家を出るときは小雨模様


辻の角,家の塀との間の狭い縁石の上に一匹の猫が猫座りしていた。雨の中,右前足でしきりに顔を洗っている。つやつや黒毛のお腹と足先が白い猫で,白い手袋(靴下?)で黒い顔をぬぐっている様子が大層愛らしかった。


近所に猫屋敷があるからか,猫遭遇率が高い。とくにこの黒×靴下猫は人なつこい子で,帰りがけなど,よく絡まれる。猫でなくて人間だったらそうとう怖いところだ。猫でもたまに怖いけど。


ほかにもトラとか三毛とかをよく見るが,彼らは孤独を愛するようで,たいていは猫屋敷周辺の日陰で腹這っている。


犬散歩時刻にはどこからともなくこれでもかというぐらい犬が湧いてくるので近所では犬もたくさん飼われてはいるんだろうけど,猫は犬に比べて好きに外に出させせてもらっているから目立つ。(犬散歩時刻にはわたしが散歩していないし)。


どちらかというと猫とは接点のないこれまでの人生だったので猫に造詣は深くなかったのだが,頻繁に見かけていると猫もいいものだ。