バンコクいろいろ
いっそう都会化・小じゃれ化が進んでいた。BTSもまだまだ見た目新しいし,新空港,地下鉄,サイアムパラゴンとぴかぴかのものばかりを見たから余計そう思うのかも。泊まったホテルもハイグレードだったし。その辺だけ見れば東京なぞ比べものにならないぐらいハイセンス。(といっても最近の東京都心の再開発地域に行ったことがないから比較するのはアレか)。特に空港はねー。ドンムアンのときの黄色地+黒文字の看板やら木製のフレームやらといったある種のいかがわしさ(オリエンタリズム?)は影も形もなくって,むっとする空気もなくて(乾季の深夜&早朝だったからか),ちょっと名残惜しい気もしたけど。
セントラル(チットロムにあるタイ資本の老舗デパート。タイ語発音は「セントラン」?)の地下の食料品売り場は,世界各国からの輸入食料品であふれていた。あそこで買った極細ポッキー,もらってきました。
乾季の終わりで湿度が低かったのが良かったのか,全般的に過ごしやすかった。滅多に臭くないし,空気もそんなに汚いと思わなかった(場所による。スクンヴィット通りは相変わらず酷い)。昼間は暑かったっぽいけど極力外に出なかったのでよく分からない。夕方になると風が吹いて涼しい。例によって各種建物内の冷房は効きすぎ。
チャトチャック初めて行った。今回は安雑貨しか買わなかったけれど,衣類やら日用品やらそれなりの値段の陶器やら食料品やら食事やらごく普通に何でも売っている。でも屋根の下なのに暑いので長居はできまい。あと,迷子になるので絶対一人じゃ行けない。ほとんど客引きされないのがいい。そこが某香港やら某ウィグル自治区内観光地マーケットやらとの大きな違いだと思う(タイは中国系の人も多いはずなんだが)。会話は金額の確認だけなので,語学力不要(そのレベルの英語はたいていできるっぽいし電卓たたいてくれる)。料金交渉はがんばらない(話せない。どうせ勝てないからめんどくさい。)
地下鉄はエスカレータが速い。香港の地下鉄も速かったなー。車内放送で駅に着く度に「列車とホームの間が広くあいておりますご注意ください」をタイ語&英語でやっているのを,どっかで聞いたようなせりふだよなと思ったら案の定日本企業が咬んでいたようで。あんなアナウンス,日本とタイでしか聞かないから。(正確には「列車とプラットホームの隙間にご注意ください」ぐらいの内容だったかな)
観光らしい観光と言えば「ジムトンプソンの家」だけだったろう。観光するとどうしても屋外含め長時間経ちっぱなしになるので疲れる。今回楽だったのは観光しなかったからかも。そういえば王宮周辺に行かなかったからなのか数年のブランクのためなのか,トゥクトゥクを見かけた回数&台数がかなり少なかった。
バンコクには種々雑多の人種民族が入り乱れているけれど,たいてい東洋系は埋没するので欧米系白人がすごく目立つ(目立つのはまず旅行客)。あっち向いてもこっち向いても日本人ばかり,といったイタリアのようなことにはあまりならない。おまけに幸いにも,ほんとうに有り難いことに,ホテルのエントランスにベンツC180横付けでお出迎えいただき住人しかいかないようなおいしいレストランに車で直行といった贅沢をふんだんにしていたので,そりゃ日本人旅行客に会う機会もないんだが。で,最終日にジムトンプソンの本店に行ってみたら8割方はオーバーにしても6割は日本人で,なんというか「そうそう,こんな感じ!」と思ったとか思わないとか。いやはやびっくりした。なんちゅぅかヨーロッパのブランドショップのような……もごもご……。何も考えずに行ったんで何も買わなかったけれど,何か買えば良かったなあ。確かに質は良いし値段もそんなに高くない。
というわけで,3日しかなかったというのもあって買い物をする時間を取っていなくて,シルクもセラドンも買わなかった。事前の心構えは大事だと思う。刺身のときに醤油を入れる小皿が欲しかったかもしれない。