第23回アジア太平洋カップ福岡国際男子バレーボール大会(3日目)


2日目の様子は昨日の記事で。


昼に宿泊地の隣駅でケーキを食べたり,試合後帰りの便まで時間があったので(お付き合いいただいて)ラーメンを食べたりと試合以外の面も満喫。最後の最後は,関東大学組の選手・監督と帰路の航空便が偶然同じになって精神的ないろいろを全部持って行かれました。幸運に恵まれた良い旅行でした。

3日目(6/19) 中国1(22-25,16-25,25-23,25-27)3韓国


→CHN:WS1 HAN, MB11QIN, WS13 LENG, OP5 DU, MB10 ZHAO, S16 MAO, L17 DAI


KOR:WS6 KIM,jae-Hoon,S3 PARK,Hong-Beom,MB15 AN,Jung-Kyoung,WS2 YOO,Yoon-Sik,OP9 KIM,Myeong-JIn,MB1 CHO,Hyun-Uk,L4 BU,Yong-Chan


韓国のキャプテン(2ばん)がすてき。わたしはどうもこのタイプのサイドの選手を好む傾向がある。


前日第5セットにミドルのスターターとして出ていた17WOO,Sang-Jo(オサンジョ?)が本日第1セットの途中にOPの9キムミョンジンと交替して出場。でも今日も第3セットはミドルで出ていた。この選手と1チョヒュンウクはどっちでもできるっぽい感じ。


どっちもできる選手(経験したことのある)は珍しくもなんともないけれど,試合途中にセットによって起用をかえる例は記憶にない*1。今回,実戦における彼らの働きを特に注視はしていないのだけれども,混乱しないのかしらん。そして,そういう出方をしているのを見ると,ポジションを分けて呼ぶ意味って何だろう,と改めて考えてしまったり。


中国は昨日の方がちゃんと見てた。若いので乗ると乗るのかね。第3セットは中盤までは韓国がリードしていたけれど,15点あたりで中国が逆転してセットを取った。第2セット途中から交代出場したOPの4LIAN Zhenhuiも良かったし。終盤の要所でセッターのツーやらブロックやら出たし。第4セットもフルになるかどうかというところまで行ったが,韓国がデュースの末に逃げ切った。


いずれにしても,1・2セット目は双方連続得点が多く,ことに第2セットは大変ブレイク率が高かった。こんど計算してみる。もしかしたらサイドアウト制でもセットが終わったかもしれないぐらいに高そう。


2試合観て,韓国は雰囲気のいいチームだと思った。楽しい。

3日目(6/19) タイ1(25-22,22-25,18-25,21-25)3日本


THA:S17 SARANCHIT,WS3 WANCHAI,MB6 SHOTIVAT,OP1 JIRAYU,WS9 KITTIKUN,MB16 TEERASAK,L10 PIYARAT


→JPN:WS12 星野,MB14 筧本,OP5 小澤,WS6 伊藤(2S途中−7 千々木),MB3 近,S8 梅野,L4 高橋


(簡易版オーダー http://twitpic.com/5ebkqz/


この大会,タイ応援団は「がんばれ日本」という文字と共に,日泰両国旗やタイ語のメッセージが書かれた横断幕を掲げてくれていた。


タイは,タイらしいといっていいのか,小技を使ったりはしないんだけど,器用でもあり大胆でもあり,うまくいえないけど,なかなか楽しい。去年日本はタイにストレート負けを喫していたし,タイもここまでの成績が去年よりも今年のほうが良さそうだったので,どきどきしていた。


しかし本日第2セット途中ファイト溢れるプレーでベンチに突っ込んで行ったリベロが負傷退場。ルールとしては知っていたけれど初めて見たぞ,Lって書かれた袖無しスモックみたいなんをユニの上から被ってリベロ役をするコートプレーヤー*2。 この大会は登録12人でリベロは1人。


その後,第3セットでも,9きってぃくん*3にかわって入って当たってた14 Kitsada が着地で踏んだかなにかして交替。きっさだー,交替で入ってかなり効いてただけに勿体なかったし,担いでコート外に運ばれていたのはいつぞやの光景が蘇った。ふたりとも大事ないと良いのだけれど。


日本は本日山添の交替出場を見た*4ので,この大会のエントリ12人全員の出場を確認*5


第1セットを例の如くでタイに取られて,わたしは眉間に皺を寄せたものだけれども,前日と違って第2セットにちゃっちゃと巻き返し,それからは日本のペースで3-1で決着。去年のリベンジは果たした,かな。


試合前に選手の顔ぶれや起用を見て疑問なり不満めいた想いなりが湧いてみても,結果が良ければ all right の気持ちになる。ワタシ単純。仮に最初にさくっとセットを取ってもそのあと3セット連取されて負けたら負けは負け。序盤のセットを落としても最後に勝てるって大事だと思うの。セット率勝負になる場合もあるけれどそれはおいといて。


この試合は交替出場した千々木に尽きる。


第1セットをタイが取り,第2セットも序盤からタイがリード気味。そして軽く一周してやってきたS1レセプションローテ*6でじわっと苦しむ。前衛ライトにいる星野へのトスがさっぱり合わずに6-8,伊藤のパイプが思いっきり網にかかって6-9。ここで日本はタイムアウトタイムアウトあけに筧本のスパイクでサイドアウト取ったところで,伊藤にかえて千々木。千々木が交替の番号札持って出てきたときには手が震えた。いよいよ来たか,と。


華がある選手,人を惹き付けるプレーって,なんだろう。ふしぎ。わたしが1人で興奮してただけじゃなく,場内がすごく盛り上がったとおもう。雰囲気がかわったとおもう。


第2セットはそれから千々木千々木千々木。そしてそこで千々木さん無双状態になったのがおそらく布石となって,後々小澤がぴりぴり効いた。そういう配球をする梅野をわたしは大好きだがそれはおいておいても。


サーブはやたらとミスってたし,スパイク本数や決定率も終盤はそれなりに落ち着いたんじゃないかと(スタッツないからわからないけど)思うけれど,でもラリーが続いたとき「ここで決める!」って場面でトスが上がって,それが決まった瞬間わっと沸くのは,それを補って余りある。そして気持ち良く決まるブロック。がんがん乗って上げてく感じが中大ぽくて,じわじわ来た。


第4セット16-16のタイのサーブで日本が長いラリーの末に17点目を取った場面が今日のハイライト。




前日は伊藤大活躍だったし,今日は千々木大活躍だった。切磋琢磨。胸が熱い。

最終順位


1日本 3勝
2韓国 2勝1敗
3タイ 1勝2敗
4中国 3敗

*1:同一シーズンの試合ごとであれば筑波方面で見られるのかしら。残念ながらその機会を得ていない

*2:4 Nattapong

*3:言うまでもありませんが読みは適当

*4:第3セット途中に筧本と交替。第4セットは筧本に戻った

*5:初日は見ていないし未確認

*6:このセットはレセプションスタートだけれどS6で始めていた