第68回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会5/1(水)大会1日目

丸善インテックアリーナ(大阪市中央体育館


始まりました,令和最初の大会.例によって試合開始ぎりぎりに到着したによって,先着○名に配付の新元号記念クッキーはもらえませんでした.9:15開会式,11:00第1試合開始.連休だからか初日にかかわらず客入り上々.明日からは10時開始.


Vリーグ勢にとっては,新生V.LEAGUE初年度最後の大会となる.男子はV1が10チームになったので,V1:10,V2:1という配分.V2は優勝チームしか出られなくなった.大学4(全日本インカレ上位3+大阪府協会推薦枠1),高校1(春高優勝チーム)は変わらず.


ただし,パナソニックパンサーズが直前までアジアクラブ選手権に参加していたため決勝トーナメントからの出場.その枠には市立尼崎高校が予選グループ戦のみの特例参加となっている.このグループはグループ戦1位のみ(市尼高が1位になった場合は2位のチーム)が決勝トーナメントに進出するしくみ.*1春高準優勝かつ在阪チームの清風ではなく市尼なのを不思議に思っていたけれど,市尼が2018年度インターハイ優勝というのはあったのかも.春高もベスト4.


また,今大会は,代表合宿の日程と重なった.プログラム上は出場選手登録されている選手も多いが実際には不参加.この件の事前の告知有無と告知手段はチームによりまちまち.代表合宿日程と重なっていることはそんなに簡単には気づかないので,いないならいないとえらい筋からまとめて言っておいてほしいです.出場選手と観戦実行がリンクしないタイプの人間が言っても説得力はないのですが.


以下,いつものテンプレ。


  • チーム名の左右は電光掲示板準拠。
  • スタメンは,原則第1セット開始時の目玉。いわゆる1の位置から反時計回り。ただし,試合開始に間に合っていない場合は第2セットから推量していたりとけっこう適当。
  • 第1セットサービススタートチームが上。
  • リベロは,原則(ベンチ入りではなく)コートに立ったのを見た選手。ただし適当。
  • 交代選手は気づいた範囲,書きたい範囲のみ。
  • 大前提として,書き手の見た範囲で自分が興味を持っていることしか書いていません。
  • 誤りがあればコメント等でご指摘いただければ幸いです。

[A1]東レアローズ3-0福山平成大学(25-11 25-20 25-17)


福平大:37藤原 10福元 8三好 7西本 9山崎 19坂元 L20谷尻


東レ:19梅野 20アウントゥ 1富松(18鈴木) 4ルジェ(16落合) 11戸嵜 3伏見 L6渡辺


〈メモらん〉


  • 東レのすためん.
    • 2s:9阿部(21藤井) 20アウントゥ(10星野) 18鈴木 16落合 11戸嵜 3伏見 L6渡辺
    • 3s:21藤井 7峯村 18鈴木 16落合 11戸嵜 3伏見 L6渡辺
  • 全日本インカレ以来の平大.新チーム.MBの藤原くんが初見.ほかは,まあまあぼちぼち,少なくとも名前は見たことがある顔ぶれだった.
  • 中国リーグ方面から7番8番が並んで写ってる写真を見てどちらかのサーブの時かしらと思っていたのだけれど,そうじゃなくて,三好がサイドだった.
  • 三好くん,アウントゥからサービスエース取ってた.やっぱりサーブがめちゃめちゃ素敵.レセプションは谷尻に気を配られつつだったけど,バックアタックもあって,楽しい.
  • 第2セットは平大リードで進んでいた.のに,13-16でテクニカルタイムアウトの次,おそらく14-16から峯村ピンサ(たぶん)で9連続ぐらい得点して,21-16と東レが一気に逆転.あああ.もったいない,なのか,それこそがおにーさんたちの底力,なのか.第3セットはスタートから東レがガンガン飛ばす.山崎がそこそこブロックされまくっていた。しょんもり.
  • 退団発表者のコート内比率の高い東レ.そうなるよね,初日はね.代表選手不在ということもあり.セカンドリベロは瀬戸口.
  • 怪我をしてた藤井(は合宿ではなくこちらに)が第2セットの途中,ビハインドだった10-13の場面で出場したときは,「出られたんだ」と周りから聞こえる声.出られるところまで回復してきたならまずは良かった.
  • 鈴木悠二がMBでの出場.昨季のはじめにMBに入っていた戸嵜はサイド.ややこしい.第二セットの最後はとざきがレフトから決め,第三セットは鈴木のクイックだった.
  • とくに第2セットの伏見のピンサで峯村が入ったときの顔ぶれは,サイド4人にしか見えなかった.

[B1]早稲田大学3-2堺ブレイザーズ(28-26 17-25 23-25 25-23 22-20)


早稲田大:4村本 2武藤 8宮浦 18大塚 7村山 10中村 L1堀江


堺:1松本 14山口 9堤 21竹元 18ジョルジェフ 12小池 L16今富


〈メモらん〉


  • 立ち上がりは堺リード.テクニカルはどちらも堺リードで迎えた.そこから早稲田が逆転22-20から堺再び追いつき22-22.小池が村山をブロックして23-24と堺が先行.
  • ハードモードなデュースだったが,堀江の二段トスを宮浦が決めた27点目が素敵で,次の村本のサーブでディグでつないで最後は大塚.
  • 第1セットをデュースの末取ったあとの早稲田,力が入ったのか抜けたのか分からないけれど,「ん?」というプレーが増える.イージーなサーブミスとかタッチネットとか.
  • 第1セットを奪われた堺側が引き締めてきた,というのももちろんあったと考えられますが.山口がブロック決めたときはたいへん盛り上がった.
  • しかし堺も3セット連取には至らず,第4セットになると逆に早稲田が持ち直す.一進一退.
  • 堺が松本のサーブのローテで2連続ブレイクして6-8.セカンドテクニカルも,直前の松本サーブローテで逆転して15-16と堺が取った.
  • そこから早稲田が武藤サーブで3連続ブレイクしーのと2点差リード,21-19でニコの目の覚めるようなノータッチエースもあったが,早稲田が逃げ切った.
  • 迎えた第5セットは22-20なのでほんとうに激戦.
  • 大塚は大学生相手に比べると決定率は下がっただろうが,それでもよく決めていた.中村がうまくブロック外してたかな.
  • あとは,村山のセンスというか運(?も実力のうち)のようなものを感じることもしばしば.
  • ところで,堺は,ベンチ入りしていた山崎を出さないのが,天皇杯(?ベンチ入りしていた山口を出さなかった)に引き続いて相変わらずのイケズ.せっかくの後輩相手の試合なんだからさあ.
  • ↑書きながら思いだしたけれど,昨年12月の天皇杯で対戦してましたね(してないかな).てことは早稲田にとってはリベンジマッチだったのか.
  • 堺視点での大反省会やC組の混戦オブ混戦の今後の予想については酒の肴.
  • 今日の結果は初日だから,というのもありそうで,明日以降(データも取られただろうし注目もされるだろうし)正念場.

[A2]大分三好ヴァイセアドラー2-3ジェイテクトSTINGS(25-19 20-25 25-19 18-25 8-15)


ジェイテクト:6ブラトエフ 2金丸 11袴谷 8郡 21廣瀬 15中根 L12興梠


大分三好:4勝 9林 14ヤカン 15マーク 23藤田 22藤岡 L11辻口智


〈メモらん〉


  • 第1試合途中かなり点差がついていて,これで同一カテゴリか,と隣にいた人が呆れ気味に話していた.そのくらいジェイテクトがもごもごだった.
  • 結局はその時点で大量ビハインドだったジェイテクトが勝ったんだけど.なんでそうなったのかはよくわからない.
  • ジェイテクトリベロは興梠ひとり.藤中はサイドで,郡にかわって交代出場していた.おもに後衛だったようだが,第1セットでは前衛にもいたような.

[B2]VC長野トライデンツ3-2近畿大学(22-25 22-25 28-26 25-21 15-11)


近畿大:11中野 19五味 2庄司 9江崎 5東野 15江口(1中川) L6森


VC長野:13椿(24長田) 7栗木(5笠利) 16森崎 2須貝 9池田 14矢貫 L12山本


〈メモらん〉


  • 「近大勝てよ(怒)」という気持ちになったことは否定しない.2セット連取して第3セットもデュースでさあ.
  • 第1試合がフルセットだったBコートの進行が最も遅かった.Bコートが第4セットをVC長野リードで(つまりフルセットのかおり濃厚で)戦っているとき,A,C,Dの3コートはいずれもフルセットになっていた.Dコートは青学がデンソーに勝った.結局第ニ試合は4コートともフルセット.黒鷲旗初日.AとC(PFU対日立)はV1同士だったというのを差し引いても,初日にこんなにどこのコートでも進行が押すのは珍しい.
  • その近大,ユニフォームがかわっていた.ずーっとあの近大ブルー一色だったのに.青みはさほど変化はないが(近大であると認識できるくらい)が,細い白の横ストライプが広めの間隔で入っている.おされでかわいい.
  • バレーボールではあまり見ない柄で,はてASICSかミズノか,なわけないよね,と拡大鏡を通してみたら,ある意味推測通りの,アンダーアーマーでした.ゆったり風味.増えたなあ,アンダーアーマー
  • スタメン,江口と五味が1回生.MBの江口は途中から中川.リベロの森,うまいよねえ.
  • VC長野の逆転のきっかけは,長田(と笠利)が入ったあたりだった.選手交代が奏功した形.
  • 須貝がVC長野にいるのにびっくりした.入ったの忘れてた.池田幸太もスタメンで,こちらもフレッシュなかんじ.

[A3]洛南高等学校0-3JTサンダーズ(15-25 17-25 14-25)


洛南:18金谷 3三浦 1宮坂 5溝井 13酒井 12熊崎 L6内藤


JT:4中島 17金子 16劉(8武智) 20筧本 6エドガー(14熊倉) 18山本 L10井上


〈メモらん〉


  • JTのすためん.
    • 2s:17金子 8武智 20筧本(21ロジャーズ) 14熊倉 11久原 4中島 L10井上(15唐川)
    • 3s:4中島 12合田 8武智 21ロジャーズ 14熊倉 5井上 L15唐川
  • 洛南カルテット解散後の新チーム.キャプテンの溝井は去年も出ていた.ぐらいしかわからん……
  • 第2試合が長かったこともあって,この試合はふぬけになっており,あまり観られていない.明日は観られるといいなあ.
  • JTは金子がスタメンセッター.深津がいないからね.エドガーと劉は第1セットの途中まで.りーびんはモッパーとかリベロず肩車でのスクワットとかかわいいことをしていたようなのだが見逃したー.

[B3]豊田合成トレフェルサ3-0富士通カワサキレッドスピリッツ(25-20 25-17 25-15)


豊田合成:5前田 22高*2梨(16黒澤) 2山近 14椿山 23勝岡 9高橋 L24小川


富士通:18長谷山 14岩井(3田中) 7加藤(9手塚) 4柳田 11浅野 10岡村 L12芳賀


〈メモらん〉


  • 合成のすためん.
    • 2s:22高梨 2山近 14椿山(1山田) 23勝岡(13岡本) 9高橋 5前田 L24小川
    • 3s:5前田 22高梨 2山近 14椿山 23勝岡 9高橋(17渡邊) L24小川
  • 富士通のすためん.
    • 2s:18長谷山 14岩井(3田中) 7加藤(9手塚) 4柳田 11浅野 10岡村 L12芳賀
    • 3s:5横田 1中川(4柳田) 3田中(11浅野) 10岡村 18長谷山 16米澤 L12芳賀
  • 代表選手がいない(不在という意味ではなく選出されている選手がいない)合成だけど,主力のいない感はすごい.イゴール退団(去年は別の外国人選手が黒鷲旗のみ出場していたが今年はそれもない),高松も傳田もいない.今日は近も(たぶん白岩も)ベンチアウトだった.
  • コートの半分が1年生.第3セットだったかには,新人4人全員揃った.
  • その合成に対してこういう試合になっちゃう富士通ちゃん.明日の堺戦は相手がそうとう気合い入れてくると思うので,どうかそういうあれこれを超越した次元で,良い意味での「自分たちのバレー」を実現すべく,がんばってもらいたい.です.

[A4]サントリーサンバーズ3-1明治大学(25-23 25-20 23-25 25-17)


明治大:2鎌田 23安井 9池田 1小松 15三輪 13上林 L14瀧田/21鳴尾


サントリー:5松林(15喜入) 3小野 13ムセルスキー(18小川) 10藤中(20米山) 12塩田 9大宅 L1鶴田


〈メモらん〉


  • 1セット取ったわよ.
  • 鎌田がすげえかっこよかっためちゃくちゃかっこよかったほんとにかっこよかった.
  • 現場からは以上です.推し変の疑いがかかる今日この頃.

[B4]尼崎市立尼崎高等学校0-3FC東京(13-25 14-25 19-25)


FC東京:18栗山 16手原 10デロッコ 29井上 14長友 11迫田 L24野瀬


市尼崎高:1栗川 7山本 3橘 5佃 4坂本 2高辻 L12中川/13村上


〈メモらん〉


  • FC東京のすためん.
    • 2s:23小森 19佐藤 18栗山 22宮原 2玉宅 21平田 L24野瀬
    • 3s:21平田 17冨田 26黒田 29井上 2玉宅 11迫田 L24野瀬*3
  • 市尼は登録選手のほとんどは2・3年生のようだが,去年のスタメンは3年生が多かったのかな.見覚えがあまりない気がするような気がする名前が並ぶ(5番の佃はなんとなく).
  • FC東京ベンチ入り選手全員出場(?)で,快勝.迫田の11が新鮮.

*1:女子はクラブ選手権が会期と重なっているため,久光製薬黒鷲旗不出場.

*2:ほんとははしごだか

*3:たしか

第68回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会前夜祭

黒鷲旗に向けて,関東大学リーグから出場する2チームの紹介ができたらいいな,と思っていた.が,改元のお祭りムードでなんだか落ち着かない.このせわしない雰囲気と大型連休の混雑の中で明日朝早くから大阪まで出かけるのかと思うと,気鬱ですらある.楽しみなはずなのに.


以下,主観と偏見と独断によるものなので,悪しからず.また,身長等のデータは2019年春リーグパンフレット準拠.

明治大学(B組) 4年ぶり4回目


予想スタメン*2:S13上林(3東亜学園),OH2鎌田(4東亜学園),MB23安井(1市尼崎),OP9池田(3創造学園),OH1小松(4雄物川),MB15三輪(2高川学園) / rL21鳴尾(2習志野),dL14瀧田(3洛南)


前回出場は2015年.その前の2012年出場時にJTにフルセットで勝ったのは記憶に新しい.2015年出場時にはその再現を期待したが,JTには赤子の手をひねられるストレート負け,FC東京相手にはフルセット負け,当時OBの多かった富士通にもストレート負けで,全敗でグループ戦4位に終わった.無念.当然その頃のメンバーは大学側には残っていないし,今回のグループ分けにはあまり強い縁故はなさそうな点は残念.


出場権を得た昨年のインカレ時と大きなメンバー変更はないが,ほとんど監督だった小川が抜けたのが最小で最大の変化,MBもここまで主に1年の安井が出ている.リーグ戦でぼちぼち上位にはいるものの,すごい強いかというとそうでもなく,このあとの上位同士との直接対決でどこまで勝ち星を詰めるか,というところ.とはいえ黒鷲旗にどういう布陣で臨むのかさっぱり予想できんのですが.


チームの調子の鍵を握るのはセッターの上林(183cm/335).大好きなんですけど,大好きなんですけど!!!!!!!!! ブロック良いよ,サーブ(フローター)もわりとブレイク取るよ.たまに打つよ.ただただ,トスが安定しないよ.とほほ.


knbys先生をプレー面で回収しまくってるのが高校から先輩の隣のポジション鎌田.東亜学園が大勢輩出している,オールマイティで器用でジェネラリストなサイドアタッカー.圧倒的レセプション受数ながらサーブレシーブ成功率はリーグ6日目終了時点でそこそこ受けてる選手中の2位(たぶん)で,つまり明治のときに4枚になる攻撃の起点である.スパイクサーブでもスパイク面でも要所で貢献している.こういうタイプの選手がVリーグ相手にどの程度通用するのかわからんのだけど,こういう選手が支えているのが明治だよねってなんとなく思っている.具体的にOBの名前を思いつくわけではないんだけども.


鎌田の対角が主将の小松.ポジション5だけど,小松のほうが攻撃寄り,ということでもないようなあるような.公称179cmのU180.パイプのステルス感がたまらない.昨日も書いたけどここのところどうも不調っぽいので,この大会を楽しんで復調のきっかけを掴んでくれたらと願っている.


MBがおおむね三輪と安井.おもいきりざっくり分けるとふたりともブロッカーよりはアタッカー.めーじのブロックは組織力です.たぶん.去年スタメンだった3年の8松田(愛工大名電)も出るかなー,出てほしいなー.松田は名電印から受ける印象だけかもしれんけど,彼が入るとブロックが締まる感じがする.安井は今リーグ開幕からスタメン.もともとサイドなのかな.攻撃の横幅が広く,コートの端に近いところからも打っている.今はどうかわからないけどリーグ折り返し時点での打数はOPの池田に次いで2番目に多かった.誰か一人にボールが集まらないのがうまくまわっているときの明治で,1打目がきれいに返らなくてもラリーの途中でもがんがんMBが打ってくる.悪球打ちスキル必須の明治に入部早々対応してるのはすごい.そしてこの打数.笑えるやら笑えないやら.


とはいえ,黒鷲旗で大きな大人相手に好きに打たせてもらえるかどうか,というのが見所というか気がかりというか.三輪が193cm/343で安井が189cm/346と,ふたりともけして高くはない.


リベロはレセプションが鳴尾でディグが瀧田.明治のチームとしてのサーブレシーブ成功率は6日目終了時点で2位と高いが,まあ,だいたい鎌田が受けている.この二人はまだよくわからん.見た目はとてもかわいい.そうじゃない.


そして,かわいいといえばOPの池田.色白小顔.池田が好調だと華やかで見応えのあるチームになる.上林も池田の調子をはかってる(あわせている,あげようとしている)雰囲気は感じられるので,そこは黒鷲旗でもがんばっていただきたい.


リリーフサーバでよく出てくるのは,10島(3年皇學館)や17松本(2年埼玉栄).そして,ベンチアウトの選手がどのくらい大阪に帯同しているかわからないけれど,もしあれば,良くも悪くも男子学生な応援もお楽しみください.

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池田颯太


早稲田大学(C組)4年連続10回目


予想スタメン*5:S10中村(3大塚),OH4村本(4洛南),MB2武藤(4東亜学園),OP8宮浦(3鎮西),OH18大塚(1洛南),MB7村山(3駿台学園) / L1堀江(4開智)


2017秋以来,関東大学リーグ戦と東日本大学選手権,全日本大学選手権を全て制覇,のみならず,大学カテゴリでは敗戦すら数えるほどしかない,目下大学王者の名を恣にしている早稲田.ゆえにV1の若手OBも多い.黒鷲旗も2013年以降2015年を除いて連続出場中.


大学カテゴリではとても強いチームなのに,黒鷲旗天皇杯ファイナルでVプレミア(当時)と戦うとなかなか良さを発揮できないまま終わることが多く,それをじれったく感じていた.しかし去年のこの大会でのジェイテクトとの一戦は全くそんなことはなく,実に早稲田らしい(学生らしいフレッシュさだとか勢いだとかではない互角の)戦いを繰り広げた.勝てるいや勝たねばならんと思ったがゆえに,フルセット負けをしたときはじれったいとか歯がゆいとかではなくただ悔しくて,健闘をたたえる拍手をできなかった.そのくらい対等な試合だった.昨年末の天皇杯ファイナルラウンド1回戦では,インカレを制して完成したチームそのままで乗り込み,VC長野にストレート勝ち.「これ,ジャイキリとは言えないよね」と,自分のジャイキリリストの更新を放棄せしめた.


そんな去年の早稲田から,メンバーはまあまあ変わっている.昨年はスタメン7人中3人が4年生だったので.3人とも現V1ですね.すごいな.


主将のリベロ堀江は開智高時代はアタッカーだったと聞く.大学時代サイドアタッカーVリーグに進んだ後リベロになっているOBがめちゃめちゃ多い早稲田だが,堀江は大学に入ったところからリベロ.1年次から出ている.飛ばされないリベロ.プレーも主将感も信頼感も熱さもある素敵なリベロである.


アウトサイド(ぽじしょん2)の村本は,昨年リベロでインカレのベストリベロ賞を取っている.もともとサイドアタッカーだそうだが,昨年堀江が怪我と手術で離脱してあいた穴を現3年の15北川とともにがっつり埋めた.身長181cm(最高到達点315)と小柄だが,要するに藤中のポジションに入ったと思っていただければ.というタイプ.


去年鵜野がつとめていたぽじしょん5には,1年生の大塚が入っている.6日目終了時点でのアタック決定率が,60.9%と,規定(なんの?)選手中3位.アウトサイドの選手ではぶっちぎりの首位である.上級生がのびのびプレーできる状況をつくってあげているというのもあるが,それでもこの活躍は感嘆する.バックアタックが楽しいのだけれど,見られるかなあ.サーブで崩されてしまわなければ.


MBは去年から引き続いて武藤と村山.主将の堀江がリベロなので,ゲームキャプテンは武藤がつとめている*6.武藤はサレジオ中→東亜学園,村山は駿台中→駿台高といずれも東京都エリートコースなのでわたしがどうこう言う必要はなかろう.


OP宮浦(鎮西中→鎮西高)も然り.宮浦のサーブはブランクの度にフォームがかわっててどんどん進化しているので見てやってね.チームの中ではサーブ効果率トップ.


セッターは今年からスタメンの3年生中村.このタイミングでかわるのは小林のときもそうだった.まだあまり(ほとんど)見ていないんだけど,良い意味で目立っていない.今まで早稲田は山口→小林と170cm台のセッターが続いていたので,身長186cmの中村になって,前衛に回っても高いブロックが揃うようになったのは強みのひとつでもある.


あと,出るかどうかわからないけど,1年生のアウトサイド20重藤(荏田高)がぱわふる系でなかなか楽しい.


大学リーグではとくに下位チーム相手の序盤は点差が開くこともままあり,セット終盤に下級生が入ることも多かったのだけれど,ルーティンでのリリーフサーバやレシーバは,そういえばないかも.


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大塚達宣

*1:他,91生新貴裕@パナソニック,88生芳賀広大@富士通

*2:もちろん根拠も保証もない

*3:今大会登録外

*4:他,93生福山@ジェイテクト,92生専田@パナソニック,91生本間@ジェイテクト

*5:もちろん根拠も保証もない

*6:武藤後衛時に怒られるコートキャプテンは村本

2019年度春季関東大学男子1部リーグ・8日目

キッコーマンアリーナ(流山市総合体育館)


都営新宿線森下→大江戸線新御徒町→TXのルートで乗り換えると比較的楽なことがわかったのが今回の収穫.秋葉原の乗り換えは高低差が大きすぎる.遠いしTXは高いけど,駅から比較的近いし,空が広くて沿道のツツジが鮮やかで運動公園の新緑が目に楽しい.体育館も明るくて見やすいので,わりと好きです.流山は都心からの距離もまあまあで緑が豊かで,住宅地としてすごく人気があるのはよくわかる.

順天堂3-1駒澤大(31-29 25-21 22-25 25-21)


駒澤大:9森田 12山田 28江藤 1谷平 5尾形 3齋藤 L11山根


順天堂:15小野 20松下 13タナカ 19岡本 24亀山 2中村 L22高橋


第1セットに象徴されるような,順大粘り勝ちの試合だった.駒澤先行でデュースに入ってからショーンのサーブでブレイクして順大が前に出たのが28-27.第1セット最後は松下のブロック.


順大がよく足が動いてよく拾えていた.ボールを落とさず粘って粘って.駒澤も堪えてはいたけれど,どうしてもトランジションアタックの(二段トスとの)タイミングが合わなくて,パスで返したり,逆に無理に打ちに行ってネットにかけたり,という場面が目に付く.むかしから.


順大の中村は,今年は去年までに比べると目立った活躍がないかね,という話をしていたのだけれど,この試合は良かった.


この結果2勝同士で並ぶ.

日本大0-3専修大(19-25 21-25 25-27)


専修:9東 3谷 10久保 19藤中 1柏田 14久保下 L20大林


日大:19谷越 2高 36下田 35関根 7貝原 32高橋 L5新山


専修がストレート勝ちで4勝目.入れ替え戦回避確定,上位進出も現実味を帯びてきた.この好調を1週あいて維持できれば,の但書付きではある.遠目に見ていたが久保が良かった.とくにバックアタック.ブロックがワンタッチにかけてトランジションをサイド3人のどこかで取る理想的な展開のようだった.


日大は先週までセッター三木だったけど谷越出てるのね.あと,途中からOP(たぶん)水島.

明治大3-1中央大(25-22 18-25 25-19 25-18)


明治:2鎌田 23安井 9池田 1小松 15三輪 13上林 L14瀧田/21鳴尾


中央:2富田 10梅本 17山岸 15鍬田 4水野 11中野 L13土岐/18柴


明治が中央に勝ったのを見た記憶がない,去年の全カレ準々決勝は見ていないし,と途中(つまり第2セット)でぶつぶつ言っていたのですが,結局3-1で明治が勝った.明治は前日の対筑波戦の二の舞を回避.第3セットだったか,小松前衛ローテをはよ回れと祈る気持ちで,去年からその傾向はあったけれど,今年は主将のお仕事が上乗せされたからか,純粋にプレーだけ取り出すとあまり調子がよくなさそう.でも替えようが難しい(第1週に島くんが入ったことがあったね).そしてこの日の上林先生はものすごく不調だったのですが,三輪と安井がめちゃめちゃがんばった.


中野池田の創造同級生対決だったのだけれどポジション同じなので直接のマッチアップは少なめ.OP対決としては中野に軍配が上がったように見えたんだけど(帳票を見たい).


中大は,これ,どうなのかねえ.初日を思えば上々かもしれないけれど,いいんだか悪いんだかこんなものなのかもっといけるのか,よくわからない.残りが日体大東海大,筑波大.天皇杯BR直行コースの5位以上のためにも,5勝3敗同士の日体大との直接対決が一つの山場か.もっとも,今季いちばんよくわからんのは筑波なんですが.

早稲田3-0東海大(25-22 25-20 25-21)


早稲田:4村本 2武藤 8宮浦 18大塚 7村山 10中村 L1堀江


東海大:4山崎 28佐藤 12春藤 30樋内 18安部 31山本 L9外崎/15井上


新井出る出る詐欺.試合前のアップで球出し要員になっていたので出ないんじゃろうと思ったら出ませんでしたのことよ.


全勝同士の対戦だったけれど,もうぐうの音も出ないほどに早稲田だった.息をするように簡単に得点する早稲田.対する東海大はサイドアウトひとつでも全力.


新井が出ていたらとか言っても仕方ないし,こんだけ強い早稲田に対して何がどうなろうといういささかやさぐれた心境.強いんだから当たり前なんだけど,スパイクの決定率が高いだけでなく,ミスも少ないしブロックタッチもブロックリバウンドもうまい.今季の東海大はブロック得点がすごく多いチームで,この試合でも何本かキルブロックが出てはいたけれど,3枚ブロックで下に落としたと見えて誰かが拾っている,そのへんが早稲田強い.試合が進むにつれてブロックがつきづらくもなっていた,らしいよ.あと,ワンタッチで弾いたボールを後衛のレフトが回収するのが大好物なんですが,去年リベロで大学日本一になってる村本が上手くないわけがないじゃないですか.惚れ惚れ.


このストレート勝ちと,このあとの試合で筑波が負けたこともあって,9日目に優勝が決まる可能性も小さくなくなってきた.早稲田ちゃんのことはけっこう好きなので喜ばしくはあり,けして憎々しくは思わないものの,メンバーがいれかわっても,超有名選手揃いじゃなくても,これだけ長きにわたって大学王者で居続けられる早稲田に対して,他のチームももっとがんばれよ,という気持ちにもなる.


尤も,今の早稲田の連覇(?○冠?)は2017秋から始まっていて,つまり,宮浦と村山がスタメンで出るようになったリーグから続いている.二人は揃って高校時代にじゅうぶんな実績のあるタレント選手で,今年のスタメン1年生の大塚も春高優勝チームのエース.つまり,実際は毎年コンスタントに超有名選手が推薦で入ってきているチームであり,いい加減自分の認識をアップデートする必要がある.


ただ,彼らが活躍していることそのものにチームの強さを感じている.関東1部在籍チームは多かれ少なかれ,高校時代に全国大会で活躍したような強豪チームの主力選手が入っている.選手層に多少の差はあれど,「良い選手がいるから」だけじゃ理由にならんじゃん.そこを理由にしたらだいがくばれーかてごりの存在意義ってなんなんって話にもなるし.

日体大3-2筑波大(25-23 18-25 25-19 20-25 16-14)


筑波大:14坂下 11高橋 13吉田 8小澤 32エバデダン 20阿部 L12山口


日体大:6道井 1仲本 19山本 9藤原 11高橋 28川口 L12小川/16市川


前日負傷退場した西村の患部完全固定松葉杖姿を発見したときの話,します? ショック大きすぎるわ.


で.今季OPで出ている高橋をレフトに回して,OPに藤原.藤原は1年生のときはアウトサイドで出ていたのでサイドもできるのは知っているけれど,先週MBで出ましたよね.その流れと関係あるのかないのかわからないけれどMBの片方は山本,のち西.西くんもかなり痛々しい様子なので,フル出場は無理で様子見ながらの出場なのかもね,と話していた.


藤原くん,攻撃力あるし雰囲気も良いし.仲本が守備寄りでがんばっていた.これで日体大が勝ったら采配勝ちだね,なんて言っていたら,フルセットの末に日体大


西村は応援団ゾーンではなくエンド側のスタンドでイヤホン+マイク装備.それが直接的に試合結果を左右したものではないだろうけれど,賞賛.

東京学芸0-3慶應義塾(18-25 21-25 25-27)


慶應:23小出 9降 21富澤 5宮川 12清水 1吉田 L7永田/17加藤


学芸:18森本 11吉田 23荒木田 16小松 19小野 17村岡 L28荒井


日体大筑波大を手に汗していたのでほとんど見ていない.これで全敗チームがなくなり,1勝で3チーム並ぶ.入れ替え戦回避争いも混迷.

2019年度春季関東大学男子1部リーグ・7日目

15分一本勝負ぐらい。→どうやらしばらく帳票が掲載されないようなのでスタメン追記


@駅前が何もない更地だったころからお世話になっているキッコーマンアリーナ


時が経つのは早いようで遅いようで。

日本大3-0慶應義塾


慶應:23小出 9降 21富澤 5宮川 12清水 1吉田 L7永田/17加藤


日大:19谷越 2高 36下田 35関根 7貝原 32高橋 L5新山


全敗同士の対戦。このカードがストレートになるのか,と。慶應本日は宮川くん。


日大は先週に続いて松村が不在。松村のところは貝原。あとは先々週と同じかな。なんとなく形になってきたかも。上位相手と(勝てはしなかったが)接戦を繰り広げていたと考えると後半の勝ち星に期待したいところ。

早稲田3-0中央大


早稲田:4村本 2武藤 8宮浦 18大塚 7村山 10中村 L1堀江


中央大:2富田 10梅本 17山岸 15鍬田 4水野 11中野 L13土岐/18柴*1


おもにこちらを見ていたのだが,早稲田つええええ。中大は水野スタメン復帰の模様。


中大がどうこうじゃなくて,ほんと,早稲田強い。去年からメンバー大幅にかわったのに,今年もつええな。大塚のバックアタック楽しい。


宮浦鍬田の鎮西マッチアップとか,武藤兄弟の同一フレーム(弟がラインジャッジ)とか,細かいところでによによしながら観ていた。しかし鍬田はあまり目立たず,けしてできない子じゃないけどもっとできる子なはず。とか思いながら。


中濱くんのボール触れない悲哀など。(点差がついたところで交代で入ってコートに立つがボールを触る前にセットが終わってしまうやつ)

駒澤大3-1東京学芸


学芸:18森本 11吉田 23荒木田 16小松 19小野 17村岡 L28荒井


駒澤:9森田 12山田 28江藤 1谷平 5尾形 3齋藤 L11山根


駒2勝目わーい。学芸は,コートの半分ぐらいが2年生で下級生中心。と考えるとこの春すぐに結果を求めるのは難しいか。吉田の腹番号に下線が錯視されるが,とはいえ彼にもっとチームを引張れというのも酷な気がして(専修の東はすでに主将ですが)。


駒澤は,曽田くんが選手登録じゃなくてスタッフ登録でベンチに。

順天堂2-3専修大


順天堂:15小野 20松下 13タナカ 19岡本 24亀山 2中村 L22高橋


専修:19藤中 1柏田 14久保下 9東 3谷 10久保 L20大林


第1セット開始早々これはめんどくさい試合になりそうだと思ったら,予想通り,長い試合になった。各セットお互い抜きつ抜かれつそのたびにタイムアウト,といちいち長い。ラリーも長い。第3セットはワンサイドで専修が取ったが,第4セットは順大が持ちこたえた。最後は9-15。アタッカーの決定力で専修が一枚上手だった,かな。岡本悪くなかったけどな。OP対決という意味では差はついてないんだろうけど。


先日数値を計算していて,「へえ」と思っていたのだが,専修はMBの打数割合がけっこう高い。意識して観ていると,スパイクもブロックも,良い仕事をしている。柏田と谷,ふたりとも。

筑波大3-1明治大


筑波:14坂下 11高橋 13吉田 8小澤 32エバデダン 20阿部 L12山口


明治:13上林 2鎌田 23安井 9池田 1小松 15三輪 L21鳴尾/14瀧田


そらまあ明治ちゃんに勝ってほしい気持ちはあったけど難しいよね。第1セット20-25で明治が取ったけど,筑波の起動に時間がかかっているだけだった。吉田の決定率どんだけだったんだろう(帳票上がらなくなった)。打てば決まるし,ブロックもあんまりつけてない。筑波,真ん中あんまり使わない(坂下と小澤のXがたまにあるくらいか)ほうと思うんだけど。知らんけど。

日体大0-3東海大


日体大:6道井 1仲本 28川口 11高橋 13西村 29鬼木 L16市川/12小川


東海大:4山崎 28佐藤 12春藤 30樋内 18安部 31山本 L9外崎/15井上


スタメン不動のイメージの強い東海大,今日はOP春藤で,山崎の対角は樋内。ふたりとも良かったねえ。樋内くんは,鶴田とか島田とかそういう系統のサイドなんだろうか。がっしりしてる雰囲気が。そして春藤の細いからだから繰り出されるえげつないスパイク。


新井が出てないのが気になりはしたものの,ベンチ入りはしていたから,酷いなんちゃらとかではないと思われる。思いたい。


日体大は試合中に西村が足をくじいて負傷退場。下がってケアしたところでぴょんぴょんしてみてトレーナさんに「×」を出されていた。大事ないとよいのだが。かわって入った17番さんはがんばっていたけど,西村のキャプテンシー(え?)

*1:フローターサーブのレセプションが柴,ほかは土岐というすみわけだった

写真で振り返る4/20明治-慶應

のつもりが実態は「帳票を振り返る」になってしまった。嘘を書いていないか確認しようと帳票を見て、数値が印象と違っていて数値に引っ張られて訂正する。結果、パッションと勢いが削がれる。


その帳票(PDF


ストレートマッチ。25-19 25-19 25-17。


明治はこの試合とても良かった。池田が伸び伸び打っているように見えた。それだけでぜんぜん違う。池田のアタック決定率は66.7%(14/21)と、過去5試合で最も高い*1。対する慶應は、たぶん悪かったのだと思う。第1セットはマルキも出ていなかった。マルキ自身は出たセットの成績は悪くなく、アタック決定率も高い(7/11で63.6%)のだが、本調子ではないのだろう。


お互い、そういう日もある。慶應の武器であるサーブが走っていなかったのも気になった。しかし、何より、帰宅後に撮りすぎた写真を観て、慶應のブロック揃ってなかったんだなーこれじゃ勝てないわなー。と感じた。


もちろん、たまたまそういう場面がいくつか写真に収まっていただけで、全部がそうではない。明治のブロックが超良かったとも言わない。何度か見られた明治のサービスエース(=慶應ぽろり)も、なんだかな、だったので、勝負の文がブロックにあるとも言えない。とは言え、たまたまシャッターを切った中で、とくに第3セット、慶應のブロックが明治に対して2枚ついている場面が少ない。アタッカー3枚に対して1枚ずつのマンツーマンだったり、センターにコミット2枚ついていたり。明治の安井の決定率は25%(4/16)とMB期待値に比して低すぎる数値なので、他チームと比べて打数が多い対MBのクイックという点では効果があったのだろうが、クイックをケアしすぎてサイドアタッカーがフリーパス。そりゃ伸び伸び打てる。上林のライトへのトスも悪くなかった(レフトは見えなかった)。


慶應の6試合通算のセットあたりブロック得点は8位なので、この日がたまたまだったのだろう。個人成績の上位に名前がないが筑波も慶應以上に個人成績の上位にいない(樋口のいた昨季までと比べるとオフェンスディフェンスとも物足りなく感じるのが正直なところ)し、ことブロックをキルの本数で論ずるのも適当ではない。しかしこの試合に限って言えば、このブロックではディグも上がるまいと思った。


以下写真。多いよ。


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第1セットの池田の(たぶん)バックアタックブロックアウト


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実際パイプの本数はさほど多くないのだが、6人ぎゅぎゅっと収まってるのが良い。


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第2セット。セッター(ストレート側)も高いから揃ったら悪くないんだ……


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アタッカーと2枚のブロッカーの助走のシンクロ。斜めから見るときに1枚は撮りたいやつ。


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富澤の打点が高い。素敵。


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バックアタック。これもブロッカーは小松一枚。


本筋から外れてきた。富澤がけっこういいと思って見てた。帳票観るとそんなでもなくてちょっと不思議。


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正面向いてプッシュと見せかけてのトス。面白かったけどトスとスパイクがへなちょこで後ろのおじさまたちが苦笑していたのは内緒。


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第3セット。1対1


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鎌田のサーブも良かった。ワイパーの神園の笑顔がたいへんかわいい。


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このへんが本題のお写真。打ったのは前衛レフト


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1枚ですわね。


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身体捻ってのストレート。
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第3セット18点目、この日の鎌田のバックアタック1/1の場面。レフト寄りから突然現れてめちゃめちゃかっこよかった。


上林は無茶ぶりはするし、調子の波なのかなんなのかサイドへのトスが不安定なときは多々あるけれど、けしてぶん投げるタイプではない(と思っている)。ときどき面白いしフェイクもスパイクもするけれど、根っこにあるのは「俺様」ではない、と思っている。贔屓目か。贔屓目だな。でもいいの。

*1:これを書いている6試合終了時点でも最高値。

2019年度春季関東大学男子1部リーグ・5日目

@駒澤大学玉川キャンパス体育館(Bコート)


今週は会場確保が難しかったようで、1コートずつの2会場にわかれた。そのかわり観戦無料。Aコートは順天堂大学さくらキャンパス。酒々井と二子玉くらい行きやすさに差があると迷う余地がなくていい。


入れ替え戦でお馴染みの二子玉、駒澤が2部にいたころはリーグ戦の主会場だったけれど、数年前に1部に上がって以降の1部リーグ戦は記憶にない。バス必須で本数も多くないので不便だけど、うちからは行きやすいほう。鎌田で降りれば道中コンビニも2軒ある。体育館も明るくて好き。入れ替え戦時と同様にフロアのコートサイドに観客席が作られていた。応援もフロアの角で、セットごとに移動。


案の定バスが少し遅れ、開始時刻ぎりぎりに到着したら既に4-0だったのには参ったが。


そのまま第1セットはぼーっと見ていたが、そのあとは、せっかくの1コートなので腰を据えてじっくり。2コート同時進行だとどっちつかずになりがちなのでその点は良かった。(とはいえ、やはり大前提として会場分散は寂しいでござるよ。1週くらいならいいかなって話よ)。

明治大3-0慶應義塾


明治が好調でさらっとストレート。別記事に。
cana.hatenablog.jp

筑波大0-3専修大


2部から昇格(復帰)しここまで全敗最下位の専修大が筑波大をストレートで下して初勝利。


コートに近い=臨場感=選手の声がよく聞こえる。一方で起きていることを把握しづらい。というのは言い訳だけれど、どうしてこの結果になったのかはリアルタイムで観ていながらまったく分からなかった。


専修はほんとによく拾ってボールが繫がっていた。前週不在だったリベロ大林が復活し、東、久保(OP)、藤中のサイド。久保はまあまあ久保だったけど、東がすごい。拾って拾って開いて助走して打って。3年生キャプテン、頼もしかった。


一方の筑波大は淡々とずるずると負けていった。第1セットも第2セットも第3セットも、中盤15点頃まではリードしているのに追いつかれ、逆転されてセットを落とす。監督は全く動かなかった。第2セットの柏田が8本続けてサーブを打ったときも。14-9が14-17ってどないやねん。秋山さんはきっとそういう方針なんだろうから、あれは、コートなりベンチなりの選手や学生スタッフが、タイム取るなりするべきだったんじゃないかねえ。流れのスポーツとか手垢のついた安易な表現だけど、人のやることだからさ。


逆に第3セット終盤、専修先行のサイドアウトから筑波に1ブレイクされて逆転された瞬間にタイムを取ったのは印象的だった。初勝利を目前に勝ち急いじゃう気持ちと、やべぇ逆転されるかもって不安、どちらもにひと呼吸を置くために。結局そのタイムアウト直後にも切れずに21-19まで点差が開いたものの、23-21から藤中サーブのローテーションで4連続ブレイクしてストレート決着。ブロックワンタッチと切り返しからの東・久保のスパイクという理想的な展開。


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サイドの打ち合い


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サーブ(逆光)


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初勝利の喜びかたがほんとうにほんとうに嬉しそう

中央大3-2駒澤大


中央大学フルセットボーイズ。つって今季はそうでもないが。


駒澤は初戦の対明治フルセット勝ち以降は勝ちがなく、いつかも見たぞこのパターン。フルセットまで持ち込んだなら勝ちたいところなんだけど、勝ちきれない。


駒澤は前週までとコートの顔ぶれが少し変わり、齋藤がオポ、レフト対角が谷平森田。去年の秋あたりに近いのかな。森田がサーブでめためた狙われる予想通りの展開になったが、全体的にはこのメンツがいちばんマシなのかね……齋藤はよく打っていた。♪さいとうさんさんさんを何度も聞いた。(突然「おぽさいとう」もやっていた)。


中大は2面進行だと疎かになっちゃうチーム筆頭なので(中大に含むところはないが、やたら中大側の客席が混んでる時期があったのでなんとなく見ないのが癖になった)、ちゃんと観られて良かった。今日の富田は良い富田。かっこいいよねえ。


第4セット終盤平井に変わって水野。開幕からベンチアウトで初ベンチ入り。風の噂で軽い故障と聞いていた。出なくてすむ展開なら出なかったのだろうが、リーグ前半での2敗は避けたいだろう。水野すごいなって思った。プレーももちろんなんだけど、4年生力っていうのかなあ。コートの中で声を出して雰囲気を盛り上げて。


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駒澤のスパイカー陣にはどことなくホーム体育館の伸びやかさがあった


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中野のフォーム美しい。


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富田はガッツポーズもたいへんかっこいいんだけどフォーカスが間に合わない

下書きのお焚き上げ:2018全日本インカレを終えて

インカレと天皇杯ファイナルの間に、スマートフォンのメモに書いていたもの。これをもとにパソコンで仕上げてアップしようと考えていたものの、なかなか心の余裕がなく、数晩経つころにはあまりのエモさに恥ずかしくなって、そのまま寝かせていた。
新しい年度になり新しいチームになった。いつまでも捨てられずに置いておいても仕方ないので、書きかけだけれど公開しておく。
主に3位決定戦の明治大対東海大をうけて書いた。他にも(優勝した早稲田や準優勝の平大や、それ以外にも)書きたいことはあったなかで、手を付けていたのがこの3つ、と考えると、去年の自分は明治大のことをけっこう好きだったんだねえ……。
以下、文中の時間はすべて2018年12月時点。

こまつせんぱい

以前も書いたことがあるかもしれない、あると思う。去年国体東北ブロック予選を観に行ったときに秋田代表で出ていたのがプレーの初見だったと記憶している。それまで顔と名前をうっすら把握している程度だった。
高校時代も知らないから、リベロだと思いこんでいた。打つんだ、という驚きが、インプレッションのほぼすべてだった。それも、けっこう、打つ。躍動する姿に目を奪われた。
その年の秋リーグは覚えていないが、おそらくセカンドリベロに戻っていたと思う。そして今年の春の開幕、そこに紫紺のユニフォームの13番がいた。
いろいろなメンバーが出た春リーグを経て、リーグ後半ないし東日本インカレで今のスタメンに固定した。サイドの一画にその姿があった。179センチメートルのウィングスパイカー
明治大と東海大の対戦はいつもすこしもぞもぞする。その時々によるがたいてい東海大に勝ってほしいと思っているのに明治大にキャッキャしながらはしゃいで見て、明治大が勝って自分で自分に気まずい思いをすることが少なくない。少なくともこの一二年。ということは明治大は東海大に相性が良いのだと思う。その理由はなんとなくわかる。
今年の秋リーグは初日に対戦し、フルセットで東海大が勝った。前期6位と7位の対戦だったが、明治は勝てた試合を落とした、という印象を受けた。細かい得点経過は忘れた。過去の記録を確認したところ、春リーグは新井無双でやはり東海大が勝っていた。印象や記憶なんてやっぱりアテにならない。
話が逸れた。秋リーグの明治大は対東海大のほかにもう一つ星を落とすも前半2敗で折り返し、後半も混戦の中で勝ち星を拾って最終日に4位に滑り込み、インカレの第4シードに入った。
強いチームという感じがしないのに結果を出す。いろいろもやもやすることはある。4年生が小川一人しかベンチに入っていないとか、AとBの温度差とか。
でも、残念ながら、強かった。
そこで小松である。かえろとかさげろとか思ったことは不思議と一度もなかったが、小松前衛しんどいな、と感じることはちょこちょこあった。

かんばやし

アタッカーがセッターを育てる
という言葉がある。
わたしはあまりセッターを意識して見ないのだが、意識して見るといらいらするからかもしれない。低すぎるネットに近すぎる遠すぎるアンテナまで伸びていない長過ぎる。
自分はプレイヤーではないので何が打ちやすいのかわからないし、どんぴしゃならどんぴしゃで止められることもある。3枚揃ったオープンとかコミットで飛ばれたクイックとかね。セッターのせいじゃないけど。
難しそうなトスだなと思っても、決まれば良い。
セッターがアタッカーの器用さを育てる話になってしまった。そうじゃない。
3位決定戦の上林は良かった。準決勝がそんなに酷かったわけではないが、3位決定戦になって余計な力が抜けるたのかもしれない。ボールに余裕というか優しさが感じられた。小松がおもしろいように決まっていたのも相手のブロック力(しょんぼり)や本人の脳震盪効果(あかん)もあったと思うが、トスも良かった、たぶん。
これはことあるごとに言ったり書いたりしているが、春リーグのまだはじめのほうで、上林と三輪が移動中にセットのボールの高さについてあーだこーだ話していた。1年生のアタッカーに希望を聞いている上林はちっとも俺様じゃないし、全くこれっぽっちも萎縮していない風の三輪も面白いと思った。
その時は微妙に噛み合ってなくて苦笑混じりに耳をふさいだけれど、それから数か月経った今はどうなんだろう。試合中の上林は三輪に無茶振りするし、どんな無茶振りでもそれなりに応えて得点にする(少なくとも失点にはしない)器用さが三輪にある。
だけど無茶振りは絶対の信頼だろうしその信頼に応えるのは、アタック技術を磨くだけでもなかろう。
あと2年。もっと要求していい。

センターエース

上林が三輪を信頼している(であろう)流れで思い出した。
東海大こそ、今でこそ新井を獲得し新井中心に組みたてているが、久しく絶対的なエースらしいエースのいないチームだった。と言うといろんな方面に失礼か、でもそうだった。その間、93生の栗山と95生の小野寺、二人のミドルブロッカーの役割は大きかった。センターエースとまで言うと盛り過ぎになるが。
この先しばらくは新井を中心に組み立てていくのだろうしそれで良い。あれは才能で強力な武器だ。新井までどう持っていくか、どう新井をいかすか。そこがポイントになるだろう。それだけじゃだめだけど。
なんでもかんでも新井じゃつまらないし幅が狭まりマークもされる。新井のスパイクコースに入って、上がらないまでも触りはする。それが続き、じわじわと追い込まれて最後は続けて上げられたのが、準決勝の第4セットだった。3連続新井で、3本目が上がる頃、ここで佐藤で切れたらいいのにと思った。平大のミドルは高いし、コミットでシャットされる危険はあった。ゆえに一番確実な選択が、新井のレフト。ネットにかかってい軌道がかわり、サイドラインを割った。
3位決定戦でも、上がらないまでもの場面があったし、上がったこともあったかな。第1セット、先に24点に乗せてから5度のセットポイントをかわされ、最後に落としたのもS1レセプションローテの新井レフトからのスパイクを拾われて、松田に決められた。
得点王は本人の決定率の良さのなせる技で名誉だが、なんでもすべて一人で打つわけにもいかぬ。決定率を上げるのも全体での仕事だべ。
単純に、自分が中央突破が好きなだけかもしれない。
安倍の打数が増えていたのは心強かった。一方で、3位決定戦の最後に佐藤が外れたのは、寂しかった。所詮と言ってはならぬし、黒鷲旗出場権もかかっていると思われる3位決定戦、3位になりたい、だったのか他に理由があったのか。永露と佐藤のホットラインが好きだった。その左手から繰り出される高いスパイクが頼もしかった。だから最後はコートにいてほしいと思ってしまう。最後に交代で入り2点取った明治の飯田が「報われた」と明スポに語ったように。
来年はセッターが変わるのでそこもまた楽しみである。

2019年度春季関東大学男子1リーグ・3日目

東海大学湘南キャンパス総合体育館


久しぶりの湘南校舎。近道商店街の最後の心臓破りの階段にエスカレータが設置されたのが平成29年。前回行ったときがちょうどエスカレータの工事中だった気がする。エスカレータが完成してから行ったことがあったかなかったか。きっとない。


角のローソンも場所が1ブロック移転していたし,キャンパスから道路を挟んだ北向かいにあった,賃貸不動産屋やらが入っていた古い商業施設(と,大きなTSUTAYAもあったか)がぜんぶ更地になって,草もそれなりに茂っていた。だからほんとにしばらくぶり。


ゆったり広々とした構内は,新緑と立て看の季節。桜も残っていて,並木の若葉が芽吹いていて,陸上のトラックが青色になってて,目に鮮やかで気持ち良い土曜日の昼。これまたずいぶん久しぶりの午後2時開始。

日体大3-0駒澤大


前週学芸にフルセット負けした日体大。この日は良かった。それに駒澤が良くなかった,かも。東海大の体育館は広いので両コートを追うのが難しい。真ん中あたりに座るとどっちも遠くてどっちつかずになる。片方に寄って座るともう片方はほとんど見えない。わたしは割り切れなくてどっちつかず。


道井のツーアタックがよく決まってたなあ,と遠目に。そこに翻弄されちゃう駒澤は,言われて見れば,あんまり,ねばねばよく拾うチームではないかもしれない。サーブでも崩されていた。この春の仲本のサーブが良いんですわ。繋ぎがあんまり良くなくてスパイクで返せない場面が多いのも気になる。初日こそフルセットで取ったものの,ちょいと厳しい感じ。


第2セットの途中ぐらいからOPで出ていた19番の萩原。2年生。活きが良くてかわいかった。岡山東商。東商と知るとかわいさup。

東海大3-0専修大


ストレート。専修大は第2セットから30番の1年生*1がスターター。久保,東,1年生。藤中はどうしたと思ったら、リベロで出ていた。1セットまるまる気づいてなかったわたしの節穴。


第1セットは東海大が大差(25-12)で取ったが,中村を入れた第2セットは競った。このセットをデュースの末に落としたのが,痛かった。リードしたセットを取り切れない専修大


第3セットも,終盤専修アドバンテージのサイドアウトの展開のなか,久保のスパイクアウト東海大が前に出て,久保のスパイク拾われて,で試合終了。


むぅ。


東海大新井。スパイクも当然ながらブロック得点も目立った。目下ブロックキング独走中の佐藤を避けた結果新井が止めてる,というのもあるのかしら。隣同士ではないけれど。


龍くんが龍くんに見える,と,界隈で言われる。山本龍と龍一誠。もちろん面白がって言っているわけだけど,確かに,ほんのり似ている。背格好も背番号も顔立ちも違うけれど,ふてぶてしそうなところが。


前にも書いたかもしれないが,ビハインドでもスパイクがなかなか通らなくても,顔や態度に出ない。焦っているように見えない。今日も途中で伊藤が何度か連続で止められたり拾われたりして,徐々に点差が開いていった場面があったが,追いつける点差を見極めてそこまは決まらなくても試す,みたいな幅を持った組み立てをしているように見える。タイムアウトあけに一本新井でさくっとサイドアウトを取ったり。

早稲田3-0東京学芸


第3セットの点差が大量で,早稲田が20点のったところでまだ一桁だったか二桁にのったところだったか。そんな感じだったので,早稲田はわちゃわちゃしながら選手総取っ替えしてBチーム発動。去年もよく見たパターン。


早稲田がわたわたしていたのもあってそこからぐんぐん点差が縮まっていったのだが,かといってひっくり返せる点差でもなく。


学芸は途中でOPを小松にかえて森本。星城出身。セッターとOPで森本被り。森本姓,業界にいないわけではないけれど同一チームで被るのは珍しい。

筑波大3-2日本大


日大,水島をスタメンから外す。サイドは関根高橋下田。OPが関根。今季もフロントオーダー。関東1部唯一かな。


攻撃に振った布陣と見えたが,日大はみんなよく拾う。新山がレセプション時に高橋のカバーに入って何度かぶつかりそうになっていたのは少々気になったが,決定力不足に手を打った策は正解だったか,筑波から2セット先取。でも勝てない。3試合連続のフルセット負け。


今季の筑波は坂下でもっている。先週はメンバーが変わってる割にそうは見えないと感じたが,今日はセッターがかわったことや樋口がいなくなったことが,苦戦に繋がっているように見えた。とくに前半の小澤は調子が上がってこず。トスも合わず。第1セットは大差のビハインドになり,20点を過ぎたあたりで,垂水が出た。後衛のみで前衛に上がる前にセットが終わってしまったのは残念。トス上がらなかった。たぶん。


日大の松村はほんとにブロックがうまい。マンツーマンっぽいときには,単純なひとり時間差は全く通用しない。ゆえに,日大はサーブで崩してセンターラインが仕留める形に持ってこれると強い。


高くんもブロック強い。それだけ揃っていて,なのに,以下ループ。


試合後半に限って言えば,日大のセッター(三木)もふわふわしちゃったかなー。

中央大3-0慶應義塾


Aコートは3試合すべてストレート。開幕戦が惨状オブ惨状だった中央大もそのあと2試合はストレート勝ち。てことはあの2人がいないのは開幕前にあまり想定していなかったってことなのかな。遠目ながら,どたばた感もなくなって,チームとして戦えていたようす。


慶應は,当たり外れがでかいようで,なんとも。

明治大3-1順天堂


明治が勝った。このカードは順大の分が良い印象が強い。それこそ,東海大の体育館で順大ストレート勝ち,とか,なかったっけ。記憶違いか。でも,ここ数年は明治の勝率が良いらしい。意外。


MBは三輪と安井。明スポ記事によると前週の三輪不在は体調不良だった模様。ただ,コートに戻ってきたとはいえ,去年の無双ぶりを思えば物足りなかった。練習もまだじゅうぶんにできてないのかなーという雰囲気ではあった。


去年の三輪以上に安井がセンターエース。チーム内の打数得点1位。バックアタックも(拾われたが)1本打った。


ことあるごとに上林のトスに野次を飛ばしているのだけれど,今日は良かった。前週はレフトへのトスが安定しなくて,それゆえのセンター過剰にも見えるけれど,今日はサイドもちゃんと伸びてて良かった。ほんとに。途中ぐらぐらしかかったけれど持ちこたえた。


それに,ブロックがめちゃめちゃ冴えていた。キルブロック6本。1人で止めたのも何回か。第1セットの中盤で2連続で松下を止めた。ここまで気持ち良くブロックが決まると,トス以外天才の称号が頭をよぎる。盛り上がるし。


順大は,亀山が1年生とは思えないし,岡本も良かったんだけど。前週よりはMBも存在感あったけど。うむ。松下→鳥原ってなって,しばらく鳥原ばかりみていた。かわいい。

*1:帳票によると中村太陽from大塚高校

2019年度春季関東大学男子1リーグ・2日目

45分一本勝負(=日付変わるまで)に挑戦。


日体大青葉台


桜満開のキャンパス。今まで春に何度も開催しているはずだけれど,開幕週だったことは少ないのかな。こんなに見事な桜をここで見たのは,初めてかもしれないと思った。きっと忘れているだけだろうけれど。きのう協議会(記録会?)をしていた陸上競技場では,小学生か中学生ぐらいの子どもたちが,集団でなにかのトレーニングのためのアップをしていた。駅から体育館に向かう途中の公園は花見客で賑わう。うららかな春の日曜日。


わたしは光の射さない体育館の中へ。

A1東海大3-0順天堂


前日フル勝ちの東海大とスト勝ちの順天堂。


第2セット31-29の接戦を,東海大が制したのが大きかったか。


東海大は,昨日追い込まれたように,なかなかスパイクが通らない局面もあった。


順天堂のディフェンスも冴え,高橋が伊藤やら新井やらのクロスのコースに正確に入ってディグを上げ続ける場面も見られた。しかし,順天堂は,そのあとのトランジションアタックを決めきれず,攻守を得点に結びつけられなかった印象。


とくに被ブロックが多かった。佐藤が3セットでブロック得点7本。身体の正面にこなかったときに手を伸ばして,片手で止める・押し込む,ワンタッチを取る。


東海大のバレーは,オーソドックスというか要は古風で,戦術的な面白みにはやや欠ける。ブロック7本は立派だが,個人技。ただ,出会い頭の偶然の産物ではなく,アタッカー(なのかトスなのか)を良く見てブロックしているのはすごく感じられた。


そして,去年までと同様,新井を攻撃の核としたチーム作りである点は変わらないが,その新井が,実にのびのびと楽しそうにプレーしているのが印象的である。


山本龍がうまい。落ち着いている。ビハインドでも動揺を見せないし安易な選択をしない。そして何より,ボールの出し方が叮嚀。その分読まれやすくはなるのでアタッカーの技量が問われるトスなんだけど,まあ,山崎も新井も,気持ち良いスパイクでねぇ。良かったねえ。


今日は最後の最後で,伊藤にかえて島田を出した。これが東海大唯一の選手交代。リリーフサーバーとしてではあったが,その後のディグも意識していたかしら,とは少し。


対する順天堂は1年生の亀山が,こちらも堂々としたプレー。ムードも良い。全国大会では無名の高校のようだが(強豪犇めきすぎる大阪だからそりゃもう仕方ない),良い選手取ったねと,順大ファンとしみじみと。

B1日体大2-3東京学芸


後手に回った日体大が,選手交代等で手を尽くすも,形成逆転には至らず。第3セットのデュースを取ったことでセットカウント2-1とリードはしたが,第4セット以降は完全に学芸が流れを持っていった。


学芸が熱い。そうだこういうむちゃくちゃなチームだった。去年の春あんなにおどおどきょどきょどしていた森本が,ほそっこい外見は変わらないけれど前面に闘志を出している。小松と小野がはしゃぐはしゃぐ。コートにずらっと並ぶ,16から19。小松村岡森本小野。内訳は3年2人2年2人。このへんがえらく元気。


とにかく無茶。コート内はつねにバタバタしていて,わちゃわちゃしていて,約束事とか狙い通りのプレーとか,そんなの全然できてなさそうなのに,誰かが拾いにいってばったばただけどとにかくボールを上げて,返して,良いところにかえったら力一杯ぶったたく。スパイク決まれば大喜び。むちゃくちゃ。でもすごく盛り上がっていてすごく楽しそうだった。


あれに飲まれないのは難しい。道井→河東とか,鬼木→西(膝のテーピングがあまりに痛々しくて強行出場感満載だったら,第5セットはでなかった)とか,がんばってはみたけれど。


選手交代も逆に学芸のほうが奏功していて,わたしが大好きな荒木田が,運動量は無闇に多いが結局無駄にエネルギーを消費している感じがすごく,つまり全力囮ジャンプに誰も釣られないし森本も釣られない。しかもCに入るので,しばしば他のいろんな選手の視界とコースを塞ぐ。(Cってどっかのローテがどうも難しいっぽい。というのを,武藤を見ていても感じた。どこのローテだったかわからん)。ありゃあ厳しいのうと思っていたら東にかえて,これが良かった気がする。よくわかんないけど。それから,レシーバーで入る濱中(かな,たしかきょねんリベロだった)もコートの中の冷静担当クールダウン担当で良い感じだった。

A2早稲田3-1慶應義塾


早慶戦


初日暫定単独首位だった早稲田,2日目にしてセットを落とす。でも,相手が相手だからなあ,なんて。


乗ったときの慶應ってすごいよね。というのと,あと,やっぱり高い。早稲田もずいぶん高くなった(セッターが185)が,さらに高い。そして,入れば凄いビッグサーバー揃い。


試合後,堀江と村本が同時にコートにいるのはそりゃあ贅沢なんだけど,あの2人よくぶつかりそうになっているよね,という話になる。考える前に身体が動いちゃうんだろうよ。でもぶつかって怪我でもしたら大変なので,なにがしかの対策をぜひ。

B2筑波大3-0駒澤大


というわけで2日目を終えて筑波が唯一失セット0の単独首位。小澤の髪が伸びててちょっとふわふわでとてもかわいい。


(あと8分。無理)

A3中央大3-0専修大


前日どん底試合だった中大,今日はスタメンを変えてきた。セッター山岸。P2に鍬田をスタメン起用。


ただ,この試合はほとんど見ていない。2コート同時進行の試合が久しぶりなので見方がわからなくなり,まして新年度の初めの方なので見所を絞れず結局どちらのコートも上滑った感じになった。


専修ちゃんがよくわからない。

B3明治大3-2日本大


Aコートが終わった第4セットから本腰を入れて観た。


春2日(+前哨戦1日)を見ていて,力をつけたと感じているのが日大。サーブもスパイクもすごくパワフルになった。前日サービスエース量産した水島だけじゃなく,関根も下田もパワフル。とくに関根は,今日すごく良かった。高さに力強さが加わった。


それだけに,連敗スタートとなったのは,残念,じゃ済まない。勝てたはず,という言い方は良くないのだけれど,こういう試合を取れるようにならんとね,という実に月並みな感想をもってしまう。自分は明治贔屓なので明治の2連敗濃厚な流れからの逆転勝ちは嬉しいのだけれど,日大視点では,なんとも釈然としなかった。


だって,明治の奇策,奇策だよ? 語彙がどっか行った。せっかく吹っ飛ばせるだけのサーブとスパイクを装備したんだから,もうちょっと,自信もってていねいにやろうよ。要所じゃないところ,大事じゃなさそうなところに出る雑さが,最後に響いちゃうんだよ。結果論でしかないけれども。風呂スレかよ,おまいら。


セットカウント1-1で迎えた第3セット,何がどうだったか覚えてないけど,「明治のサーブがさっぱり入らない」とか書き殴っている。そして,結果23-25で日大が取ったわけだけれど,たしか途中はもっとずっと点差が開いて日大が勢いに乗っていたのに,終盤で追い上げられて気づけば23-25の最少点差まで詰められていて,いやだな,という感じを受けたんだった。そして日大が勝つなら3-1,フルになるとスタミナ切れ起こしそう,と話をしていた通りの展開になった。


ところが第4セットは日大の入りが良く,下田のノータッチエースが決まって明治のミスが出て3-6になったあたりで,こりゃ決まったかな,と思ったわけですよ。その一方で,まだ序盤だから明治,今ならまだぎりぎりなんとかできる,ここが肝心,とも。


そこで明治が奇策,あるいは奇襲に出た。サイドアウト取って(下田がトランジションのライン踏んだ),小松がサーブに下がるところで,小松にかえて島を入れた。


小松を下げるのはわかる。かえるならほかにいない。スパイク決まらないし3枚でレセプション入るときに狙われてカットも崩れていた(小松に限らずみんな崩れていたけど),ブロックフォローだとかでかえがたい面もあるにしてもあんまりで。でも,そこに島くん入れるんだ,と驚いた。だって,小松と全く指向が違う。


日立明の立教戦は島がOPで,そらあ躍動感があってムードが良くて,すごく良い選手だなー,出場機会がピンサなのはもったいないなーって思ってた,けど,そう来るか。


そのあとの明治のローテごとのフォーメーションはじつに複雑だった。これを想定して準備しているならすごいチームだと思う。いったい誰が考えるんだろう。頭が柔らかくないと,そしてある種の無謀さがないと,公式戦でできないと思うの。池田と島が並んでいて,2人ともOP的な役割を担う。


レセプションはほぼ2枚。水島と下田と,関根もかな,のジャンプスパイクサーブ打つ陣に対して,島と池田のどっちかが入って3枚。それ自体はよくあるやつ。たぶん中大も筑波もそう。ただし,島と池田は入ってるうちに入らないぐらいの鎌田鳴尾2枚メインシフト。視界良好。


わけがわからなくなったのは,前衛で,安井が前衛のときに安井がサイドになってた。っぽい。ブロックスイッチもしていたし,レセプションやトランジションで安井がサイド(左も右もあった)。4セット目の序盤から第5セットの最後まで,結局どのローテーションで誰がどうなってどこに跳んでどこにスパイクに入ってくるのかぜんぜんわからなかった。やってる人たちは,わかってやってるんだろうからすごい。学芸のむちゃくちゃさとは違うむちゃくちゃさだった。


帳票を見ると,安井の打数が33でチームトップ。前衛でしか出場していないのに。本日さっっっっっっぱり決まらない,どころか,トスもほとんど上がらなかったような気がした池田が時点でそれでも31。2セット弱出場の島が18(ぐらい? あとで確認しよう)。多い。


島と安井はほんとによかった。すごくがんばっていた。島くんの伸びやかな,びゅんって後ろから突っ込んでくる高速bick(なの?)は楽しくて,困ったときの池田ちゃん→決まらない(アチャー)が困ったときの→島くん→決まる!! ってなって,すごい面白かった。意味が分からなかった。みんな頭いいんだなあって思った。よくわかんないけど。


まとまらないけど,45分どころか80分経ったので強制終了。


そうだ,一つだけ。そういう変則奇襲をかけて,攻撃に全振りしてきた明治に対して,試合の前半にあれだけスパイクサーブでぶん殴りまくっていた日大が,コントロールサーブに変えちゃった意図がわからなかった。文句を言うわけじゃないけど(つまり,文句を言いたい)。コントロールサーブを打ってAパス上げてMBを使わせてブロックで仕留める。っていう意図ならわかる。それがとても決まっていたから。日大は松村も高もブロックがすごく良いし,明治はセンター偏重がすぎる。とくに今日は池田とあっていなかったし小松も決まらないので,昨日はさほどでもなかった松田の打数も多かった。へんにサーブで崩してどこから打たれるかわからない二段トスになるよりかはMBに打たせてMBに張った方が確実,と考えたのだろうか。


そうだとしても,今日ちょいちょい不安定だったレセプションで,緩急織り交ぜるならまだしもコントロールサーブだけになっちゃった。鎌田は短いオーバーパス,むしろ得意だし。3枚入ってるところで池田なり島なりぶっ飛ばしてしまえばそれで1点入るのに。入らないにしても,スパイクサーブの可能性を見せて足を止めるだけでも効果はあるのに。素人考え。

2019年度春季関東大学男子1リーグ・1日目

日体大


20分一本勝負。いつものやつ(=Excelひな形)の仕込みもしていないし,家に帰りつくよりもさきに公式の帳票や有志のまとめが出る今となっては,スタメンとか交代メンバーとかをちまちま書くことに意味が。数年後の自分のためにはなるけど。


それがネックで書かないでいるのも,エモーションの出所がなくなるので,20分一本勝負。(のあと移動中に追記したら逆にドライブ感がなくなった。難しい)

A1中央大0-3順天堂


中大は,都築と水野がベンチアウト。怪我かなあ。都築は代表選考にも入ってますが。とはいえ,タレント揃いなのでまあまあ見たことのある顔ぶれ。


順大は,1年生はサイドの亀山。セッターは小野が戻ってきた。背番号概ね9番詰まり。岡本が19番。ややこしくなるやつ。


昨季6位7位の対戦ながら一方的な展開。牧山ご乱心発動。上記2人を欠くのはもちろん痛いし,今日の富田は良くない富田のほうだったが,それやこれ以前の問題として,チーム全体がボールが手に着いてない,足が地についてない,声が出ていない,という頭を抱えてしまう有様だった。


順大は関本が抜けているのだが,悪くなさそうなリーグ立ち上がり。

B1筑波大3-0東京学芸


筑波,樋口と酒井ぬけ。セッターは阿部,樋口のところのMBは1年のエバデダン・ラリー(松本国際)。


阿部は去年までもちょいちょい出ていた。というのもあって,チームの仕上がりは良さそう。背番号ステイ(1から7があいている)のも観客に優しい。


対する学芸は,OP小松,サイドが吉田と小野。MBは村岡と荒木田。リベロは大塚高の1年生(パンフにはサイドと書いてある)。がんばってはいたが,新チーム感が満ちており,現時点では地力も完成度も筑波が一枚上手,といったところか。

A2東海大3-2日本大


第1セットをあっさりとった東海大,ストレートで勝つチームじゃないよね,とおもったらあにはからんや。3-1でもなくフルセット。


日大は,1年生sが9番詰まって,番号大きい&人が多いゆえたいそうややこしいやつ。先般の日立明定期戦でも良さそうに感じていたが,その通り。粘り強いレシーブが身上。新山を中心にほんとによくひろう。セッターは1年生の三木。


圧巻だったのは第4セット終盤の水島のサーブ。それまでほぼとんとんで進み東海大リードでブレイクした20-18だったかな。日大がタイムアウトを取った。タイムアウトあけ,サイドアウトを取ってサーバー水島。そこから,サービスエース3本を含む4?5?ブレイクで一気に24点までもっていった。


水島は第5セットにもたしか1本ノータッチだったかのエースがあったと思う。


その局面の東海大,一瞬でもレシーバーを入れても良かったんじゃないかとも結果論では言えるのだが,コースを突いてコートの端に決まるサーブだったので打った水島が凄い。


昨秋新山と並んでサーブレシーブ成功率1位2位を取った水島,ライトポジションでスパイク本数もさほどではなく「守りの人」のイメージが強いのだが,こんなにすごいサーバーだったっけ,この冬どんだけ練習したねん,と舌を巻いた。


東海大は,セッターが山本龍(from洛南)。MBに佐藤(from東北)。リベロが外崎と井上(1年生の末弟ではなく真ん中のほう)とスイッチリベロになっていた。伊藤樹がコートに立っているのは喜ばしいが,伊藤か島田か問題は(自分にとって)悩ましい。


東海大一度も(ピンサもワンブロも)選手交代をしなかった。フルセットで。

B2日体大3-1慶應義塾


慶應はユニフォームに名前入り。素敵だ。サプライヤーアンダーアーマーにかわっていた。デザインは踏襲だが,微妙にちがっていて,その微妙な違い(胸のラインが少し低いのか腹番号が大きいのか)が微妙にバランスが悪い。リベロがちっちゃく見える。そして例によって上着ぶかぶか。ネームが入っているのはめちゃめちゃ素敵(降の「JAN」とか)だがその代わりなのかなんなのか、背番号がランダムになった。去年と変わった選手もいれば変わってない選手もいて、冨澤は21に。筑波の番号が変わってないことも考えると、毎年作り直す想定(契約?)になってないてことなのかね。それともたまたまかしら。


日体大はMB対角まるっと1年生。このあたりは、毎年恒例,春らしい日体大。インカレまでにチームを作ってくるんだろう。


代表候補のリストが出るたびに大きいセッターいないの?育てないの?とかなんとか耳に(目に)入ってくるが,この試合を見てから言ってねって思います。

A3明治大2-3駒澤大


6試合で唯一昨季上位が敗れた,と。明治は,5日前の日曜(日立明3大定期戦)にいた三輪が会場内にさえ見かけなかった。来られもしないほどでっかい怪我じゃなければいいのだが。MBは松田と安井(fromいちあま)対角。ほかはかわらず。


じゃなかった,リベロ。鳴尾。途中瀧田とスイッチ。


駒澤もセッター1年生。あとはまあぼちぼち。ずっとスイッチリベロしてた宮崎山根が山根オンリーになった。


おもしろかったといえばおもしろかったんだけれど,いやあ……うーん……双方決め手に欠ける譲り合いの結果の接戦。

B3早稲田3-0専修大


おかえり専修。1年で1部復帰。


第3セット,久保からOPを藤中にかえて,なのに久保下が久保みたいな使い方をしようとして「ソウジャナイ」みたいな話をしていたり。


早稲田は,藤中の抜けたところに村本が入った。いやあ。良い意味でのため息しか出なかった。ほんとにほんとにほんとに。


まさかサーブ打ってスパイク打ってとは思いもよらぬ思い込みが邪魔をして,アップが始まってしばらくしてもまだ「あのサイドの4番,なんか見たことある顔なんだけど誰だっけ」って首を傾げていたくらい。


役割はほんとにほぼ藤中的な感じで,村本はパスメインで,打つ方は大塚(from洛南)メイン。宮浦もいる。早稲田は去年のスタメン4年生が3人抜けて人はかわったけれどチームと約束ごとは変わっていない。顔ぶれの変化は小さくないほうのチームのはずなのに,受ける印象は堅実だった。


なにより,去年の全日本インカレのベストリベロ賞。堀江が手術で長期離脱の中,大学四冠のプレッシャーのかかる中でのベストリベロ。それを労い讃える堀江のコメントもどこかで読んだ。それだけでも涙腺崩壊十分案件なのに,今その堀江と並んでコートに立っている。どういうこと。


安定したレセプション,そしてワンタッチのボールをベンチをこえて追いかけて,ちゃんとコートに戻す守備範囲の広さ。それが二人同時にいるってずるくないですか。そこに,良い意味でフレッシュさのない,馴染みまくっている大塚。いやはや。


そんなこんなで,専修も思ったほどボコられなかったし,早稲田が強く見えたのも順位が下から当たっていくからというのもあるだろうし,どっちかわかんないけどこの先いろいろありましょう。