2020/21 V.LEAGUE Div1 FINAL サントリーサンバーズ - パナソニックパンサーズ

船橋アリーナ


采配の妙と起用された選手の活躍で決勝に勝ち進んだパンサーズであったが、レギュラーラウンド勝率9割のサンバーズの前に、ストレートで屈した。


第2セットだったか(これを書いている今日は4月19日)、清水の攻撃を完全に封じたところで、パンサーズは打つ手がなかった。ように感じた。もちろん、大竹はがんばっていたのだけれども。


あまりにサンバーズが強かったので、天井桟敷から物見遊山していた立場からは、前日の試合のほうが面白く感じた。ムセルスキーはブロックの上から打つし。


サンバーズは実に14年ぶりのリーグ優勝だった。そんなに長い間優勝から遠ざかっていたのが意外だった。たしかに、近年は5位あたりに着順していることが多かったし、入れ替え戦にも行った(会場が船橋アリーナひたちなかにわかれた年で、わたしは船橋アリーナに行ったので観ていない)。後日ひとと話して、今季の優勝(強さ)は柳田の復帰が大きかったと思うと言われた。攻撃面の安定性と計算できるサーブ。わたしは、今季サンバーズの試合を観たのはこの日が初めてと言って過言でなかったが、悪く言えば一見つまらなく見えるサンバーズのバレーは、つまりそれだけ、基本に忠実で役割分担やひとつひとつの約束事をみながきちんとできている証左だったのだろう。


表彰式は新型コロナウイルス感染症の大流行を反映してか、試合後のコートで(ネットも張った状態で)すぐに簡素に行われた。


賞金がすべて半額だったのが、時勢とは言うものの、今年の賞は今年しか取れないので、切ない。優勝賞金750万円という半端さよ。

個人賞


2020/21 V.LEAGUE Div1 FINAL3 パナソニックパンサーズ - ウルフドッグス名古屋

船橋アリーナ


午後4時試合開始。午前(11時から)予定されていたDiv1-2入れ替え戦が直前に中止になり、早起きと船橋アリーナ近辺での空き時間の過ごし方に頭を悩ませていた者としては、なんとも複雑な。


名古屋はレギュラーラウンド最終戦から中5日での観戦で、心のなかではぼちぼち応援していたけれど、パンサーズの選手起用と采配が一枚上手だった。


試合は3−1で名古屋が勝ったものの、パンサーズにレギュラーラウンドアドバンテージがあるため、ゴールデンセットに。


そのゴールデンセットのスタメンに、新と仲本を起用した。直前の試合で、敗れはしたものの、劣勢(+クビアクの急な交代)の展開に途中から入り、状況を持ち直した2人ではあった。


とはいえ、仕切り直しのゴールデンセットには深津と渡辺に戻すだろうとの予想を覆された。その日調子の良い選手を起用する。


一方の名古屋は、超がんばって試合に勝った、が、その先まではあと少しだったのかな。手数と思い切りの良さと。


今季も(或いは、今季は特に)V1もあまり観られなかったが、昨季名古屋を観た記憶がなくて、それで言えば今季のほうが、配信やらで観たかもしれない。高梨がとても良い。そして、小川が「うちのリベロは点が取れるリベロ」的なハッシュタグをつけられていて笑う。レシーブしたボールがそのまま相手コートに落ちたので。記録上は、アタック得点ではなく、ミスなんだろうけれども。

2020/21 V.LEAGUE Div1 WD名古屋 -FC東京

@パークアリーナ小牧
昨年の秋、今季のVリーグが基本的には観客を入れてそれなりの試合数で開催されると決まったとき、喜ばしく思った一方で、自分は観戦を控え目にしようとも考えた。観客数の上限が収容人数の半分。行きたい人が行くべきだろう。県をまたいだ移動も、GoToトラベルキャンペーンと感染者数増加の因果関係を疑わざるを得ない当時の状況では、自分の気持ちのうえで憚られた。
なので、これが、今季初めて、県境をまたいだ観戦になった。1年数か月ぶり。新幹線に乗って、となると、いつ以来か思い出せない。
古賀幸一郎の現役引退が発表され、レギュラーラウンド最終戦のホームゲーム3/28の試合後に引退セレモニーをすると告知が出た。対戦相手は、実弟の所属するFC東京
延長されていた緊急事態宣言が解除されて、そういう問題じゃないとは分かっているが、チケットを取った。日帰りでちゃちゃっと行ってそっと観てちゃちゃっと帰ってこようと。

WD名古屋は新リーグを機にチームを一新した。法人化して、チーム名も「名古屋」を冠したものになった。昨季は日程の都合もあわず観る機会がなかった。
今回はホームスタジアムのエントリオアリーナではなく、パークアリーナだったので規模感は異なるのかもしれないが、評判の名古屋ホームの雰囲気も味わってみたかった。
パークアリーナ建物の外の雰囲気は、とどろきアリーナによく似ていた。最寄り駅から徒歩20分強は小田原アリーナを彷彿とさせた(が、愛知県らしい広い道路に第二次産業関連の工場や物流倉庫が連なる点は、小田原とは異なっていた)。三月末とはいえ冷たい雨の降る曇天の一日だった。

↑と、ここまで書いて下書きに保存したまま年の瀬を迎えた。今日は12月26日。久しぶりに写真を見返したので、写真だけはっておく。

f:id:cana:20210328121555j:plain
オープニング
f:id:cana:20210328121710j:plain
スタメンコール
f:id:cana:20210328121725j:plain
コートイン
f:id:cana:20210328121841j:plain
兄と弟
f:id:cana:20210328124206j:plain
レセプション
ちょうど1年前に故障した影響もあっての引退とのことで、今季試合に出ていなかったが、この日はスタメンフル出場だった。太一郎とのVリーグでの対戦は、これが最初で最後だったとか。
途中から内定選手の高橋良がOPポジションで出ていて、シーズン最終戦の趣も感じた。
試合後は、場内が暗転し、古賀幸一郎引退セレモニーが始まった。古賀のこれまでの歩みを振り返るビデオ。NECブルーロケッツ時代の写真も流れた。
古賀太一郎のスピーチと花束贈呈。兄がずっと目標で兄には敵わないままだった、と、ヨーロッパ歴戦のリベロは讃える。
f:id:cana:20210328141358j:plain
試合後の引退セレモニー。花束贈呈。
f:id:cana:20210328143219j:plain
家族との記念撮影、そして退場。
クリスティアンソン元監督や繋がりのある人々からのビデオメッセージ、本人の挨拶、10番のレプリカを着た家族との記念撮影、といった演出は、プロ野球NPB)の引退セレモニーでもよくみるフォーマットにのっとっていた。こういった華やかなセレモニーが行われる選手はNPBでもごく一部であるがVリーグにおける古賀がそれに該当する選手であることに議論の余地はないだろう。これまでのレジェンドVリーガーの引退シーンを振り返ってみて、このセレモニーは新リーグのホームゲーム運営と新組織ならばこそ実現したものと感じたし、それを実行した名古屋を好ましくも感じた。
f:id:cana:20210328143438j:plain
名古屋東京両チームでの胴上げ

令和3年3月歌舞伎公演『時今也桔梗旗揚』

国立劇場


行きたいとは思いながらなかなか予定が立たず、千穐楽の日に滑り込み。


前庭の桜は種類が豊富。木によっては少し見頃を過ぎて葉桜になっていたものもあったけれど、休憩時間にたっぷり桜見物をした。満足。


演目は、明智光秀がモデルの武智光秀が謀叛の旗揚げをするに至った背景なり経緯なり。小田春永の仕打ちがえげつない。


去年のNHK大河ドラマ麒麟がくる」にあやかったのかどうかわかりませんけれども(きっとあやかってるとおもうのですが)、あちらは、肝心の週を見逃したこともあって、最後まで、なぜ反旗を翻したのか、よくわからんかったです。お互いの好きがねじれた痴情のもつれなのか、自分が育ててしまった魔王(信長)を自分で終わらせたのか。


もちろんそれとは異なる描き方をしていて、なんともしんどい流れながら、最後の最後、小田の使者だかを斬って、いざ旗揚げ、という流れは、痛快でした。そのあと謀叛には成功するもののすぐに敗れてしまう、という歴史を知っているが故の、おかしみ。


国立劇場のイヤホンガイドで、骨伝導型を試験導入(台数限定)ということで借りてみた。骨伝導といっても、耳の外ではなくて、耳には入れるタイプ。穴にまで入れなくていいので大きさが気にならないのと、地(なま)の音が聞きやすい。また、ケーブルイヤホンだけでなく本体も通常のインイヤー式とは別のもので、コンパクトだったのもよかった。また国立劇場行くときはこちらにしたい。

2020/21 V.LEAGUE Div1 FC東京 -JTサンダーズ広島

墨田区総合体育館


今季、ホーム&アウェイ、土日同一カード連戦、1会場1試合、なので、FC東京が東京で試合をする機会が多い。良いことである気がする。わたし自身はもともとは、1日2試合観たい派、1試合だけだと腰が上がらない派だが、ホーム&アウェイでホームタウン中心に固定のファン(サポータ)を広く獲得するには、断然こっちだろう。と、今までと比べて、男性比率やファミリー比率の高い客席を眺めながら感じた。それに、2試合あると時間や体力も大幅に奪われる。


年明け1週間で緊急事態宣言が出て、直後の3連休は全カテゴリ全日程延期となったが、その翌週からは試合は行われている。墨田区総合体育館でのホームゲーム(前々週の対堺戦と今週の対広島戦)については、場内飲食禁止のお触れが出ていた。


緊急事態宣言下で遠出は躊躇われたし、そうでなくとも、1試合のために錦糸町(往復の所要時間のほうが滞在時間より長くなる可能性がある)に行くのも、1試合のためのチケット代(スタンド指定席3500円、自由席はなし)も、それなりに負担感があるので、堺戦は大人しく引きこもっていたが、広島方面で内定選手がけっこう試合に出ているし、この機を逃すと今季広島を観られなさそうなので*1矢も楯もたまらず、は、言い過ぎだけれども、広島戦の日曜日だけ行くことにした。土曜日は気づいたときには当日になっていてチケット販売を終了していたというのが本当のところではある。


その内定ちゃん達は全員ベンチアウトでしたけれども。それはそれ。


手ぶらで行ったうえに主審側の席を取ってしまったので、コートもアップゾーンもベンチアウト選手もよく見えない。久しぶりの現地観戦にぼーっと眺めていたが、よう見えんつっても、やはり映像にはない臨場感があるし、観たいところを観られるのが現地観戦の良いところで。


両チーム良いセットとダメなセットとの差が激しくて、フルセットだったけど、「接戦」「白熱」という感じはなくて、よく言えば、お互いの良いところを楽しめた、悪く言えば(自重)。


広島は、セッターが金子で(深津ベンチアウト)、今季は試合出場数が多そう(ろくに帳票も見ていないのでイメージ)だが、先発、第4セットがひどくて(金子がひどかったのかどうかわからんがとにかくさっぱり点が取れなかった)早々に合田にかわったけれども、それ以外は上げていた。こんな長い時間まとまって金子が上げるのは黒鷲旗ぐらいでしか観たことがなく、アタッカーのアタックライン踏み越しの多さだとかCパスのときのセットアップの遅さだとか、トスに対して思うところはあったが、トス以外とくにサーブとブロックがとても良かった。リベロが井上唐川のスイッチだったのも個人的には嬉しかった。


広島はつまりレセプションが崩れると「え、と、誰が上げる?」タイムが挟まっちゃうので、FC東京のサーブが入るか入らないかで展開がかわってたのかなあ感。


来週町田市総合体育館でホームゲームとのこと。町田で東京のホームゲームなんて、ずいぶん久しぶりじゃないかしら。もう少し東京の試合も観てみたいので、どちらか一日行きたくなってきた。


とはいえ、緊急事態宣言が延長され、延長されるってことはつまり延長されるにたる状況ということで、町田は都内だけど神奈川県を経由しなければ行かれないし所要時間もそれなりにかかる。いや、でも、有観客でやる以上行く権利は与えられているので黙って行って黙って観て黙ってまっすぐ帰ればいいかな……。引っ越す前は比較的行きやすかったが、今の家から成瀬までのルートと駅からの徒歩を考えると心折れそうな。

*1:とはいうものの広島はDAZNでの放送数が比較的多い。東レぜんぜん観てない。

草履を買った

昨秋来、着物のときの履き物はカレンブロッソのカフェぞうり一足で通している。あとは下駄しかない。


レンブロッソは数年前に銀座かどこかの着物関係のイベント(?)に出店されていて、その場で台と鼻緒を選んで箝げてもらえたので、買うだけ買って寝かせていた。見た目も好きで歩きやすいので重宝しているが、昨年末にノリと勢いで買った付下げ&袋帯には合わない。付下げを着る予定は未定だけれど、草履がなければ機会があっても着られないので気にかかってはいた。


インスタの広告経由で知った某百貨店の催事に名前を聞いたことがある履物屋が出店していることがわかり、これも何かの縁だろうと閉店間際(営業時間短縮不便)に足を運んで、あたまがふわふわしたまま買ってしまった。またも勢い。履き物は勢いだけで衝動買いしがち。


会期も終盤で鼻緒の種類もぼちぼち(めちゃ少なくはないが、とても豊富でよりどりみどりということもない)。その場に箝げ職人さんがいたわけでもない。ということで納品予定は3月下旬。どうやら、ほかの都内百貨店に常設店舗があるらしく、後々考えてみれば、別に催事で買う必要はなかったような。急がないからいいんだけど、急がないからこそ。


とはいえ、いろいろ相談にのってもらいながら適用範囲広めの無難路線かつまずます気に入った感じにはできたと思うので、思い立ったが吉日、となったと思っておこう。

仕事部屋移動(本文なし)

昨年4月に在宅勤務が始まってからこれまで、わたしはリビングの棚にしつらえた書き物机風スペースを使っていた。夫がこちらで仕事をするときに通称物置部屋を使うようになり、折りたたみ机などを追加購入して在京時の仕事部屋としての環境を構築したが、彼は来年度はうちで恒常的に本格的に仕事をすることはないので、その環境をわたしが使うことにした。
リビングルームにあるのは休みのときに精神的にくつろげなかったし、キッチンやらテレビやらがが近いのも、洗い物やらニュースやらが気になりがちだったので、別部屋になったことで、切り替えて仕事に集中できるのでよさそう。
簡易な折りたたみ机ひとつだけで少々使い勝手が悪いので、インテリア含め、少しずつ良い感じにつくっていきたい。

令和3年2月文楽公演第2部『曲輪文章』『菅原伝授手習鑑』(本文なし)

国立劇場(小劇場)


1月に行ったときに掲出してあった2月文楽公演の演目が、3部制のどれも有名どころで、行けたら行きたいかも、と思った。文楽はチケット取りづらいイメージがあるけれど、今ならいけるんじゃねえの、という色気。


1月の大劇場と違って一席空きの市松販売ではなく、フルで販売してたのかな。お連れ様同士は隣同士。たまたまなのかどうなのか、自分の隣や後ろは空席だった。1階11列目で傾斜が緩やかなので、人形劇の分舞台が少し高くなっているとはいえ、少々観づらい。


曲輪文章(吉田屋)は、歌舞伎でもよくかかっているけれど観たことはなく。菅原伝授手習鑑は、寺入りと寺子屋で、こちらは何度か歌舞伎で観たことがある。文楽だと字幕も出るし、プログラムに台本もついてきたので、もともとあらすじは知ってることもあって、わかりやすかった。


文楽を観るのは2度目(学校の芸術鑑賞イベントで体育館で観たのを含めると3度目)でよくわからんのだが、人形の動きは言うまでもなく、浄瑠璃と三味線がとても良い。心地良い。


音楽、ナレーション&せりふにときどき歌、人形の動き、それぞれの専任専門家による分業で完成されているさまは、アニメぽい(順序が逆なのはおいといて)。それがライブで行われるのだから実に豪華で贅沢。


浄瑠璃1人でやるものだとばかり思っていて、それはそれで大夫の演じ分けがすごいのだけれども、寺入りだったか寺子屋だったか忘れたけれど、人形ごとにそれぞれ声担当が1人ついてるパタンもあって、これだとほんとに声優っぽいなーって思った。

令和3年初春歌舞伎公演『四天王御江戸鏑』(本文なし)

国立劇場


ライジン若冲の続きもナウシカ歌舞伎の続きも書かないまま3月になってしまったので、もはや何も覚えていない。


2階中央寄りブロックの最前列が1席ぽこっとあいていたので前夜チケットを買った。らしい。


演目は2011年と同じで10年ぶり。配役やや変更あり、ストーリーを整理して、上演時間を短めに。縄跳びダンスとかアマビエの掛け軸とか。