令和3年2月文楽公演第2部『曲輪文章』『菅原伝授手習鑑』(本文なし)

国立劇場(小劇場)


1月に行ったときに掲出してあった2月文楽公演の演目が、3部制のどれも有名どころで、行けたら行きたいかも、と思った。文楽はチケット取りづらいイメージがあるけれど、今ならいけるんじゃねえの、という色気。


1月の大劇場と違って一席空きの市松販売ではなく、フルで販売してたのかな。お連れ様同士は隣同士。たまたまなのかどうなのか、自分の隣や後ろは空席だった。1階11列目で傾斜が緩やかなので、人形劇の分舞台が少し高くなっているとはいえ、少々観づらい。


曲輪文章(吉田屋)は、歌舞伎でもよくかかっているけれど観たことはなく。菅原伝授手習鑑は、寺入りと寺子屋で、こちらは何度か歌舞伎で観たことがある。文楽だと字幕も出るし、プログラムに台本もついてきたので、もともとあらすじは知ってることもあって、わかりやすかった。


文楽を観るのは2度目(学校の芸術鑑賞イベントで体育館で観たのを含めると3度目)でよくわからんのだが、人形の動きは言うまでもなく、浄瑠璃と三味線がとても良い。心地良い。


音楽、ナレーション&せりふにときどき歌、人形の動き、それぞれの専任専門家による分業で完成されているさまは、アニメぽい(順序が逆なのはおいといて)。それがライブで行われるのだから実に豪華で贅沢。


浄瑠璃1人でやるものだとばかり思っていて、それはそれで大夫の演じ分けがすごいのだけれども、寺入りだったか寺子屋だったか忘れたけれど、人形ごとにそれぞれ声担当が1人ついてるパタンもあって、これだとほんとに声優っぽいなーって思った。