九月大歌舞伎第2部(本文なし)

財布とカードケースをまるごと忘れていることに気づいたのは、木挽町広場のチケット発券機まであと数歩、のところだった。
手持ちのオカネ的なものは、交通系ICカードと携帯電話に入ってる楽天Edyだけ。チケット発券にクレカ現物が要らなくなったので発券できて見ることはできた(それも、カード不要になっていたことを忘れていたので、青ざめて窓口に向かった)が、お金がなくて筋書買えなかったし、帰途のチャージが充足しているかが不安で気もそぞろだった。3階のすみっこの席とはいえ、あまりにもったいない。
せっかく昼間の公演だから終演後ひとりでお茶でもして、なんてうきうきしていた行きの道中のなんとのんきだったことよ。
お昼を食べてなかったのであまりに空腹で、終演後にEdy決済ができる店を探して軽食。地下の木挽町広場は使える店が多かった。ありがとうありがとう。そのあと、初めて歌舞伎座タワーに上がってみた。上にある売店Edyが使えたので8月の舞台写真を数枚購入。

奇遇にも8月に続いて幸四郎。武士らしさ、若くて真面目なかんじ、すっきりおとこまえ、人情もあるかんじ、よい。
米吉はかわいい若い女の子の役がほんとにかわいい女子にしか見えないぐらいかわいいのだけれど、眉なしの若いながらも貫禄のある役どころで、新鮮だった。
亀三郎の小三郎が凜々しくてキュート。そして、丑之助の小四郎がすばらしかった。終盤のストーリーの要になる重要な役どころ。子役がこんな重い(長い・台詞多い、動き多い、真ん中にいる)演目を、びしっと締めたのがすごい。もちろんまわりの大人あってこそだが。
亀三郎も丑之助も、親や祖父や近い身内がいないのは初めてで、第2部は開幕も倒れて、いろいろとハードだったと思うけれど、よく務めていたなあ、と。
代役の錦之助(お着替え大変!)と種之助まで含めて、みっしりしっかりした舞台で、気もそぞろだったけれどもよいものを見た。

幕間のあとの女伊達の3人も素敵だった。時蔵の姐さんぶりがまたかっこいい。