巨大(?)建築


渡瀬氏から「プロフィールのバックがすぎょい」と“本文とは何も関係のない感想”をいただいた(あの本文で感想はなかろう)。


昨年のゴールデンウィークにタイ(バンコク)のワット・アルンで撮った写真。各方面から「嘘くさい」「あれを見たあとで本人に会っても同一人物とは思えない」などと非難囂々ですが。


ああいうのも「巨大建築物」或いは「巨大建造物」になるのかな。建築と建造の違いがわからんのですが。「巨」がつくほど「大」でもないか? いずれにしても石造りの塔で,表面は円形や紡錘形をした陶器の破片でびっしり花模様のモザイクになっている。模様を作っている陶器自体にも絵がついているので,全体の古び方とも相まって最初に見たときは「割れた皿を使ったのか?」と冗談半分に思ったものだが,実際にはそれ用に絵を描いて陶器を焼いたんだろうねぇ。ところどころ階段がついていて塔の中腹まで上れるのが楽しい。そしてそこの廊をぐるっと一周できる。が,段差がかなり急なので高所恐怖症の向きにはお薦めしない。


タイの寺でモザイクと言えば,王宮(ワット・プラケオ)内のいくつかの建物やオブジェの表面のモザイクは,硝子張りというか鏡張りというか,パーツがちっこい多角形をしていて,光を反射してえらいきらきらしている。さすがに多くの寺はワット・アルンや王宮のように派手な手の込んだ造りではないけれど,それでも日本の「寺」のイメージとはかけ離れて華やかな色彩で,かつ生活感に満ちているというか人々の暮らしに根ざしている感じがする。


日本でも永平寺なんぞはある種の生活感があるけどな。あそこの雲水さんよりももっと幼い子供の修行僧達が揃いの鬱金色の僧衣をまとってあんな風にわやわや修行している光景がしばしば見られるのがタイのお寺(偏見)。