアップ。理想はそんなかんじだけれど、実際にはとても難しい。
過ごし方
休みの初日に、年末年始休暇にやりたいことを紙に書き出し、ほとんど達成できた。年始のテレビ番組の録画予約、のような、小さなことばかりだけれど。
いつもは帰省のために時間が限られる掃除も、今回は余裕があったので、窓や換気口の掃除もできた。(キッチンの換気扇を書き忘れていたことをいま思い出した)。
3日には、納戸に仕舞い込まれたまま5年あけていない段ボールの蓋をあけるという、たいへん気合いが必要な作業もできた。あけてそのままとじた蓋もあるが、中身の確認をすることに意義がある。去年の春以降急激に増えていた空き箱も不要なものは畳んで処分した。かなりすっきり。
とはいえ、概ね、昼まで寝て、あとは、だらだらとテレビを見て過ごした。「孤独のグルメ」一挙放送はたいへんよかった。二日と三日は、起きてから(つまり、往路復路それぞれ最終区ぐらい)東京箱根往復大学駅伝を見た。毎年TLで様子を追ってはいるが、見たのは何年ぶりというか何十年ぶりというか。時間を持て余すこともない。
実に典型的な寝正月らしい、いい休暇でした。