9人制全日本実業団(本文ほぼなし)


仙台市泉体育館,仙台市青葉体育館


3日間開催のことの大会,宿泊が億劫だったので初日のみの日帰りで行ってきた。5時台に起床し,6時台に家を出る。遠征民の朝は早い。JR東日本はえきねっとが使えるので,新幹線チケットの手配は(東海道新幹線に比べると)気楽である。(東海道新幹線も,ことしようやく,クレジットカード審査不要の「スマートEX」に入った)。


メイン会場の利府(セキスイハイムスーパーアリーナ)には足を踏み入れないまま,泉体育館から青葉体育館へのハシゴ。


泉体育館は地下鉄南北線の終点泉中央駅からさらにバス(30分に1本)というありがたくない立地。暑かった。大昔にVリーグを観にはるばるおとずれたのがここだったような気がするが,道中にも体育館にもこれっぽっちも記憶に引っかかってこなかったので違う会場だったかもしれない。


住友電工住友電工伊丹が揃ってここで第1試合だったので早起きして駅からタクシー使って駆けつけたのだが,着いたのが第1セットの給水タイムくらい,気持ちが落ち着かないまま,どちらもストレートで比較的あっさりと終わって,わざわざ行ったわりに観た気がしなかった。どちらも年度が替わって,顔ぶれも少々変わっていて,知らない顔も多数。サブ会場でプログラム販売もなかったので,むむむ,と思いながら見ていた。伊丹は園田がキャプテンマークをつけている。


住電も伊丹も知名度も人気もあるほうだろうが,場内に知り合いでも何でもない一般観客は自分1人だったと断言できる。30分に1本の電車にあわせ,試合が終わるか終わらないかのタイミングで離脱。帰りのバスの時間を気にしていたのも良くなかった。バス停まで(ものすごく暑い中)小走りで向かったが,幸いバスは数分遅れており,(ものすごく暑い)バス停で待つことしばし。仙台商業高校がちょうど通りを挟んで(倉庫などがある謎の空き地を越えた)向かいだったので,心の中で手を振る。


青葉体育館は地下鉄orJR仙山線北仙台駅から徒歩圏。空調もあり快適だった。この大会は半ば久しぶりの全国大会出場となった東京東信用金庫を観に行ったようなもので,東京のチームを観るために仙台に行っている自分がおかしかった。


9人制の中ではひっそりとゆるーく推しているサンデンは,佐藤貴秋の姿が見えず,奥中はパンフレットからも姿を消していた。往年の関東1部懐かしみ勢としてはちょっとさびしい。金子は出ていたが金子は名前もなかった。でも,きょねんぐらいから上げているセッターの延命もかわいいので,ゆる推し継続。


ほか,富士通明石とかいたかな。覚えてないな……


後日談になるが優勝は横河電機だった。準決勝で住友電工を破り,決勝戦で中部徳洲会病院を下した。9人制観戦歴の浅い自分にとって,中部徳洲会病院の牙城が崩れたのは驚きだった。それも,本格的に9人制に転向してからは日が浅いであろうメンバーを多く要する横河が,というのが自分にとってけっこうな衝撃。「バランスが良い」とはこの界隈に詳しい人の談で,今回会場が違ってちらとも観られなかったのは惜しいことだった。もっとも,東京のチームを(以下同文。


東京は,横河電機日本無線JT東京の3強が君臨してしのぎを削りそのあとにひがしんが続く構図か。3強のなかでも全国での成績をみると横河・JTが抜けているか。ひがしんにとっては全国大会へのハードルが高いが,今年は枠が増えて出られたようす。そういう意味でも横河優勝は東京の各チームにとってありがたい話だと思われる。枠の決め方しらないけど。


ひがしんにはここ数年関東1部でプレーしていた選手が多く入っていて,9人制に力を入れているっぽい。しかし,「良くも悪くも6人制ぽい」とか「よく言えばダイナミック」と評される。火力はあるが細かいプレーが苦手。いわゆる9人制らしい,ネットプレーだとかがあまり得手でない,という評価のようである。


じゃあ,セッターが樫原で,吉野と荻原が入って……な横河はどうして優勝するぐらい強いんよって思うのだが(彼らが細かくないと言いたいわけではない),たぶんもとから居るメンバーががっしり支えているんだろうなあ。そこがチームとしてのキャリアなんじゃろうな。お盆の関東実業団にも行かなかったので当面9人制を観る機会がなさそうなのだけれど,いずれ近いうちに。


慌ただしい日帰りだったけれど,仙台駅に戻ってひょうたん揚げを食べ,駅の中華料理展で,近頃のご当地グルメだそうなマーボー焼きそばを食べる。マーボー焼きそば,うまかった。おいしくないわけがない。


エスパルで闇雲に練り物を買い,新幹線に飛び乗って東京駅まで一休み。充実した1日になった。