というわけで,昨日夜10時からBS2で大河ドラマを見たのだけれど

クッキーを食べたりお茶を飲んだりするのに忙しくて,あまり真剣には見ていなかった。寧ろ,どちらかというとかなりぼーっとしていた気がする。芹沢鴨佐藤浩市)と山口一(オダギリジョー)の登場の回だろうと思っていたら山南敬助堺雅人)の登場回でもあり,それも山南氏については同時に別口で進行したものだから,なんとも。場面がくるくる切り替わるのはいいんだかわるいんだか。佐藤浩市オダギリジョーが並んで出てくる図に鼻血でも吹くんじゃないかと心配していたが,全然そんなことはなかった。佐藤浩市のポニーテール姿は,藤原竜也の月代ポニーテール姿といい勝負だ。


第一回の放送からずっと疑問に思っているのだけれど,登場人物の鬘(髪型)はどのように決定されているんだろう。相変わらず各種新書などを図書館で借り漁っているのだけれど,髪型については殆ど触れられていない。せいぜい土方歳三について「いつも総髪を後ろできちんと束ねていた」とか「江戸に戻ったときに髷を切って洋服を着た」云々と出てくるぐらいなのだが,それすらわたしには用語の意味が分からないためにどんな髪型なのかさっぱりわからない。(ましてやほかの人々については想像もつかない)。ドラマを見ていると,いくつかのパターンはあるものの,その人の出自だの職業だのとは関係なさそうに皆てんでばらばらの髪型をしている。時代考証を99%無視した現代ドラマなので髪型についても由緒正しさなんてはなから期待しちゃいないが,ああも人によって違うと却って実際にはどんな髪型があったのかが気になってしまう。


今度図書館に行ったときには,歴史本のコーナではなく,社会科学(それも風俗関係を扱った)の棚を覗いて,当時の髪型や日本に於ける髪型の変遷などについて書かれた本を探すべきであろうな。今はまだ何とも言えませぬ。なんで山口一→斎藤一は(髷にしろポニーテールにしろ)月代を剃らないのか(実際にはそんなことはなかったと思うの今はまだ何とも言えないけど)。いえ,別に月代のあるヅラをかぶらなくてもいいのですが(案外理由は似合わないからなんてことなんじゃなかろうかとかとか),それはアリなのか。ついでに桜田門外の変が起きた年(1860年だっけ)の山口一は一体幾つなんだ。どう考えてもあれでは年寄りすぎやしまいか。それを言えば芹沢鴨の方がもっと年寄り過ぎるか。気にしない気にしない。その昔「吉宗」の時には「疱瘡を患った18歳の吉宗(子役)が,治って包帯をほどいたら西田敏行に変わっていた」という後世に語り継がれる名シーン(迷演出)があったじゃないか,あれに比べれば十代半ばのはずの(それにしちゃ随分とふてぶてしい)オダギリジョーなんてかわいいものさ。


芹沢鴨と山口一はともかく(期待が富士山並),事前にあらぬ期待をかけていなかった人物としては,堺雅人さんの山南敬助はかなり素敵キャラだ。主役を喰いそうな勢いで良い感じなあたりは,土方歳三(の山本耕史)と良い勝負。主役を挟んで副長と総長に「良い感じ」を2人挟む構図,これ,狙ってるんだろうなぁ。「山南センセイ何故か脱走して何故かあっさりつかまって如何ともしがたく切腹」の如何ともしがたさは今から如何ともしがたい予感がするあるよ。(23:50)