アリーナチケット

土日の二日間,訳あってアリーナ席に座っている。2月の大田大会もアリーナだった。今季のVぷれみあ観戦は,回数は多くないがアリーナ率が高いし遠征率も高い。
観戦行為の総支出に占めるぷれみあの割合はかなり増えたと考えられる。
訳,と言っても大した話ではなくて。いずれも,諸事情でチケット余ってるんですがどうですかというお誘いにほいほいと乗ってしまった形。自分では前売りでアリーナ前方を押さえるなどという周到な準備は到底できないので,渡りに船。
アリーナ席はけっこうなお値段だけれど,見やすいかと言われれば必ずしもそうとは言えない。今日は手前側のサイドラインが見えなかった。それにネットのポールで遠い方のコートに死角ができる。明日も今日とは違う席ではあるけれど環境はおおかた同じだろうし,明日に至ってはNHKのカメラフレームに入ってしまう危険性もある。古くは2001年ごろの代々木第一体育館のファイナル(金曜日)から,近いところでは2011年のとどろきアリーナのインカレなど,テレビカメラフレームに入ったことはこれまでにないわけではないので今更ではあるのだけれど。そして,選手は必死で戦っている試合の一挙手一投足を映されるのに,常にカメラを意識していても差し支えない(が,そもそも自分は映り込みであってコンテンツではないので,よほどのことをしでかさないかぎり誰も見やしないし故にカメラを意識する必要もない)自分が無意識のだらしない場面を抜かれるのがイヤというのも理屈が通らない話ではあるのだけれど,でもあんまり嬉しいことではない。
とか書いちゃうと譲ってくださった方に申し訳ないな。デメリットを補ってあまりあるアリーナ前方の旨味がもちろんあるのですよ。
近くで見るから臨場感や当事者感(試合に参加している気分)は抜群。ボールのバウンドがそのまま振動となって伝わってくる。選手の声や表情もダイレクトに伝わってくる。相手コートが見づらいとか前後の空間認識がしづらいとか選手が被って奥が見えないとかも,プレーしている選手の視点に立てばそうなんだってわかるし,だから遠くから見ていればなんてことなさそうなプレーが実際にはすごく難しそうであることも感じられる。
話が逸れていった。つまり,渡りに船でいい席に座ってオイシイ思いをしているという話。
なんだけど。
先日軽ーくたずねられまして。目当てのチームはどこですか,と。それに対して,特にない,と,いささか状況を丸めて返答したら,少しだけ驚かれたようすだった。
どこかのチーム,或いは誰かの熱烈なファンでもないのに高い席のチケットを買っちゃうのはすごいよね,と。
かと言って,それに相当するぐらい競技そのものが熱烈に好きというわけでもない気がする。
このへん突き詰めると「贅沢は無敵」で一エントリ起こせるのだけれどそちらは項を改めるとして。
ありていにいえばただの勢いでお調子者です。ええ。
ただ,その場では言わなかったけれどぶっちゃけて言えば誰かの熱烈なファンと言えなくもないような状況ではあった今リーグ後半。
去年の無茶な観戦行為を反省したはずなのに,今年は別方向に無茶の針が振られたところもあったかもしれない。第一四半期の総括及び反省。
その上で,今回は卒業式に似た気構えも入っている。そんな気持ちで見ている。思えば,大田のときから。このままずるずる行かないように気をつけよう。贅沢はクセになる。