関東大学リーグ1−2部入れ替え戦(男子)


ぽえむちょうを忘れたので記録的要素はなし。個人的に先週の1部最終日でばれーしーずん自体が終わった感覚になっていて,すっかりふぬけていた。


駒澤大学玉川校舎の総合体育館は東急二子玉川駅からバス。1コート4試合(女子1・2→男子1・2の順)なので,スタメンコールもあるし,試合開始時にはほんのりBGMもかかっている。最初から最後まで2コート進行のリーグ戦よりもよほど演出がなされていて,(当事者にとってはたまったものではないだろうが)見ている側としては非日常のお祭り感。すでにポストシーズン(=ふぬけの言い訳)。


もちろん一試合だけ一発勝負の入れ替え戦なので,Vのちゃれ←→ぷれみあ入れ替え戦に比べるとずっと入れ替わる可能性は高い。昨秋は1・2部入れ替えはなかったが(1部11・12位が自動降格だったので,入れ替えカードとなった大学間の差は多少大きかったのかもしれない),今季はどうだろう,と。とくに武大対専修については,1部で1勝の武大と2部全勝の専修という,読みづらい取り合わせ。そうは言っても1部の方が強いのでは,でも一試合だけだし,受けて立つ側って変に緊張しそうだし云々。

国士舘大学(1部9位)1-3東京学芸大学(2部2位)(24-26 27-29 25-20 22-25) 東京学芸大学1部昇格


学芸は昨秋も2部2位で入れ替え戦に出たが,そのときは1部9位−2部2位には間に合わず,終わりかけちょこっとしか見られなかった記憶がある。


今季ゆいいつ観に行った2部の試合でも学芸は見られなかったので初見。1池田が主将でリベロ(けっこうな長身リベロでディグがすげえ),2金丸(テーピングキャプテンマーク)がセッター,5横田10大和田がMB,OP7加藤,サイドが9柴20柳澤(創造学園)かな。ローテーション不明。各セット後半の加藤後衛3ローテに12白川。白川は東亜の春高決勝の時に怪我してた子で顔は覚えていた。学芸にいたのかー。袖まくり。


国士舘は,4佐藤貴,17佐々木,6浜田,3井本,9花谷,1長澤,リベロが24峰尾と32古田。1〜3セットは終盤井本→42池田。第4セットは終盤浜田→池田。先週の最終戦で足をいためた上村はベンチアウト。ふつうに歩いてはいた,が。


セットカウント3-1ではあったが,全体を通してみると学芸ペースだったように思う。学芸加藤のサーブがぐいぐい来ていた。きびきび足が動いているようにも見えた。学芸の守備が良いし,加藤と柳澤は上背もあってスパイクがパワフル。センター線もそこそこ使ってくる。


国士舘はミラクルでマジカルで面白いのだが,第4コーナーで追いつくんだけどさしきれない感じ。スパイクの決定率がいまいちだったかしら(あんまり覚えてない)。


第1セットは比較的早い段階で学芸がリードしてそのまま進行,22-22でコクシが追いつき,佐藤さん無双で追い抜いたりしつつデュースにもつれ込んで最後は学芸。第2セットは逆に国士舘リード気味に進んでいたが18-19で学芸が逆転,国士舘の再逆転を経て例によってデュースにもつれ込んで最後は学芸。


第3セットも学芸がちょいリードで進んでいたところ,中盤あたりで国士舘浜田サーブのローテーションで5連続得点ぐらいして国士舘が逆転。このセットはそのまま勢いに乗って国士舘が取った。第4セットも学芸リード気味の展開。12-12で国士舘が追いついたが浜田が足攣って下がってる間に学芸が得点を重ねて引き離す。国士舘は終盤何度かあったチャンスを生かし切れず22-25で学芸の勝利となった。


たらればを言っても仕方ないし,選手1人でどうにかなる問題ではないとは思うのだけれど,国士舘に上村がいたらどうだっただろうとつい思ってしまった。それは花谷個人がどうこうということではなく,国士舘のブロックがあまり機能していないように見えた。そして第4セット最後の正念場での浜田のアクシデントも痛かった。


昨秋の自動降格ほどではないにしろ,2勝7敗と星を分け合った中でわずかなセット率の差で入れ替え戦にまわった国士舘が2部降格である。


学芸はこれが正真正銘初めての1部ということらしい。魑魅魍魎跋扈する1部の中で,紫対紫になる対明治戦のユニフォームがどうなるのかも楽しみなところ。

国際武道大学(1部10位)0-3専修大学(2部1位)(20-25 15-25 14-25) 専修大学1部昇格


「こういうのって案外,9位/2位対決だけ入れ替わっちゃったりするんだよなー」と思いながら迎えたこの日の最終戦だったが,思いの外一方的なあっさりした試合展開となった。


たしか専修端場のサーブで始まった。ローテーションはわからんけれど3端場,19高橋,11長友,18藤中 9板宮,14山本,L5國弘というスターター。東亜学園宇部商業連合軍+川崎橘的な。


武大は1奥中,23櫻庭,21南弟,9清水,8三浦,7王,L5淵崎。


専修が,超攻撃(ブロックは最大の攻撃です)型仕様。新入生の藤中と高橋ががっつり戦力になっている。どっかんどっかんきゃあの先輩方に比べて2人とも堅実に見え,バランスは良い感じ。そしてこの2人が前衛で並ぶ(場面が多く感じられたので,上に書いたMBの前後は逆かしら)ローテーションではキルブロック量産。ふたりともそんなに高くないのにと思わず呟いたがあとで確認したら揃って190cm超だった。少なくとも高橋はMBとしては高くはないが。


それから山本のブロックも。常にではないが,ときおりブロックチェンジして3枚ブロックのセンターに入っていた。わざわざMBの板宮と交替してセンターブロックに跳んでいたのには驚いたが,トス上がってからのリードブロックの寄せが早く,スパイクコースへの手の出し方も狙っているかのよう。上背はないのだけれど移動の速さとその場跳びの高さとで,けっこう止まっていた。スパイクの方はあまりいいトスが上がってこない(笑)こともあってぼちぼちで決定率は高くなさそうだったけれど,久しぶりに無茶やってる山本が見られたのでたいへん満足。


ぶだいなー。厳しいなあと思ったが厳しかったなあ。予想以上に。第1セットの前半こそ武大ががつがつリード取っていて12-7と最大5点差まで開いたのだけれど,そこから藤中の3連続ブロックありーの長友のサービスエースありーので12-12と一気に追いつき,16-17ぐらいからふたたびどっかんどっかんやって20-25。というところでついた勢いの差のまま最後までいってしまった。


第1セット落としただけなら武大もまだどうとでもできたと思うのに,第2セット・第3セットのほうが大差になった。専修のほうががんばって繋いでどうにかボール返して,それに対して武大がスパイクミスしたりネットを超えなかったりブロックされたり。そして武大が武大なのに繋ぎのところで惜しいのが如何ともしがたい。声出して確認していくべき局面で声が出ておらず,上がったディグをコートに落としたりフェイントにひっかかったりする。要所でのサービスミスも多く,ずるずる行く流れを押しとどめることができないまま,ずるーっと流されてしまった。


1季で1部に戻ってきた専修の秋は楽しみ。そして武大はわたしが知る限り初の2部(2008春が2部で2008秋からずっと1部だったもよう)。法政もいるし宇都宮もいるし駒もいる。秋の2部は混戦になりそうで,日程があえば観に行きたい。こうしてずぶずぶと観戦沼に嵌っていくのかしら。


といったかんじで二子玉に出て半蔵門線直通で神宮球場。前日の西武ドーム観戦に引き続き今季2度目。


八連敗はさすがに凹んできた。試合観ていて,ブレイクのしどころが見えない。攻撃も守備も。