セミファイナル2日目
予告。視野狭窄。酔っ払い。深夜。疲労。
7年ぶり(推定)でセミファイナルを現地観戦して,気づいたことや見方が変わったこと。まわりの人たちの意見を聞いてふむふむと思ったこと。
先に結果。昨日は書かなかったわ,そういえば。
パナソニック3-1サントリー
パナソニック1勝1敗,サントリー2敗。
第2試合で記憶が上書きされたのでこちらはあまり覚えていない。第4セットが始まる時に3-1パナの予感がして,その通りになった。
近年のパナはピーキングがうまい。こういうところが強い。
サントリーは気持ちが空回り。試合終了時点では次の試合で東レが勝たないと優勝決定戦進出の可能性が消えるところまで追い込まれた状況になった。結果的には首の皮一枚繋がっているが,セット率を考えてもかなり厳しい。
東レ3-2堺
東レ2勝,堺1勝1敗。
2勝した東レが有利ではあるものの,まだ2勝1敗で3チーム並ぶ可能性があるため,本日は何一つ決まらず。堺が勝っていれば堺は今日優勝決定戦進出を決められたのだが。第4セット後半時点では最大4点差ぐらいつけてリードしていたのだが。
たらればを言っても仕方ない。堺はレセプションが酷すぎた。ことに,フローターサーブに対して。第1セットで植え付けられた苦手意識を払拭できず,むしろセットが進むごとにかえって意識しすぎてかたくなっていた感も。
東レはそこをうまくつけた。米山にかえてリリーフサーバーで瀬戸口を投入してみたら大当たり。次のセットからは対角の角田との交代器用だった。篠田や富松もフローターサーブ。もちろん近藤も。面白いようにするすると。
基本的に千々木狙い。もう全然アレだった。かといってあとの二人がいいかというと,フローターには二人とも苦しめられていた。
逆にブロックは堺が試合中に東レに対応していて,キルブロックの数も多かったし,ワンタッチのあとの繋ぎも良かった。
しかし,だ。
第4セットの終盤にどうやって東レが追いついたのかよくわからんのだけれど,少なくとも第5セットに関しては,セットを通じてこの日好調だった角田がめちゃめちゃ働いた。序盤に素敵なディグだったかブロックワンタッチフォローだかをして,スパイクもバックアタックよし前衛よし。
対する堺はフルセット疲れ的な感じでペッパーの決定率も石島の決定率も下がってきていた。
結果論ではあるけれど。第4セット取れそうで取れなかった微妙なタイミングだったからベンチが動きづらいとは思ったけれど。狙われている千々木を早めに一度下げるなり。してもよかったかもしれん。
あと,数字出ているわりに釣られてぴょんぴょん跳んじゃう真ん中(笑……っていいのか?)
本題(?)
今日の第2試合,途中からかなりブレに肩入れして見ていた。それは自分で考えていた以上に。
手前にいたセットだから,第3セットか。ブレが取ったセットだったからというのはもちろんあるんだけど,なんか,すごくコートの雰囲気が良くてみんな楽しそうで,千々木さんは決まるたびにびゅんびゅん走っているし,メンバーみんなでわきゃわきゃしているし,ベンチではしじゅう坂梨がきゃっきゃしてタイムアウトの度ににこにこ話しかけていた。見ている側も自然と口元がほころぶ。単ににやにやしているだけとも言う。で,「ああ,ブレいいなあ」って思った。
だから第4セットの後半リードしているときは,このままリードを保って勝ったら一番乗りという欲が出た。なんの欲だよ。
それがある程度継続性をもったものになるのか,今日限りのことなのかはわからないけどね。
だってそうは言っても瀬戸口はたいそう可愛かったし,第5セット終盤に見せた篠田のブロックやら何やらはほんとうにかっこよかった。第4セットをブレが取れなかった時点で,自分にとって勝敗は大した問題ではない(どこのチームにもコミットしていない)という今現在のスタンスを思い出せて,第5セットはいったんリセットして見ることができた。
よくわからないのですが。やはり自分でブレーキはかけている。思い切り。
一つには,一喜一憂の一憂の方をしたくないんだろうと。疲れるし不快だし辛いし。
一憂があるからこそ一喜がより喜ばしいと感じられる。そういうものだとは思うんだけど,そんな風に心が上がったり下がったりすること自体が疲れる。
すでに明日の決定条件を見て,いやだよぅ心理に陥ってるぐらいで。
でも,自分がどう思ったところで結果は変わらないのだから,疲れ損だよなあと思うのよ。そうやって疲れることこそがスポーツ観戦という娯楽の本質かもしれないんだけど。
もう一つには,バレーボール観戦に関してはお気楽ご気楽なつまみ食い状態をもうしばらく続けていたい。意地を張って感情に蓋をしてまでキープすべきスタンスとも思えないけど,今のところは意地張りとまでは行かないので。ちょっとセーブぐらいで。DDD*1が楽しすぎて,このおいしさはちょっと手放したくない。
15年前の自分に言っても信じてもらえないであろうことは,今の自分でも俄かには信じられないのですよ。と,これは三つ目の理由か。
*1:男子バレー誰でも大好き