2021天皇杯ファイナルラウンドをひとことで・4日目(準決勝)
2週目も高崎アリーナ。今回は宿泊せずに日帰り×2日の予定。
準決勝から特設コート、第1試合が11時開始で、女子2試合→男子2試合の順。
サブジェクトに「皇后杯」がないのは、お察し。無理に早起きするつもりはなかったけれど、第2試合には間に合いたかった。東海道線が遅れていたりなんじゃかんじゃ(全て言い訳)。
アリバイ的観戦の第2試合が15:05ごろに終わり、第3試合の開始は15:50とアナウンスされた。
当初予定では第3試合(男子第1試合)の開始時刻は15時だったが、ネットの張り替えもあるのに、そんなにすぐには始められまい。とはいえ、特設コートの試合間は出入り口に客が滞留したので、観る側にとっても長めの試合間はありがたかった。今回入退場のたびにチケットのバーコードを端末で読み取っていた。従来のチケットと腕双方の紫外線感知スタンプ方式に比べて1人当たりの所要時間の差は感じられなかったが、端末台数がかぎられているので、少なくとも同程度には行列が発生する。準々決勝までは複数コート進行だったので、一斉の出入りにはなりづらく滞留もほとんどなかったのだけれど。
前週日曜日の準々決勝が10時始まりの5セットマッチ4試合で20:18ごろ試合終了だったので、初手から1時間遅い今日はどうなることかと懸念はあった。新幹線は遅くまで動いているので、帰れないことはない。遅くなる覚悟だけして出てきた。
結果は準々決勝よりも早く終わり、30分早い20:26発の新幹線に飛び乗った。
JTサンダーズ広島 0-3 堺ブレイザーズ(16-25 23-25 22-25)
JT:17金子(12合田) 18山本(19陳) 2小野寺 6エドガー 7新井(11坂下) 16西 L15唐川
堺:4高野 1松本 13バーノン 2樋口 7出耒田 17深津 L20山本
組合せ、逆だと思ってました。1・2試合目チーム×3・4試合目チームだろうとばかり。
JTは準々決勝でサントリーを破って勝ち上がってきたが、今日のJTは先月墨田で見たFC東京戦の(つまり、あんまりよろしくないほうの)JTだった。とくに第1セット。
第1セットは大差で落とし、第2セット、スタートは第1セットと同じだったが序盤のバーノンのサーブのローテーションで堺が6連続ブレイク。その間に新井→坂下、金子→合田と選手交代、5−11で山本も下げて陳を入れて16−16で追いついた。そのあとサイドアウトが続き、樋口のノータッチエースで結局堺が取ったが、JTも悪くない流れで第3セットスタートは、第2セット後半と同じ。第3セットも終盤まで競った展開ではあった、が堺がストレート勝利をおさめた。
このカードは、深津旭弘が抜けたJTと深津旭弘が加入した堺の対戦、という目で見てしまう。
セッター背番号17対決。深津と17はしっくりくるのだが、JTでも17つけていたことがあっただろうか(3が酒井だったころとか)。
堺にとっては関田が抜けて深津が入った形だが、JT側から見ると抜けただけ。*1シンプルに戦力面での損失はもちろん、それだけでなく、或いはそれ以上に、深津さんのあの熱さなりキャプテンシーなりが移籍した影響は小さくないと試合を見ていて感じた。
金子はかなり熱い選手と見受けられるが、ほかの選手が、なんというか、やさしい。優しさや穏やかさはけして悪いことではない(それに、個人的には好きです)が、ともすれば大人しくなりがちで、ビハインドでブーストがかかりづらいというか。選手はそんなつもりじゃないのは見て取れるけれど、性根の優しさが試合の展開に出ちゃうというか。
深津の件だけじゃなくて、なにかコレというカードが一枚二枚足りないような感じがある。けして選手が少ない・いないわけじゃない。実際、途中交代で入った3人はやさしさ少なめモードで、逆転まではできなかったが、まずい流れを止めることはできたのでメンチェンは奏功したと思う。
だから、「なんか足りない」感覚がどこに由来するかは自分でもよくわからん。強いて言えば八子的なナニカなのか、いやしかし、八子がそうだったか? わからん。いずれにしても、ないものを思っても仕方ない。いる選手で戦うしかない。そしてJTは、脇役なんかいない、と。そう仰ってるチームでしょう。
一方の深津はJT時代ほど前面にあれこれを出しているようには見えず、ずいぶん控えめに見えたけれど、石島がいたころのごりごりなイメージと違って物静かになりかかっていたところに、深津が起爆剤になった(か、これからなる)んじゃないかなー、みたいな。
B票
[https://www.jva.or.jp/domestic_convention/uploads/final_round/399/2021tk_semifinal_men1_b.pdf
ウルフドッグス名古屋 3-1 東レアローズ(25-23 25-17 15-25 25-23)
名古屋:21永露 22高梨 6近 3クレク 26山崎 11傳田 L24小川
東レ:15李 21藤井 9富田 2高橋 4パダル 17小澤(10星野) L3山口
こちらはセッター21番対決。セッター番号としてポピュラーという印象はないし、藤井はともかく、名古屋の21-24は背の順かなにかだろうから、偶然なのだろうけれども趣深い。
第3セット東レがスタートローテーションをずらし、第4セットはおそらく名古屋がそれを避けた。
名古屋はS1→S2→S1(ここまで同じ)→S6
東レはS2→S1(ここまで同じ)→S6→S6
目玉の攻防が興味ぶかかったが、意図は不明。目玉の意図の読み方がわからないまま10年以上経った。
この日も米山ベンチアウトで、これは、いささかフィジカルの調子が気にならないといったら嘘になる。大会の位置づけはチームによって違うだろうし、シーズンのピークをどこに持っていくかもチーム次第。今無理をしないさせない、ということならぜんぜんいいの。カップ戦はカップ戦の戦い方・使い方がある。そうじゃなかったら、という心配です。
ゆうじがピンサの神。毎日同じことを書ける。今年中央大の山岸のピンサブレイク率の高さが目を引いていたが、現役Vリーガーで代打の神様と言うなら鈴木悠二の名を挙げねば始まらない。空振りで帰ることがほとんどない。どんな緊迫した場面でも。
翌日の堺-名古屋の決勝戦をみながら(書いてるのは月曜の夜なので)、若手の選手の替え時堪え時を考えていた。かえる/かえないのどちらが良いと言うことではなくて。「良い」にもいろいろあるし。
JTの新井→坂下は、適材適所的なことか。坂下が入ると好転はするんだけど、なんか、こう……どっちに対してももったいない気持ちになるというか。それでいいのか? そこか? みたいな。うまく言えないんだけど。
そんで東レの小澤。小澤なー。第2セット途中で星野にかわった。サーブ打ったあとでかわったんだけど、受数多くなかったレセプションそのものよりも、その前の前衛ローテでS4のレセプションアタックを2度続けて継続になったところが直接の引き金だったかな、と。星野ちゃん好きなので、星野が出ると気持ちが上がるし、ヒヤヒヤし通しなのが「嬉しい」ということなのだろうし、悪くない働きをすればほっとするし、良いプレーが出ればもっとほっとするし、ときどき「顔が良い」などと今更のように新たな発見をしたかのような気持ちになることもありますが、ああああ(通信が途絶える)
がんばってほしい、という言い方は適切でない。がんばってるもの。応援している? 努力が報われてほしい? そんなかんじ?
そして、こちらの見方(気持ちの持ちよう)の違いは大きいんだろうけど、しばらく観ないうちに富田から残念属性が消えていた。第4セットの5点目のライト側からレフト側に超高速並行移動してジャンプしながらけっこうなインナーにクロス打った逆ブロードみたいなスパイク、ステルスかつ光の速さだった。場内「ええええええ???? 今のなに???」みたいにどよめいた。唖然とした。めちゃめちゃ格好良かった。
うまく言語化できないんだけど、全員で戦うことと、1人の選手が試合に出て場数を踏むことで経験値を積み上げて伸びていくことと、チームが勝つこと、チームとして強くなること、成長していくこと、そうして避けられない世代交代を繰り返していくこと。
試合に出るだけが「全員で戦う」ではないにしても、中の事情はともかく、観客としては、試合コートなり、せめてその周辺にいるところしか見られんわけじゃからして。
応援しているチームの勝つところを見たい。勝てなくても良い試合や良いプレー、がんばってる姿を見たいし、良い表情をしているスタッフや選手の顔を見たい。応援している選手の以下同文。
深夜のぐっだぐだループが酷いので、いつか消します。
B票
https://www.jva.or.jp/domestic_convention/uploads/final_round/399/2021tk_semifinal_men2_b.pdf
→最終日
cana.hatenablog.jp
*1:12/20付で筑波大の阿部の入団が発表された。