2018天皇杯・皇后杯ファイナルラウンド・2日目


@武蔵野の森総合スポーツプラザ


本日より,17/18シーズンVプレミアリーグ所属チームが登場。今季V1所属でいえば男子は8(女子は12?)なので,来年から天皇杯のシードはどうするんだろうという疑問。9位10位はBRからになるのかしら。それは待遇差が大きいような(各地の貴重な枠が1つ埋まる可能性が高くその点でも少々興醒めなような)。

A1 パナソニックパンサーズ3-2筑波大学(25-19 24-26 25-18 20-25 15-12)


筑波大:11高橋瑞 13吉田 8小澤 1樋口 5酒井 14坂下 L9高橋結/12山口


パナ:13クビアク 6白澤 11池田(4大竹) 15福澤(7久原) 10山内(21兒玉) 2深津 L17永野


パナはいけまさOPで始まり,途中から大竹,MBは兒玉にかえて,第5セットは山内だったか。福澤のところも,途中久原で最後は福澤。


なんだかんだ言うても最後はパナが勝つんじゃろうな,と思いながら見ていた。少々筑波に運がなかった。取ると乗れる場面で取り切れない。それでこの結果なのだから凄いが,その「あとちょっと惜しい」がなければ勝てた試合と思えばすごく残念。ただ,実力とか地力って,いかにその,取れると乗れる場面を取れるか,そのものなのだろう。精度とか潮目の読み方とか。各々のラリーの結果だけみれば,スパイクアウトだったりするのだが,対戦競技なので,自滅したというよりはパナがじわじわと追い詰めていったんじゃないかと思うしらんけど。


とにかくクビアクの巧さに舌を巻く試合だった。ほんとうに,一つ一つの,ボールタッチが,位置取りが,相手コートへパスで返すときの返球先が,サーブの狙いが,凄まじく巧い。クビアクを見ていると,国際試合で「高さで負けた」なんてどの口が言えよう。


筑波大は良く戦った。見ていて「小澤,そういうところだぞ」とか「酒井,そこ」と言いたくなることしばしばあったが,それは,だめなんじゃなくて,人間ならばあって当たり前のレベル(頻度?)のことで,でももしそれがなければ勝てるだろうと期待させてしまうところで,つまり期待の裏返しのがっかり感であり失望である。美味しいところのスパイクでミスる小澤のそういう属性は好きだが,小澤にはそこをブレイクスルーしてほしいと思うの。


酒井は,まあ。トスガートスガーと言っていたら一瞬阿部くんに変わった。第3セットだったかな。次のセット開始時には酒井が戻った。


プロ野球のどんな優秀なバッターも打率10割はいかない。寧ろ10本に7本はヒットにならない。人間常時120%は出せない。そして,相手は,全員が120%出し続けられたら勝てるかもしれない。そういう相手。去年の堺戦がきっと全員が120%出してたんだろうなあ。


樋口と酒井はそれぞれV1で続けるし,あとは下級生だ。高橋ゆいとも吉田も坂下もボールを落とさない。そのあとの攻撃の精度をさらに上げられれば。早くも来年が楽しみ。

B1 FC東京3-0府立大塚高等学校(25-18 25-21 25-11)


大塚高:2三木 1荒井 12西山 11岩田 4中村 3江口 L7馬渕


FC東京:10デロッコ 18栗山 4山田 14長友 29井上 9手塚 L24野瀬


FC東京は,セットごとにメンバーが違うかんじで。平田も出たし小森も出た。富田も出た。佐藤も出た。リベロが野瀬だけだったけど,あとはベンチ入り全員出た,のかな。


大塚,1・2セット目は良い試合をしていただけに,第3セットでがたっと崩れてしまったのが,それもまたよくみる光景。

A2 ジェイテクトSTINGS3-0福山平成大学(25-20 25-21 25-20)


ジェイテクト:19浅野 2金丸 14西田 6ブラトエフ*1 4福山 16久保山 L12興梠


福平大:2小山 17三好 16山崎 1迫田 15西本 18福元 L40谷尻


ジェイテクトリベロ1人,興梠のみ,だったかな。


ストレートではあったが,西田を止める三好,というのが何回かあって,すごく盛り上がった。わたしが。西田はきらきらしてるなあ。


ジェイテクトは手を緩めることなく,3セットともスタータ上記。セット途中での交代もなかったかなあったかな。学生相手に効いてたサーブもきれいに返されるし,ブロックも分断されていた。逆にブロックによくかかっていた。


B1の大塚みたいにずるずる行くほどでもなく,じわじわと離される。しんどい展開だったが,できることはやっていた,かなあ。こういう試合だと足が動かないのを見ると,人って不思議だといつも思う。

B2 中央大学1-3東レアローズ(23-25 25-23 19-25 22-25)


中央大:9富田 18梅本 11牧山 17都築 12水野 6谷口 L21土岐/1柳田


東レ:15李 21藤井 10星野 1富松 4ルジエ 20アウントゥ L6渡辺


東レリベロ1人。Vリーグは今季からリベロ1人でもベンチ入り14人が可能になったそうだ。天皇杯も同様のルールの模様。怪我人が多いと聞いていたので,李やルジエが出ていることにまず安堵。


東レでのルジエは初めて見たが,ニコさんやデキさんとはキャラが違いそう。かな。


「今日の富田は良い富田」

A3 JTサンダーズ3-0ヴォレアス北海道(25-17 25-20 25-22)


ヴォレアス:13佐々木 7関根 4古田 5家近 3田城 17辰巳 L10白石


JT:1安永 17金子 16劉 2小野寺 6エドガー 18山本 L10井上航


東海大比率の高いコート。ただしJTは深津ベンチアウトでセッターは金子と合田2人がベンチ入り,金子がフル出場だった。


JT応援優先席の近くだったので,御母堂方の応援が聞こえてきて,おもしろいやらおかしいやら。そして試合そのものの記憶が無い。

B3 愛知学院大学0-3サントリーサンバーズ(18-25 18-25 17-25)


サントリー:9大宅 19栗山(5松林) 17星谷 13ムセルスキー(18小川) 10藤中 3小野 L1鶴田


愛学大:23赤星 16小玉 12竹下 19坂 10花園 15岡森 L17河野


久しぶりに小野のプレーを見た。楽しい。

A4 堺ブレイザーズ3-0早稲田大学(25-21 25-20 25-15)


堺:21竹元 11関田(3宮原) 4高野 7出耒田 18ジョルジェフ 12小池 L20山本


早稲田大:1藤中 8武藤 15宮浦 3鵜野 14村山 2小林 L11村本


鵜野に手荒いお迎え。とわーずが拾いまくる。第3セットはどうしたらそんなにブロックにかかれるのか不思議になるほど,被ブロック祭りになっていた。これほど機能しなくなる宮浦も珍しいし,小林もいささか焦っていたように見えた。

B4 東福岡高等学校0-3豊田合成トレフェルサ(18−25 18-25 17-25)


東福岡高:7廣田(13本部) 4内藤 3伴 12松岡(6松田) 9柳北 2松永 L10内本/11井上


豊田合成:12高松 6近 14椿山(15イゴール) 16黒澤 2山近 5前田(4内山) L10古賀


東福岡のSR2枚替え楽しい。あと,リベロの井上,名前の雰囲気から推測される通り,東海大の井上の弟だそうだ。専修にいた井上の弟とも言う。顔というか雰囲気が兄たちにそっくり。


tgもリベロは古賀1人。そう古賀1人。小川のリベロユニを期待していたが。ベンチ入りはしていたが出場機会はなかった。高松の後衛レシーバーは専ら岡本。


OP椿山でスタート。東福岡リードの展開。13-11でイゴールが出てきた。合成ベンチの決断は早かった。のりのりにのる前に叩きのめす。

準々決勝の対戦カード


V1(旧プレミア)8チームが勝ち上がり。


パナソニック-FC東京


ジェイテクト東レ


JT-サントリー


堺-豊田合成


いちにちじゅう硬い椅子に座って腰が悲鳴を上げている。睡眠時間も短い。しかし,さっぱりV1をみる機会に恵まれず遠出をする気力体力が足りないこんにち,天皇杯は貴重な機会である。男女各1コートになるので,この2日間ちらみのちらみ程度しか見られなかった女子も,少しは見られそう。


今日明らかになったのは,自分がまったく今年のチームも対戦成績も暫定順位も出場選手も把握していないことだった。


新生V.LEAGUEになってかわったことかわらないこと,いろいろあるのだろうが,どうも自分の気持ちのうえでは,ますますV1に足が(興味が)向きにくくなった。たまたま年内の機会を逃したこともあり,ムーブメントに乗り損ねてしまったし,公式サイトがかわって,まだ慣れないせいもある。DAZNはみられるが,時間をつくるのが難しい。


できない言い訳はいくらでも出てくる。バレー観戦が休日の余暇にある程度組み込まれている人間でもそうなのだ。まして,そうでない人が体育館に足を運ぶには,けっこうなエネルギーが必要なのだ。


何があるのか,何がおおしろいのか,どう楽しめるのか。観客がしているのは修行でもお布施でもない。対価を払って,「休日を楽しく過ごすこと」を買っている。新生だろうが旧式だろうが,そんなことは本質ではない。

*1:ブラトエフヴァレンティン。バレンティンと聞くと反射的にウラジミールが想起されるので頑なにブラトエフと呼ぶ。