全日本インカレ3日目(観戦1日目)2・3回戦ザッピング


ぽえむる。


迷っていたけれど,結局ずっと墨田にいた。墨田からだとあとの2箇所に行くのは遠いのねん(言い訳)。


そして,その墨田もほぼサブコートの住人だった。サブコートの東海大学札幌校舎流しで,東海の試合がないときにメインアリーナの試合をざっぷざっぷ。


その東海札幌もメモも取らずに見ていたので,詳しいところはこちらに頼る。


東海大学札幌校舎、2年連続のベスト16へ - /ja あやつる YmrDhalmel

東海札幌%シード校


2・3回戦の会場は複数に分かれているのに,東海札幌は奇遇にも昨年に引き続いての墨田サブコートとなった。見る側も自然,去年の木曜日を思い出す。


グループ戦を勝ち上がって迎えた昨年と異なり,今年はシード校としてこの日初戦を迎えた。


去年4年生がいなかったチームは,去年の最上級生は最上級生のまま,リベロに1年生が入っていた。笠原がMBになり*1サイドには3年の横山が入る布陣に多少の違いはあるけれど,チームとしてだいぶ見慣れてきた感じもするし,試合を見ていると,成熟というか完成というか。そういうものを感じもした。


それはまず2回戦の愛媛大戦で,感じた。愛媛大も素敵スパイカーがいて,素敵セッターがいて,なかなか楽しげなチームだったけれど,東海が随所で「あー,シードだなー。つええなー」と思える巧さなり強さなりを見せた。


それから3回戦の関西学院大戦。第1セット24-20の4点リードからデュースになり一度はアドバンテージも許したときにはどうなることかと思ったけれど,そこを30-28で決着させたときに勝てると思った。


個々の選手の役割がしっかりしていて動き(スペース)に無駄がないところやブロックが良いところが堅実だと思う。笠原はブロック量産体制で,また目から鱗が落ちた。あとはサーブね。河西,一刀のふたりはもちろん期待して見ていたのだけれど,横山のサーブが効いていた。


2・3回戦の2試合をどちらもストレートで勝って,2年連続でのベスト16進出。もちろん自分達がシードとして臨むわけだから,他のシード校とは当たらない。多少有利な部分はあっただろう。逆にノーシードの強豪が入ってくる可能性もあったわけだが……,さて,どうだっただろうか。


明日の4回戦,ベスト8をかけた試合の相手は中央大。奇しくも,わたしが初めて彼らの試合を見た昨年の東日本インカレと同じカードである。


きたえーるの地下のサブアリーナで,観客が多いのに観覧スペースがない中で,ぼこぼこに殴られた中大へのリベンジマッチ。中大の顔ぶれも,そう大きくは変わらない。


道内ではビハインドらしいビハインドもなくやっているんだろうなどと推測するにつけ,ビハインドになったときにどう戦うかは気になるところではある。今日も終わってみればビハインドらしいビハインドがないままの2試合だった。チームに対していろいろ言いたいこともある(壁に耳ありの状態と知っていながらも言っていた)。


でも,勝てば,日体の山との準々決勝になる。日体が勝ちあがってくれば,山本兄弟対決の実現である。諦めるには早い。願わくば。去年の東日本インカレの中大戦よりも,全日本インカレの湘南戦よりも食らいついていってほしい。今年はみんなが見てるから。


そう。インカレ2・3回戦。木曜日。墨田サブ。同じチーム。


ひとつだけ大きく違っていたのは,人が多かったこと。


スタンドで応援する下級生。ビデオ係のスタッフ。平日にもかかわらず*2多くの親御さんの姿もあった。


去年は,誰もいなかった。同じサブコートの住人だった湘南校舎に「おまえら応援してやれや」って心の中で冗談を言ったくらいだった。


これがシード校として迎えるインカレなんだな,と,つよく感じた。

気になった選手とかチームとか


眠いからパンフ開かずに(え


愛媛大の15番はぎやましょーたさん。サービスエース3本ぐらい? すてき。


甲南大の8番リベロ辻口さん。三好内定という頭で意識してみるよりもほんの少し早くに目に飛び込んできた。ほんとに素敵だった。まず,小さくないのがいい。パンフレットによると178cm。そして動きがいい。位置取りがきれい,ボールの下に入るのが早い,セットがうまい。ついったーで「しなやか」と表現されていて,膝を打った。


甲南はキャプテンの濱が(パンフレットに名前はあるが)おらず,16番の子がキャプテンマークをつけていた。この16番さん(戸山,だっけ)が,玉野光南出身で2回生(?)。2回戦の高知工科大戦はかなりいいようにやられていた。ぐぬぬ。ほめてます。どうやらユニフォーム(白ユニ)にマジックで直接キャプテンマークのアンダーラインを書いていたようだった。


この16番さんと3番さんは,楽しいなあによによ,だったのだけれど,じわじわと支えている感じがしたのが2番つけてる加藤。大塚高の去年のキャプテン。甲南に進んだというのは知っていたので,おおお,だった。


甲南は2回戦の高知工科大戦を第2セット大量リードからあわやフルセット突入まで追い上げられるも逃げ切り,3回戦の福山平成大学戦はフルセットを制した。危なげない試合運びだったとは言えないが,関西で2つだけ残ったベスト16のうちの1つになった。


福平戦は接戦。墨田で最後まで試合をしていたのがこのコート。福平は去年サブ子で見ていたのでもう少し腰を据えてかかればよかったのだろうが,第4試合でこちらもかなり気が抜けており,キャプテンの春春氏しか見てなかった。


最後はその春春氏のラインオーバー,という。ね。


宇大も辛うじて最後を見とどけた。中大との3回戦。第1セットは17-19ぐらいからたたみかけられた。第2セットも競ったかリードしていたか。わたしがちらっと宇大をみると,高確率で黒澤が得点を挙げるのだけれど,得点板を見るとビハインド。わたしのアンテナけっこう優秀。最後は20-24ぐらいで黒澤のサーブがネットにかかって,おしまい。


キャプテンが主審と握手。黒澤は中大の新井といちゃこらしながら記録席の方に歩いていく。年が明ければチームメイトになるんだなあと,その並びにによによしていた。


ちらちらと,また漠然とではありながら,関東1部以外のチームの試合を見るのは楽しい。さいきんつとめて難しいことは考えないようにしているけれど,それでも関東1部には最初から色眼鏡がかかってしまうし,へんに力も入る。色眼鏡をつくったりかけたりする作業も楽しんでいるし力が入るのもスポーツ観戦の醍醐味ではあるが,そんなものが何もない状態で,ただ,ボールがネットの上を行き交い人がコートの上を縦横無尽に駆け回り,そして跳び,打つ。それをぼんやりと追っているのがシンプルに楽しい。横9mの幅でブロックが追うこと。ブロックにかかること。ときにはわざとコースをあけること。それを後ろで上げること。繋げること。相手のコートに返すこと。どこから打とう。どこを止めよう。その駆け引き。

*1:本人に言わせればこちらが本職でしょう

*2:お前が言うな