あと15分ぐらいあるので(あるのか?),流転の王妃について簡単に。
昨日・今日と2夜連続(21:00〜23:41)で放映されるテレビ朝日の特別ドラマ。何か月も前からスポットCM(っていうの?)をしていた。金曜日の夜に本屋に寄ったら,たまたま原作本(文庫)が平積みしてあって,それをみて,「おお,明日じゃん」と思った。それでも忘れていたのだけれど,バレーボールを見終わってチャンネルをぺこぺこ変えたらちょうど常盤貴子が大正時代っぽい(偏見)長羽織で登場したので,思い出した。で,見てました。
このドラマの概要をかなまるに説明するのに大変骨が折れたので詳細は省く。原作は愛新覚羅浩さんの自伝。嵯峨家のご息女で,溥傑の奥方になった人です。で,彼女の自伝をもとに架空の人物を入れてフィクションにしたドラマだったのですが(中途半端なフィクション化は紛らわしいからどうかと思うけど/私見。川島芳子って愛新覚羅家の娘だっけ?)。どうやらわたしは以前にその本を読んだことがあったらしい。本屋で「これが原作かー」と思ってぱらぱらと捲ったら,読んだことがあることに気づけた。持っているのではなく図書館で借りた可能性が高い。結果がどうなったかを知っているのについ見てしまうのは何故かしら。
で,何を書きたかったかというと。半分フィクションであることについては,架空の人物が誰かは見ていればわかるので上で書いたほどには気になっていない(実在の人物であるところの川島芳子がどのくらいまで事実に基づいた描写であるのかに疑問を抱いているのだけれどそれはわたしの知識が著しく欠如しているからだ)んだけど,「中国人」「中国」っていう言い方が,ちょっと気になって。
意識して原作の自伝を読んでいなかったのではっきり書けないんだけど,当時日本人は「中国」とか「中国人」っては言ってないですよね,きっと。今の時代にドラマ化するにあたって,そこのところを当時の一般的な呼称のままにはしづらいんだろうという事情は充分に拝察されるところではありますが(でも,シナチクは今でもシナチクだよなぁ),ドラマとしてみていて,すごい不自然だったので。うーん。いろいろあるとは思うけど,思うけど,思うけど,そこだけ妙に浮き立って聞こえてくるんだよなぁ。中国と日本の架け橋かなあ。
その上で。これはほんとうに全くさっぱり知らないのでわからないのだけれど,当時の中国人は,自分とこのことを中国(ちゅんくぉ)って言ってたの? 自分の国のことをその国の人達がどう呼んでいるか(とか,その逆で自分の国のことをよその国の人がどう呼んでいるか)って,意外と知らないものなんだよね。そして,ふつうに「中国」というと「中華人民共和国」の国号ではないかと日本人のわたしは考えるもので,そうなると清王朝の復活を願っている女真族な人達(しかも皇帝一族)が,自らを「中国人である」と認識するものかしらん。うーむ。
原作の表記については今日の帰りに確認してきます。(12:18)