2人のデビュー戦(Vプレミアリーグ男子ファイナル6・5日目おまけ)


このファイナルシリーズをポストシーズンと呼んでいいかどうかわからないし公式記録に入るかどうかもわからないが,ともかく,このファイナルシリーズで新たなVリーグデビューがみられた。


JTリベロ唐川(福岡大)とパナソニックの専田(早稲田大)*1。唐川は第1セットの,たぶんセカンドテクニカルタイムアウトのときに監督だったかコーチだったにジェスチャーつきで何事か囁かれタイムアウトあけからコートに入った。と思う。もしかしたら最初から出ていて気づかなかっただけかもしれない。


ディグが唐川,レセプションが酒井。この試合最後までその形で通した。唐川が最初に受けたスパイクは,返球がそのまま相手コート内に落ち(記録上はパナのジャッジミスだろうとはいえ)出場1分足らずでの得点となった。その後も唐川は好ディグを連発する。派手なディグで存在が目立ったのは良かったのかまだまだなのかわからないが,何度も強打を上げたりブロックのワンタッチで大きく弾いたボールに壁際まで追いかけて繋いだりとブレイク得点に繋がるプレーが多く,その(新人リベロに求められているであろう)小気味よい俊敏さが,チームに明るい雰囲気をもたらしていた。


一方パナソニックの専田もポジションはリベロだが,この日はコートプレーヤーのユニフォーム。非公式アップのときにボトムがユニフォームっぽい半ズボン姿だったのですわベンチ入りかとそわそわし,公式練習が始まってみればユニフォーム姿のお披露目となった。


公式ウォームアップのメニューはアタッカーのそれ。スパイクも打つしサーブも打つ。そしてリリーフサーバーで出場。こちらも初めは第1セットの16点の場面でMBの白澤に代わって入った。


パナソニックは敗れたので「ラッキーボーイ」になりそびれたが,今日の試合の専田はそんな存在だった。襟足にVリーグマークが入った名前入りの真新しいユニフォームを着ても専田は良い意味で変わりなかった。デビュー戦のリリーフサーバーという緊張しないはずがない場面なのに,いつも通りの冷静沈着な表情から繰り出される豪快なサーブがコートの角を狙った。乱れたレセプションボールがダイレクトで返ってきたところを前衛が押し込んで,こちらも出場1分足らずでアシストをあげた。円陣に埋もれてわちゃわちゃにされて笑顔を見せても,初々しいだけじゃなくて,早稲田でキャプテンやってた専田の顔が覗いていた。憎い。


10わちゃわちゃから抜け出して


4セットで4度出場して7本のサーブを打った。得点1,失点1,エース1。サーブ効果率25%。堂々のプレーである。第2セット,サービスエースを取った場面は直後の越川の顔がおそろしかった。サーブで崩しすぎて,MBのリリーフサーバとしてレシーバーを投入するセオリー(ディグ強化)的な状況に繋がらなかったので,リベロの実感がないままだった。リベロとして入りリベロとしてがんばると言うからにはリベロとしてがんばるのだろうが,今日のサーブを観てしまうと,当面ここのポジションで観たいと思う。わたし単純。


勢い余ってシャッターを切りまくったので,専田デビュー戦写真をまとめました。しかしはてなフォトライフはモバイル用のCSSがないみたいでかなり見づらい。大学リーグも始まることだし,置き場所を考えなくては。


http://f.hatena.ne.jp/cana/20150315_senda/?sort=old

*1:前日3/14にサントリーの柳田も出場している。観たかった……。