関東大学バレーボール春季リーグ戦男子1部,第4日
次の週末は松屋銀座のゴーゴーミッフィー展にも行きたいので悩ましいのですが,土曜が日体大−順大,日曜が東海大−順大ということで,いよいよクライマックスの予感,目が離せません(順大的に)。
日吉なので,銀座とハシゴもできるかもしれません。2週にわたって慶應(日吉記念館と蝮谷体育館)が続くようです。NLP閉鎖のあおり? 慶應はホームで初勝利となると良いですね。
昨日はなんだかんだで3時間半を過ぎてしまったので今日は手短に。書くのが遅い。こんな調子だから黒鷲は毎日1時過ぎまでホテルの部屋でパソコンに向かう羽目になるわけですよ。
本日も渋谷駅ですんでの所で素敵な急行を逃したので,陸上トラックの記録会を横目に到着したときにはBコートは第1セット終了直後,Aコートが第1セット終盤。半蔵門線の乗り換え遠い。
日体大3−1国際武道大
見てませんの,あんまり。
両チームスタメンは前日と同じ。ピンサでNSSU#4坂本,IBU#18小林など。3S終わりごろだったかにIBU#36三浦に替えて#5大久保がちょろっと。4S最後NSSU#32田井中。
1・2セットは僅差で1セットずつ取り合うも,第3セットに日体大が抜け出して,3・4セット目はかなり一方的な点差になっていた模様。
日体大#21黒木にブロックがばしばし出ていた。あんまり大きくない(公式パンフ189cm)のにそうは見えない。
逆に,武大#36三浦は,パンフに載ってる身長は187cmなんだけど,そんなにあるようでもあり,ないようでもあり。小動物の躍動感で小気味良い(ちょっぴり,昔の松永っぽい)。
明治大3−1慶應義塾
第1セットは明治(見てない)。第2セット,慶應がいいペースで試合を運び,このセットを奪う。#26間宮のサーブが唸っていた。
第3セットに入っても慶應がリードしていたが,17点ぐらいで追いつかれ,そのまま終盤までサイドアウトを繰り返しつつ。慶應はあと一息でセットが取れるところまで行ったけれど,最後の最後で明治が連続得点して,25-23で明治。
第4セットは出だしから明治が走り,リードを広げる。慶應はさっきのセットを落としたあたりでスタミナが切れたのか,スパイクミスが多く全く点が入らない。このセットは25-13の大差となり,試合終了。
第4セットの明治はいつの間にかMB#7佐々木にかわって#16澤田が出ていた。終盤は#2田辺後衛時に守備固めに#6渡邊を入れるなど(これは前日も見られた)。
どれだけ途中がぐだぐだでも20点以降を支配できるのが勝つチームだし,どれだけぐだぐだでも相手より先に3セット取るのが勝つチーム。
そのへんに地力の差はあるんだろうけど,試合を重ねるごとに慶應が「慣れて」来てる気がしないでもない。少なくとも,今日の試合は「セット取った」ぐらいで大騒ぎするほどに実力が乖離しているようには見えなかった。東海大戦はセット取った次のセットが酷い有様だったけど,今日は次のセットも優位に試合を進めていて,第3セットも最後まで押していた。惜しかった。
上位/下位リーグでの再戦も含めると,良い試合が増えていくんじゃないだろうかと期待させる内容。
東海大3−1法政大
この試合も見てませんの。本日は視線が常に隣のコート寄り。
第1セットは法政。法政はのびのびやってたっぽかった。結局2−4セットは落としたけど,ちらちら見た感じ,ここまで3敗にしてはいい感じに動けていたし,ムードも良さそうだった。楽しそう。
でも1セット落としたぐらいじゃ全く動じる気配もない東海大。さすがかわいげのなさ1位(褒めてます)。
本日の東海スタメンはいつも通り。第1セットは2枚換えもしてた(2−4は未確認。たぶんかえてない)。鶴田のピンサも3セットともあった。
もしかしたらコートの中の人達は内心「やっべえー」って思ってるのかもしれないけど,そうは見えない。いや,ちゃんと顔や態度にも出てるのに気づいてないだけかもしれない。買いかぶりすぎかしらん。まだ未熟な部分もあるでよ,というあたりは,今日確認してきた。良かった,まだ学生さんらしいところもあって。
3セット目のラリー中に星野トス→深津英スパイクというシーンが見られて,1打目を深津が触ったのかどうかは忘れたけど(八子が体制崩してレシーブしたんだったような),深津以外に打つ人が誰もいないとこにしれっとトスをあげてて,微笑ましかったです。そこかよ。他にないのかよ。
星野への点は辛い(ある意味めちゃめちゃ甘い)。今日はスパイクが1回で決まってるシーンがわりと見られたので良かった。東海とかどうでもいいしモードになっているが,これはいつまで続くんだろう。早くも卒業後の行く末が気になる今日この頃ではあるがそれはいくらなんでも気が早すぎる。願わくば,4年までスタメンで出てられる選手であり続けてくれますよう。
順天堂大3−1中央大
前夜星取り表を眺めながら「なんだかんだで中大2勝か……(黙)……」と思って臨んだ一戦。
細かいことはすっとばして,中大が取った第3セットは熱かった。順大24-22中大の順大マッチポイントという場面から首の皮1枚を繋げて中大が逆転でセットを奪った。23点目と24点目のサーバーは白岩。セッター前衛のローテでよく粘ったと思う。このセットにかける中大が意地で取ったとも言えるし,逆転でセットを落とした順大の詰めの甘さとも言えた。
そして,しゅんすけサーブ→しゅんすけサーブの応酬が凄かった。セット開始ほどなくして最初のしゅんすけサーブで4点ぐらい取る→もう1人のしゅんすけサーブで追いつく。たしか,2・3・4セット全部こればっかり。
もちろんセットの途中でもしゅんすけサーブに回ってくる。唸るしゅんすけサーブ。そしてサイドアウト後,もう1人のしゅんすけサーブが炸裂する。2連続サーブ標準装備,3連続サーブもザラ。
逆に言うと,前者のしゅんすけサーブでいくら点差を開いても,結局詰められるので全く安心じゃない。
これが,2・4セットは千々木先攻渡辺後攻,第3セットは逆で渡辺先攻。
手に汗握ってました。どきどきした。
もしフルセットになっていたら,15点の勝負だったら,サーブ順が勝敗を分けたかもしれない(心理的に,15点勝負で4-0はかなりキツイだろう)。
しゅんすけ対決に限らず,順大は伊藤と伏見のサーブも好調,対する中大も辰巳とちょいちょい白岩他にサービスエースが出まくった。順大伏見のブロックや中大岡村のブロックもぼこぼこ決まって,双方連続得点の多い,点数の出入りの激しい試合だった。
大学リーグって,男子でもそうとうラリーが続くので,1ラリーが長くて見てて疲れる。ブロックしてもブロックフォローあるし,かなり強烈に見えるスパイクでもなぜかレシーブが上がる。
いろいろあったけれど,順大は今日は途中交代で入った#1樋渡が勝因だったと思う。中大は千々木・辰巳・白岩のサイド3人が3人とも猛烈なサーブを打ってくる。どうにもまともにカットが返らなくなっていた。順大はセッターもあんなだから,きちんとカットが返らないと「手近な人が手近な人にあげる」のが精一杯になって,攻撃がどんどん粗くなってくる。
そこに樋渡が入って,まずコート内が落ち着いた。「なんか難しいのが来ても樋渡か渡辺光の2人でさばけばいいから大丈夫」という安心感で,みんな地に足が着いた。樋渡は前衛でかなりトスも上がっていたが,ブロックアウトを狙う巧いスパイクを何本も決めていた。
なんだろう,樋渡に漂うこの「ベテランの安心感」。ふつうに4年なんだけど。2年の時からリベロやったりリベロじゃない控えだったり,いいように使われてるんだけど,いいように使えて地味にいい仕事をする選手。
伏見は強力なジャンサが打てるセンター。たまに後衛でリベロと交替してないことがあるんだけど,207cmの長身は,ワンチのあるスパイクがすっとんでいくのをエンドライン際で阻止することができるという,後衛のセンターにリベロが入るのが当たり前になった今となっては忘れてしまいがちな貴重なレシーブの壁でもある。ネット際のルーズボールへの対処を見ていても,長身は有利。
ただ,試合後半にクイックのコースが単調になって全部読まれて拾われるようになってたので,コースを打ち分けられるようになるともっといい。助走してセンターから打ってることが多かったし,時間差の方が得意っぽい。それはそれでいいとして,もうすこしクイックらしいクイックでもコースを打ち分けられるようになるといいかな,と,最後伏見のクイックでサイドアウトが取れない場面が続いたのでちょっと思ったりもしたけど。
逆に中大は,前日後半調子をあげていた辰巳が,気持ち良く決まる場面もあるんだけど,残念ながら前日ほどではなくひっくり返すまでには至らず。千々木が手がつけられない状態だっただけに,辰巳と白岩も揃えばと惜しまれる。ただ,千々木がノーマークで打ってる場面がやたら多かったので,つまり順大のブロックは辰巳に張ってたってことで,そういう意味ではやりづらかったかとも思ったり。
その次のステージへ
余談だが,この二日間,スタンドでV・プレミアチームのスタッフ(監督とか部長とか渉外とか現コーチとか)をたくさん見かけた。春って,選手としての次がかかってるリーグでもあるんだなあ,と。新4年生を見ているのか,そこはもう決まっててその下を見に来てるのかはわからないんだけど,緊張するなあ。各選手いいパフォーマンスができるといい。
慶應の試合を見ていて思ったんだけど,関東1部の上位校って,それこそ毎日めちゃくちゃ練習してるんだろうなあ。そんだけやってて,しかも練習の運営も学生主導でしてて,そこまでどっぷりなのって大学時代だけじゃないだろうか。プレミアのチームの選手がどういう生活をしているのかは知らないけれど,大人になってある意味プロになると,がむしゃらであることが必ずしも最善とは言えない世界にもなってくると思う。
部員がわんさかいてレギュラーなんて夢のまた夢という選手もいるし,諸々仕事も多いし上下関係も厳しい。それでもがむしゃらにそればっかりやって,それで日々体が大きくなって技術も上がっていく。そういうノリは,自分自身のことや極身近な範囲では辛いばかりに思えてけして好きではないんだけど,その苦しさも含めて楽しいのなら。
試合に出てる選手,みんなほんとに楽しそうだ。