東日本大学選手権・2日目
@札幌市美香保体育館
2012年以来の北海道開催。美香保を訪れるのも7年ぶり。今年は1日目にグループ戦が行われ,38チームが決勝トーナメントに進んだ。2日目の今日はトーナメント1回戦(があるチームは少ない)・2回戦。今日を終えて,残っているのは16チーム。
グループ戦は3セットマッチ。4チーム1グループが基本で,1勝すればトーナメント進出,負けたチーム同士で敗者復活という方式。3チームのグループは総当たりで上位2チームが進出だったようす。トーナメントの割り当ては再抽選ではなく,グループと勝ち抜け順位によってあらかじめ枠が決まっていた。グループ1位と2位は,厳密には順位ではなく,グループ内の上2つでの勝者が1位,下2つでの勝者が2位,敗者復活で勝ったチームが3位。ここ,テストに出ます。嘘です。
東日本インカレでは実施されないことも多いグループ戦は楽しそうだったが,3日連続して休む思い切りがなかった。そして,前日移動ではなく今朝の移動。あまりに早い便もしんどいので9時半千歳着予定。トーナメント戦は5セットマッチだが,10時開始の第1試合を観るのは望み薄な計算だった。
1日目と2日目は男子が5会場に分散。市内にそこそこの規模の体育館が数多くあるのは羨ましいが,1コートあたり2試合乃至3試合しか行われない。ほんとはそんなにのんびり移動している場合ではなかった。要項や大会日程は早めに確認しておこう。
さらに,飛行機が出発時点で20分遅れ,飛行中にさらに10分遅れ,空港の駐機場に着いたのが10時。とほほ。急ぎ足で快速エアポートに乗り,まずは札幌駅を目指す。
選択肢は,きたえーる(メイン2,サブ1),北ガスアリーナ(1),美香保(3),白石区(1)。ハシゴもできなくはないが覚悟が必要。
悩まないわけはないが,最終的には,札幌校舎をメインターゲットに据えて美香保に決める。腹を括るしかない。第1試合も急げば少しは観られそうな流れで,公共交通の便が悪い立地なので,札幌駅からタクシーを利用した。1300円程度。
何時に着いたか忘れたが,Jコートは第2試合のアップ中,KコートとLコートが第4セット途中だった。
学連の試合結果のページ : http://volleyball-u.jp/tournament/eic/2147
K1 東海大学札幌校舎3-1桜美林大学
地元ゆえ,スタンドではお身内が盛り上がっていた。最後,24-19からローテーションの確認が入り,ローテーションミスで23-20に戻る。中断は長かったが,東海が押し切った。
L1 国際武道大学1-3立教大学
関東2部同士の対戦,第4セットは接戦のままセット終盤。フルセットになるかも,という雰囲気だったが,最後ばたばたっと立教が得点して試合終了となった。最後はサービスエースじゃなかったかな。
立教のセッターは,この春の日立明定期戦で観てちょっと気になっていたのでフムフムと思ったが,自分がいたところからコートまでが遠くてあまり観られなかった。
武大・立教で立教が勝つ時代か,という
J2 東北学院大学3-0東京農業大学(27-25 25-22 25-8)
東北学院:17鷲尾 2高城 14鈴木(12菊池) 13小林 3高橋直 1高橋怜 L5浅野
東京農大:7掬川 3鳥本 2鈴木 9笠岡 4大川 1東 L8根岸
スタンドに農大応援の親御さんらしき一群。同年配の男子も混じっている。不思議に思っていたが,3鳥本が北海道出身だそうで,それつながりだったようだ。第1セット,農大ビハインドから追いつきデュースになった場面はものすごく盛り上がっていた。
その後は東北学院が盤石に試合を進め,第3セットには大差がついた。鳥本本人もスタンドの皆様もたいへん愉快で,東日本インカレならではの楽しさがあった。
Jコート(トーナメント表の左上の内側)は2試合で終了。明日はきたえーるメイン。
K2 中央学院大学3-2平成国際大学
平国:29南谷 18関場 33北島 42谷地 3五十嵐 31山崎 L25野ヶ山
中院:31小倉 20梅村 40山口 35余 29田中 10石黒 L14新開
こちらも関東2部同士の対戦。関東でやれ案件。久しぶりに中央学院を観たが,すごく中院だった。背番号が大きい選手がたくさん出ていることとか,ぐわー・どっかーん,みたいな感じとか。29田中(サイド)が,とりわけ目立つというほどではないのだが地味によく動き,時折バックアタックやブロードっぽい移動攻撃も見せ,誰か(現ヴェルディの澤)を彷彿とさせた。
平成国際は去年も見たような気がする。ユニフォームが変わって違和感があるな,と感じた,という記憶だけがうっすら(墨田あたりで)。3部に落ちて2部に復帰だったか。顔ぶれもかなり変わっていた。
同一リーグで馴染みがあるゆえかそれゆえなのか,どちらのチームも,楽しそうというかのびのびというか生き生きというか意地が見えるというか,よくわからんが,熱い試合だった。
最終セットはじわじわ中院。
ただしこのころ,遠いきたえーるの展開が気になって気もそぞろになっていた。
L2 産業能率大学0-3順天堂大学(20-25 10-25 20-25)
産能大:8新谷 12渡辺 1井澤 3音川 4佐藤大 7武田 L2佐藤海
順天堂:11森垣 24亀山 3森田 19岡本 20松下 2中村 L22高橋
ざっと見る限り,小野もショーンもベンチにいなかった(見えてないだけかもしれない。パンフに名前はあった)。
関東でや……れないかんじのカードなので順大は途中から1年生の26金澤が出てた。
K3 明治大学3-0東海大学札幌校舎(25-15 25-21 25-19)
明治大:2鎌田 23安井 9池田 1小松 15三輪 13上林 L14瀧田/21鳴尾
札東海:13今野 1阿部 7田辺 12鈴木 2高橋(20工藤) 9丹羽 L10伊庭
教育実習等で4年生が抜けがちなこの大会。加えて,今年はユニバーシアード大会の会期が早く,ユニバ代表は合宿中で不参可。よって春の顔ぶれや成績を前提とした予想は難しい。
という中で,明治は,春のスタメンでガチガチに固めてきた。全員いる。体育の先生になる学部じゃないからな。
東海(以下札幌校舎の意)も,あまり引きがよろしくない。おもに会場的な意味で。春は得点率差で北翔をかわして1位だったと聞くが,きのうのグループ戦は,青学にストレート負け,山形大との敗者復活戦フルセット勝ちで3位通過,抜けた先にいるのが,明治。7年前の北海道開催時は駒澤に勝って中大に負けた。駒(当時2部)に勝ったのは快挙と沸いたが,会場がきたえーるサブ。今回は美香保。
明治との対戦は2017東日本インカレ以来で,ということは当時のメンバも双方何人かはいるのだろうが,観ていたほうはそんなことはすっかり忘れていた。東海は戸田・柳町が卒業し,阿部がキャプテン。阿部も藤村も4年生で,長きにわたる阿部藤村政権も今年で最後のようである。セッターもかわった,かな。田辺と阿部とリベロの伊庭ぐらいしかわかる選手がいなかった。
新チームということもあり,フルメンバーの明治相手にはちょっとしんどいかな,という印象を受けた。くやしい。桜美林戦ではたいへん熱気のあった観客席のスタンドも,桜美林戦に比べると少し静かだったように見えた。こういう試合をどう応援するかというのは,難しいのかもしれない。コートの中は,それなりに目標を持ってできると思うのだけれど。
第1セットの立ち上がりは明治もぐだぐだしていて,例によって例の如くな感じだしMBもあまり使えていなかった。でも東海もサーブミスやらなにやらでお付き合い。伊庭が強打をディグする場面も多くラリーが続いて盛り上がったが,リードを奪うには至らない。そうしてセット半ばに入り,明治上林サーブのローテーションで,明治が7連続得点ぐらいして,そこで,全体的に東海がついていけなくなった感じはあった。第2セットから工藤を入れて仕切り直し,東海の形はかなり良くなったように見えたが,明治のアップが終了してしまったので……。大差がつくほどではないものの,ラリーが続いても最後はブロックの上を通る高さからたたき付けられる。明治けっこう粘れる子たちなので,粘り勝ちしづらい。あと,ブロックいやがってアウトになっちゃうとか。
近くにいた若い男子勢は,三輪のプレーに唸っていた。個人的には,池田ちゃんがまあまあ良かった。
とはいえ,これでは明日はしんどいんじゃないかね,という気持ちで観てもいたのだが。
明治は第2セット後半ちまっとメンバーチェンジ。中盤に鎌田にかえて古坂が入った。そのあと池田→米山。でも次のセットスタートではメンバーを戻していた。
第3セット12-8から明治池田のサーブが続く。その間東海が2回タイムアウトを使い切り,2度目のタイムアウト(16-8)あけに,SRの二枚替えで鈴木と米山が入った。ほどなくして,小松にかえて松本。MBのピンサもあってわちゃわちゃしていたせいで,安井が前衛に上がってくるときに6枠使い切って戻れないのではないか疑惑がわいた。
ただ,きたえーるの経過が気になって,そして結果がしんどくて,途中から目の前の試合がおろそかになっていた。
日体大:26藤巻 13西村 29鬼木 9藤原 11高橋 28川口 L16小川
立教大:11星倉 5本澤 12矢野 19濱野 1羽田 13井原 L9中嶌
あまり観てない。セッター1年生26番。西村がキャプテンマーク。パンフの登録上は仲本がキャプテンだけど,いなかった。河東も道井もいなかった。とおもう。春にだいたいOPやってた高橋がサイドで,藤原がOP。西村負傷離脱後寄りの感じ。
西村のキャプテンマークは急造だったようだが,まあ,似合うよね。そして,足ぐるぐる松葉杖姿だった流山から2か月,躍動する姿が観られてよかった。パイプがすごい格好良かった。
よその会場というか
明治-東海札幌の試合終了後,整列,が終わるや否や,明治の誰か(見当はついている)がけっこうでっかい声で言った。「え,東海負けたの? 学芸にさんいち?」
ええ,そうなんです。そうだったんです。あちらが始まったころから,ずっとのぼせてるような胃が痛いような,なんだか身体の具合がおかしかった(それはきっと睡眠時間4時間のせい)。
春リーグ1敗で2位,第2シードの東海大(平塚のほう)が,木曜日に負けた。その情報は驚きを持って美香保体育館を伝わった。次第にスタンドにもざわざわと広がっていく。「東海,負けたんだって」。
相手は東京学芸。学芸がグループ戦3位通過だった。学芸はグループ戦初戦の相手が日体大,そこに負けた時点で「3位」になってしまう。同グループの2位(扱い)は亜細亜だった。
そりゃ確かに学芸は春11位だったけど,内容と結果がリンクしていない感じもあったし,後半は4年生も試合に出るようになっていた。一方の東海大は,確かに勝ってはいたのだが,学芸とは裏返しの意味で,試合内容や試合運びは必ずしも盤石には見えなかった。
だから,「東海が負けた」のはたしかにものすごくショックなのだが,このカードならありうると思っていた。あとで頼まれて近々の対戦成績を調べたところ,17年も18年も春リーグは学芸が勝っていた。その前の勝利は14年まで遡ったが,学芸にとってはけして東海大は相性が悪い相手ではないし,東海大にとって学芸は双方の平均的な順位のわりにはあまり相性がよくない。
今回そこがそういうカードになった。のはわかっていて,それでも,と,美香保に行くことにした。分身の術は使えない。関東はいつでも観られる,ということにしたのだ。とはいえ,次は秋リーグかよ,という……まだ信じられない。自分で観ていないのでよけいに。
試合を観ていた人によると,学芸うぇーい,だったそうだ。悪い意味での譲り合いの結果でなくて学芸がうぇーいだったのなら何よりだ。そうだよ思い出してきたよ。このカードってそういう展開じゃないか,いつも。
ていうか,日体に勝っとけよ(いろんな方面に八つ当たり)。相手が日体大だったら東海大が勝てたとかそんなつもりでは断じてない。しかし,だれそれがいないの話はしても意味が無いしあまりしたくないし相手が相手だからの今日の日体だったかもしれないけど,仲本いない河東いない道井いないセッターは1年生,西もいない(MBはいつもの1年コンビから第3セット山本)。OP藤原,サイドが西村高橋,リベロは小川通し。
やってみなきゃわかんないけど,でもさああああああああああああ,いや,やめよう。
電話機を買い換えた話
うちに来たことのある人は知っているが,我が家の固定電話の端末(つまり電話機)は,長らく,長辺30cmほどの家庭用FAX(電話機能あり)だった。最大A4サイズ対応モノクロインクリボン式の普通紙FAXである。2000年に東京に越してきたときに買ったものだから*1,かれこれ20年選手になる。前世紀の遺物。
買った当時は,まだ,「いえでん」という言葉もなかったような気がする。携帯電話は一通り普及し,一人暮らしを始める若者が固定電話を契約しないケースが珍しくなくなりかけていたが,まだまだ,電話と言えば固定電話を指すもので,固定電話は「あって当たり前」だった,と記憶している。
それに,自分はすでに電話回線を持っていた。遡ることわずか4年か5年かそこらだが,自分が大学進学を機に一人暮らしを始めた頃は,まだ,独居にあたって固定電話を引くケースがほぼ100%だった(どうでもいいけど,契約したときはまだまだ新規回線が高かった)。携帯電話は持っている学生のほうが圧倒的に少なかった。「携帯だけ」という選択肢の学生も,いるにはいた。が,ものすごく珍しかった。大学の4年のうちにPHSが爆発的に普及し,速やかに携帯電話に移行していった。
家庭用FAXがすごく普及していた時代でもあった。まだ,インターネットとEメール(死語ですな)はさほど身近でなく,家庭レベルでは常時接続でもなかった。ゆえに文字や絵の情報を送るにはFAXしかなかった。イタ電ならぬイタFAX,してましたねえ。懐かしいな。記憶にないが,学生時代は感熱紙FAXを使っていたと推測される。感熱紙のくるくるが嫌だった。だから,普通紙FAXに拘って,今のを買ったはずなので。
買い換えるときにFAX機能をつけるかどうかで少し悩んだのを覚えている。電話だけなら小さいのが出ていたが,FAX機能をつけると紙のぶんしっかり場所を取る。ADSLになっていたかどうか忘れたが,少なくともてれほとかそういう時代ではなくなっていたはずで,友人とのやりとりはメール(パソコンのだよ)が中心になっていた。
だけど,ないのもちょっと,と思ったのだ。なんでか忘れたけど。なんだかんだで,当時はFAXの用途はそこそこあった。何かへの応募や申し込み,注文。ある機能をなくすのは勇気が要る。それにパソコンはあるけどプリンタは持ってこなかったので,プリンタとしても必要だと考えたような記憶がある。
結局,あまり使わないだろう予想のほうがあたって,用紙は最初に買った一束が半分も減っていないしプリント機能も使った記憶が無い。用紙の使途でいちばん多いのは間違いFAXの受信かもしれない。それでも,頻度は少ないながらも,「あってよかった」「あると便利」と思ったことは,1度や2度ではなかったはずだ。とくに初期は。
とはいえ,年を減るごとに,ほんとうに全く,ぜんぜん,使わなくなってきた。FAX機能はもちろん,固定電話そのものも。今でも,それらしい書類に記載する自宅電話番号は固定電話のものにしているのだが,買い物(取り寄せとか)などで連絡先を求められたときは携帯電話の番号を書くことのほうがふつうになった(以前は携帯の番号をあまりあちこちに書きたくなかった。)。だから,留守電にたまに入っているのは自動応答の世論調査か無言の「つー,つー,つー」のみである。
固定電話の継続自体が不要という考えもあろうが,公に近い書類はすべて固定電話の番号なので,なくすのは難儀である。まさに,FAX使わなさそうだけどFAX機を買ったのと同じメンタルである。そして,使わないから古くても不便もないわけで,3年前の引っ越し時,明らかに新居に不釣り合いな古い端末を,そのまんま持ってきた。引っ越しでほかに買うものが多々あるなかで,優先度が著しく低いものを買い換えるのが億劫だったのだ。
それこそうちに来たことのある人は知っているだろう。家具一式新調してそこそここざっぱりしたインテリアのリビングに鎮座する,15年以上を経てなんとも言えない風合いに変色した前世紀デザインの家庭用FAX機。そこだけ異質に目立つ。しかもでかい。
まあそのうち,と放置していつしか3年。こざっぱりしていたリビングも次第にがちゃついてきた。「新居」感が低減するにつれ,つい物を置きたくなってしまう性分が,家をきれいに保ちたい気持ちを上回る。卓上カレンダー,ノベルティの小さなグッズ,観戦の勢いで買ってしまう背番号グッズ,サイン入りカラーボール,頂き物のトレカ,ショップカードがわりのはがき,バースデーカード,ぬいぐるみ,観葉植物,写真……
机上に平面展開しているので格好がつかない。壁に棚(無印良品の箱っぽいやつか,長押っぽいやつか,棚か,今でも考えてはいる)をつけたい気持ちはあるものの,地震が怖いし,穴をあける抵抗もある。
という不平を度々繰り返していたので,聞き飽きたと思われる。そりゃうんざりもするだろう。出張でこちらに来ていた夫が言った。「このFAXをどけて小さい電話だけにしたら少しはすっきりするんじゃない?」。この土曜日のことである。
FAX一台なくしたぐらいですっきりするかどうかはともかく,FAXが美観を損ねているのは間違いない。もう潮時だろう。通販サイトでいくつか端末を見て,現物を見ないと気が済まないとわたしが主張するので,日曜日夫の仕事終わりに一緒に大型家電量販店に行って,新しい電話を買った。充電用の台座約8cm四方,本体幅約5cm高さ約20cm。ストレートタイプの携帯電話とその充電器,ぐらいのコンパクトさである。でんわのでんわ部分(キャッチというかそういうの)は別になっているので,別のところに隠し置いた。
机がめちゃめちゃ広くなった。
古いFAXをどうしたのか訊いたら,納戸に入れたそうな。30cmを微妙にこえているので,不燃で回収してもらえず粗大ゴミになる。日曜日はぶっ通しで働いてかなり疲れたと言っていたのに,設置までしてくれて,ほんとうにありがたい。から,これ以上の贅沢は言わない。でもずっと納戸にあったら,きっとわたしは文句を言うんだろうな。身勝手だな。自分で出せばいいのにな。
要するに惚気なんだけど,そんなわけで,机が広くなったので空いたスペースを利用して小洒落たデスクライトを設置して,今よりもう少しでもパソコンと仲良い生活を送りたい。
4年目。いやしかしほんとに,ディスプレイの方法もどうにかしないと。
*1:という前提で書き始めたのだが,自信がなくなってきた。
FIVBバレーボールネーションズリーグ男子東京大会
6/8,6/9 @武蔵野の森総合スポーツセンター
前身の「ワールドリーグ(WL)」時代を含めても,この男子大会の生観戦は今回が初めてでした。
女子は,8年ぐらい前に代々木第一体育館で当時のワールドグランプリ(WGP)を観た記憶がかすかにある。照明が明るくて視界が白くて眩しかった。そしてオランダのオレンジ色だった。そんなおぼろげすぎる記憶。8年ぐらい前というのは「ずいぶん前で覚えていない」程度の意味で,東日本大震災のその年だった,ということではない。けど,女子のWGPを観に行くってそういう,なにか,いつもと違うことがあった年じゃないかとも。
ともあれ。男子のネーションズリーグ(以下VNL)は2週目。1週目はテレビのダイジェストでちらっとだけ観ただけ,金曜日は仕事でぜんぜんだったので,なんの事前準備もなく予習もなく,飛田給に乗り込んだ。もたもたしていたので,ちょうど第1試合のアルゼンチン対イランのホイッスルが鳴ったころに,会場に到着した。第1試合は1510試合開始。
プレーが始まってもスタンドは暗く,コートだけが明るく照らされている。そして色とりどりの光線が時折行き交う。試合前の演出のようなそれが試合中も続く。1ラリー(ボールデッド)ごとに,新旧とりまぜた音楽が流れ,DJが時折煽る。音楽も光の演出もサーブのホイッスルが鳴っても止まない(ボールに触るころには止む)。
しばらく,4階の隅からのその光景に身体が慣れなかった。目がうるさい。耳もうるさい。まったく落ち着かなくて試合が頭に入ってこない。第1セットが終わったところで3階のスタンド指定席エリアに移動したところ(第1試合はアリーナ/スタンドのエリア内自由席だった)自席もそこそこの光量があるおかげか距離の近さゆえか,ようやく,ほんの少しだけ,息ができた。でも試合が終わるまでずっと上の空だった気がする。
国際大会だから場内アナウンスもMCも,英語→日本語の順。DJはオーストラリア人(たしか)と日本人のコンビ。第2試合の試合前のMC挨拶の様子では,場内演出も主催のFIVBによるもののようだった。たしかにVリーグともJVA主管の国内大会とも違っていたし,今まで観たことのある国際大会(つまり,オリンピック予選)とも趣が異なっていた。これはこれで,国や大陸をまたいだ,FIVBによる大きな興行なのだと感じた。(そうはいっても,場内の表示や掲示,物販等は日本独自のもののようだった。それに,手荷物検査もボディチェックもない)。
自分自身はこの大会との縁はたいへん薄い。ワールドカップをきっかけにバレーボールを観るようになったわりにすぐに興味の対象がVリーグにうつってしまい,代表戦への関心が持続しなかった。代表カレンダーでは6月からシーズンインだが,わたしにとっては黒鷲旗が終わると次の冬まで長いオフシーズン(プロ野球シーズンの本格化)である。今みたいにインターネットで公式にライブ配信される時代でもなく,情報を得たり観たりする手段も興味のある人に限られていた。WL終盤には公式チャンネルで動画が観られるようになり,ようやく,タイミングがあったときにリーグ終盤の上位国同士の対戦などをちょろちょろ観るというスタイルになっていた。
公式の動画配信はVNLになって有料化した。2000円ぐらいでライブで全試合観られるので状況は良くなってるんだろうけど,手続の一手間が障壁になって,今のところポチれていない。
だいたい日本の深夜に試合が行われるので,興味関心を持って大会を追うことが難しいのが正直なところ。それに如何せん日本が弱いので,「弱いって辛い」な話ばかり漏れ聞こえてくる。WL末期には来季は出られなさそうとか救済措置でやっぱり出られるようになったとか,他のチームが別の理由で落ちたために繰り上がって出られるようになったとか,参加チームが増えたかわりに2部(3部?)制にになって,日本はトップクラスのチームとは対戦機会が無いとか,毎年そんな感じだった。よくわかんないけど。
そして,日本のホームの試合も,たいていどこか遠い大きな体育館で開催され,1試合だけ(?)なのにチケット代は国際大会価格でべらぼうにお高い(らしい)という,自分にとっては身近に感じられないものだった。
というのが例年のならい。今年は場所が飛田給,日程も週末。俄に現実味を帯びてきたところに,参集するのはアルゼンチンにイランにブラジルとなかなか魅力的な顔ぶれ。それでもまだ自分ごととは思っていなかったのだけれど,大変ありがたいことに,一緒にどうでしょうとお誘いをいただいた。この上なくありがたいことである。
例年この週末はデートなので,お誘いをいただいた旨のうかがいを立てたところ,どうぞ行って楽しんでおいで,と快く送り出してくれた。
序盤に書いたようにしばらく慣れなくて落ちつかなかったし,帰宅直後は目と耳が疲れて(腰も疲れて)かなりぐったりしていたのだが,2日目(大会3日目)の日曜日には演出にも慣れて,大会を大いに楽しめた。
土曜日の日本戦ではメンバーを落としていた(という書き方が適当かわからないが,自分が名前を知っている選手が軒並みベンチでコート内は「若手」主体だった)ブラジルが,日曜のアルゼンチン戦では,わたしでさえ知ってる選手がもりもり出てきて楽しかったし,フルセットになったのもよろしかった。途中ブラジルがちょとだれてるのかな,という感じも受けたのだが,アルゼンチンはアルゼンチンでコンテ様がコンテ様だったし。
アルゼンチンはメンバーが大きく替わっている印象を受けた。たぶん単純に何年も観ていないだけだろうが。ブラジルもブルーノが登録外だったので,セッターが若い。若いし185cmと低いけれど,うまかった。それに比べると,「イランのセッターってマルーフしか知らないっていうぐらいずっとマルーフ」なマルーフがいたイランは「いつめん」感はあった。それでも日曜の日本戦ではOPにガフールではなくヤリを起用し,前日最後にちょと足をひねってたっぽかった(記憶違いかもしれない)ムーサビ(シャツネーム的にはセイエド)も出場せず。
日本を応援していないかというとそうでもないし,日本代表にも日本国内チーム所属でない選手がいるのでその選手を観られる貴重な機会でもあるのだけれども,でもまあ,ブラジル楽しかったね,うまかったね,というね……それを観に行ってるようなものなので,その点ではたいへん満足。スタンドの遠いところからだったけど,レアルもルカレッリもほんとにかっこよかった。日本戦で出てたOPもかっこよかった。イランも,ガエミたんはアップゾーンでフリーダムなやんちゃベテランになってたけど,サイドで出てた7番の選手(人の名前を覚えられなくなってしまった)がたいへん素敵だったので楽しい。
だれも利き手と逆の手で打ったりしないしダブルコンタクトが頻発したりもしない。とかいう冗談はさておき。単純に,スゴイ人たちのスゴイプレーを観てスゴイスゴイって言いながら楽しむ,という,スポーツ観戦のほんわりライトな,でも,ほんわりとコアな部分を改めて感じた2日間だった。近隣住民招待券のおかげなのかなんなのか客入りも上々で客層もいろいろで,ほどほどに演出にのってほどほどに騒いで。勝てるわけないと思ってるので気楽でもあり。そこは「オリンピック出場がかかった負けられない戦い」みたいなんと違う,VNLの良さかな,とは。いや,あんまり負けてると良くないのかもしれないのですがそのへんはわからん。
ブラジルにもイランにもストレート負けで,得点も同じぐらいだったのだけれど,内容はブラジル戦のほうが良かったかな。イラン戦はどうもぴりっとしなかった。ひとつひとつみればいいところもあったけれど,プレーもベンチワークも今ひとつ。ブロックがねー……マルーフがうまいのか,そうなのか。身長(だけ)じゃないよねー……
大昔(5年ぐらい前)に「石川が守備よりのサイドができるぐらいになったら強くなるかな」と言っていたんだけど,ポジション2で出てたのを観ても,どうもしっくりと来ている感じはなかったような。さて……
團菊祭五月大歌舞伎(幕見)
@歌舞伎座
五月恒例の團菊祭。今年は,尾上丑之助の初舞台。そのほかも若い(幼い)役者が出演し,自分と同世代が活躍する。新元号新時代の息吹を感じるものだった。
目下いちばんの贔屓役者(?)である坂東亀三郎は昼の部,初舞台の丑之助は夜の部。この日に行くのは決めていたが,さて困ったどうしよう,なんて迷ってチケットを買いあぐねてもたもたしていたら,数日前の時点で昼の部が売り切れてしまっていた。この日にしか行けないのに。
たまたま出張で来ていた夫が昼前から仕事だったので,朝一緒に家を出ればさほど遅くない時間に東銀座に着ける。出たとこ勝負で幕見に賭けることにした。
10時15分ごろに着いたかな。けっこうな行列で,一幕目の対面と二幕目の勧進帳まではすでに立見。いちばんの目当ての三幕目「め組の喧嘩」はまだ席があった。混むだろう勧進帳だけパスする予定だったのだが,二幕目を飛ばして1と3を同時に買うことはできない(一幕目が終わったあとでいったん外に出て買い直さねばならない)と言われたので,昼の部三幕通しで買うことに。
歌舞伎座の幕見は熟練のスタッフさんたちが見事な腕前で裁いていく。独特の方式に最初は戸惑うものの,係員の指示に身を任せればスムーズにことが運ぶし,存外悪いものではない。金はないが並ぶ時間はある,全演目観る(時間/金銭/興味関心の)余裕はない,劇場の雰囲気は要らない(諦める)が芝居は観たい,という層にはうってつけである。あと,前売り買いそびれた勢にも。四階席の天井桟敷で売店もない(1階売店の利用も不可)が,筋書(およびオペラグラス)の販売と,イヤホンガイドと字幕ガイドと飲み物の自販機とトイレはある。イヤホンガイドは500円で下より安い。一幕分と考えると安くないのだが,一台で昼/夜の間は通して使える。
チケットは基本的に一幕ずつ,各幕の30分ぐらい前から販売するのだが,続けて観る場合に限り,昼/夜の中であれば,自分が観る最初の幕のときにまとめて買うことができる。そして,続けて観る場合は幕間の退出不要(係員が場内でチケットチェックを行う)。ということで,「対面」のみで帰るお客さんの空席に収まることができた。上手の端っこではあったが立見とは比べるべくもない。席を確保しチケットチェックを終えたあとで地下のセブンイレブンまでダッシュ。朝から何も食べてなかった。そのため,せっかくイヤホンガイドを借りたのに,幕間の丑之助インタビューは聴けなかった。
もっとも「勧進帳」のあとで中央付近に移動したら,うっかり一列目に座ってしまってえらく観づらかったのだが。幕見の一列目は手すりが邪魔。二列目に座るべし。覚えた。
昼の部が終わって劇場を出たところでそのまま夜の部の幕見チケット待機列に並び,数時間前に会ったばかりの凄腕係員に「あ,こいつさっきもいたな」という顔をされつつ,夜の部二幕目の「絵本牛若丸」を観た。都合四幕。夜は新宿で夫と外食の予定を入れていたのでそこまで。
だって,初舞台は役者人生1度きりだもの。大きくなったときに「初舞台観た」って言いたいから頑張った。
結局舞台写真は買ってない(買うのはなかなかたいへん)が,筋書きに入ってたからいいや。
寿曽我対面
工藤祐経:松緑 曽我十郎:梅枝 曽我五郎:萬太郎 大磯の虎:尾上右近 化粧坂少将:米吉 小林朝比奈:歌昇
観たことがあるのかないのかよくわからないのが「寿曽我対面」だけど,一昨年の團菊祭(坂東ご一家襲名&亀三郎初舞台)の劇中口上狂言なので観ていないはずがない。記憶にない(酷い)
若い人メインのフレッシュな顔ぶれ。梅枝・萬太郎の兄弟で兄弟がメタ的な楽しみだけじゃなくて素敵だった。この兄弟コンビ,もっと増えるといいねえ。
そして,米吉さんはいつみても女の子にしか見えない。好き。
勧進帳
太刀持の音若の玉太郎が,若々しくて凜々しくて,とっても素敵だった。19歳だそうだ。
こうして配役を並べてみると,平成の三之助だったのだなあ。令和最初の公演に。丑之助は初舞台を踏み,左近ちゃんはまさに声変わりの最中。これで来年(?)には海老蔵の長男が新之助。
め組の喧嘩
明治23年が初演だそうなので,だいぶ新しい。舞台はお江戸,文化2年というから19世紀初頭に(化政文化期ですわね)実際にあった鳶と力士の喧嘩が素材。だそうな。
音羽屋お得意の世話物。粋と鯔背と。
200年以上経った今となっては例によって「すまん,理解できん」という理屈で人々が動いているし,仮に同時代人だったとしてもやっぱりちょっと理解に苦しむというか別の世界で生きてるだろうなーなんて思ってしまうのですが。
そのあたりはあまり深く考えずともよく,大詰の派手な立廻りがこの作品の醍醐味だろう。大勢の鳶が屋根に梯子をかけて軽々と駆け上り(たまにしくじるとそれはそれでおもしろい),跳び下り,たっぷり肉襦袢の力士はなにやら振り回す。わーわーいいぞいいぞ。
辰五郎は菊五郎。よめさんのお仲は時蔵さん。劇団印の鉄板コンビ。若いいけめんがわちゃわちゃ出てきて,目の保養。
亀三郎は辰五郎の倅の又八役。彦三郎の文次に肩車してもらって,あれこれ言ってる様が実にかわいらしい。そのあと,辰五郎とお仲が長々とややこしい大人の話し合いをしている間,BGVのごとく人形で一人遊びをし,時折両親に絡む。
すっごい大変なお役じゃないか。台詞もぼちぼち多いし,台詞以外の芝居(平たく言うと遊んでるだけだが)時間がとにかく長い。居る間の話の流れや両親の台詞を全部覚えてないとならないし,おもちゃも多くないのでずっと遊んでるのも大変そうだ(無邪気に無心に遊んでいればいいのか,親に放置されてちょいと退屈そうなぐらいが正解なのかも難しい)。そしていわゆる子別れのシーンで頑是無い感じが涙を誘ったりせねばならぬ。お芝居をするようになったのだなあとしんみりする。
立廻りでは左近と片岡亀蔵のターンがとても素敵だった。左近ちゃんかっこいいかわいい。少年から青年にうつろうお年頃がたまらない。
2019年度春季関東大学男子1部リーグ・11日目(最終日)
@浦安市総合体育館
浦安の体育館は3月のVリーグオールスター以来。最寄り駅は舞浜。ディズニーシー行きのバスが便利。近くにコンビニエンスストアがないのが難。アンバサダーホテルの中が最寄りか。ただ,5月の公園は近隣住民と思われる利用者でわりと賑わっていて,ロビーで軽食やお菓子(とコーヒー)が売られてはいた。
オールスターのときよりも照明が少なくてやや暗め。冷房がたいへん効いていた。
前週の広島で二面展開に惑わされず心して見ねばならないと気持ちを新たにしたはずなのに,結局この日もどっちつかずでぼーっと眺めていただけだった。ザッピングも楽しいんだけど試合の流れもプレーもわかりゃしない。
日本大1-3駒澤大
具体的に誰がどうということではなく,学芸を見てても思うし専修が4年生キャプテンじゃないのもそうなんだけど,この時期って就活時期なのよね。自分が大学バレーを見始めたころは就活が前倒しされてたからダイレクトに影響受けてなかったのかもしれないけど,近年はどんかぶりなんだろうか。自分が全くといっていいほど関わりがないのでわからないのだが。
日大のMBは貝原がベンチアウトで34番の2年生西岡。32,34,35,36と2年生ずらずら。31(水島)も途中から出た。関根が坊主頭になっている。
結果5勝8位の駒澤は,不安定ながらもけっこう勝った印象。第1セットだったか森田がただただサーブで狙われてローテを回せなかったときはどないなものかと思ったけれど,なんかしらんけど勝った。日大はもうちょっとどうにかしようがあったんじゃないかとも思ったが。セッターは谷越スタートで途中から三木。リーグ序盤は三木スタートだったが,真ん中あたりで逆になった様子。
慶應義塾1-3専修大
専修は,GWあけ1発目の駒澤に勝てれば7勝だったんだが。とはいえ,Aクラス入りの望みを大いに繋いだ。その後の試合で日体大が敗れたため専修が6位決着。
慶應は,華やかなりしころのOBに「今季ずっとこんな感じでした?」と訊かれて「こんな感じでした」と答えてしまいました。あんまり見てないのに。GWあけから樫村が出てるみたい。
明治大1-3東海大
第1セットを明治が取って,3-1で東海大勝利と予想したらその通りだった。第1セット・第2セット,びっくりするぐらい,ほんとにびっくりするぐらい新井が決まらなくて,本人の調子も上がらないぽくてサーブもさほど走らず。
で,セッターを真子にかえて正解だったのかな。だんだん新井の決定率が上がってきて,止められなくなった。こういう新井を見るのが気持ち良いしこういう新井を見たい。返す返すも,早稲田戦の新井不出場が残念でならない。楽しみは東日本インカレの決勝戦に取っておこうか。
樋内くんがうまくてはまってるし(星野っぽいよね,という話になった。),山崎の頼りがい増し増しなのもありがたい。MBのふたりもがんばってて,山本龍効果はもちろんなんだけど,今日みたいな展開で真子が出てきて勝てるっていいなあ。
早稲田がいろいろぶっちぎりなので霞んでしまうけれど,早稲田戦以外全勝の東海大はかなり盤石に強かったし,今年はもっと強くなれそう。例によってするっとセットを落としたりストレートで勝てない病にかかっていたりするので「ん?」ってなるけど,試合は落とさなかった。
一方の明治は,東海大から3勝差で3位。東海と明治の間には大きな差があるかなー。けしてまるで歯が立たないことはないのだけれど,もっと高精度に調子を維持しないと厳しいね,という点で差があった。新井の調子が上がったのに対して手を打とうとしていたようには見えたものの,如何せん自分らの攻撃が決まらずラリーを取り切れなかったのがしんどかった。
セッターに言いたいことはある。池田ちゃんが生きてこそだと思うの。ほんとに……もう少し早く交代してもよかったんじゃないのなんのための黒鷲旗だったの。ただ,人をかえて対応するのも方法だけど,そこは諦めないでがんばってほしい。
余談になるが,この日は順大のアナリスト氏が卒業研究のためのアンケートを行っていた。アンケート用紙を見たときには「最も応援している選手」を想定して回答する質問に対して「『最も』なんて決められないから答えられない」なんて言ってたんだが,この試合の終盤ごろに「『応援している』という意味では,今まさに,めちゃめちゃ特定個人を応援してるわ」という話になった。
ときに,明治のキャプテンがふわふわパーマで,さて。
順天堂3-1東京学芸
この試合はほとんど見ていない。学芸は,前半まったく出ていなかった4年生sが出ていた。内田スタメン瀬戸山もスタメン。リベロは濱中とスイッチで,前半リベロをしていた1年生の荒井がサイド。ちっさい。ちっさいサイド好きとしてはたいへん気になる。
濱田がレフトの対角。サイドは吉田,濱田,荒井,小松でぐるぐる回していた。小野がベンチにはいたけど出てなかったそういえば。
順大は,この成績は納得いかん……各チーム雑感は別途。
早稲田3-0日体大
昨季1位・2位の対戦とはいえ,申し訳ないが日体大には分が悪い。今日も西村(松葉杖は外れていた)は元気にエンド側スタンドで指令を飛ばしていた。タイムアウトで応援のリードしたときには気づくのが遅れて大変悔しかった。何をしてもかっこいい。どういうこと。
自分が見ていない小田原週はいろいろ試していた様子。今日はOP藤原で高橋仲本対角。MBに14番城野が途中出場。
早稲田お強い。
日体大は毎年春はあんまり好成績を残さない印象があるとは言っても,Bクラスは記憶にない。*1チームとしてはたいそう不本意な成績だろう。西村が途中で怪我したからと言っても外野はともかく当事者はそれを言い訳にはしない・できないじゃろうし。
筑波大1-3中央大
6勝同士の直接対決,負ければ5位,という状況で,これは手に汗握る展開。
なんだけども,見ている自分が冷房にあたって少々お疲れ。この2チームは今季良く分からない読めないツートップだった。
中大は日体大と同じく,春のいろいろやってみよう+主力離脱という状況。齋藤なり伊藤なり,OP中野を途中のセットからOP伊藤で中野富田対角にしてみたり,いろいろやってみて,出た選手は皆それぞれ自分らしくがんばってる。チームみんなでなんとか勝とうとしている様子は,大変良いかんじだった。
筑波が5敗で5位。このあたりは星の取り合いで団子だったが,開幕前の予想に反して苦戦した。自分の予想がいかにあてにならないものか。
成績発表
- 早稲田大学 11勝0敗 11.000
- 東海大学 10勝1敗 3.333
- 明治大学 7勝3敗 1.316
- 中央大学 7勝3敗 1.278
- 筑波大学 6勝5敗 1.158
- 専修大学 6勝5敗 0.864
- 日本体育大学 5勝6敗 0.870
- 駒澤大学 5勝6敗 0.818
- 順天堂大学 4勝7敗 0.833
- 日本大学 3勝8敗 0.704
- 東京学芸大学 1勝10敗 0.344
- 慶應義塾大学 1勝10敗 0.267
勝率とセット率が逆転しているところがちらほら。専修と駒澤は負けるときはすこんすこん負けていたが勝ち星で順位を上げた。専修は対筑波ストレート勝ちが印象深く,駒澤は初日の対明治フルセット勝ちが,なぜか全く記憶にないが,最後に効いた。おそらく東日本インカレ8シード。
個人賞
- ベストスコアラー:順天堂19岡本捷吾238(次点:日体大11高橋良234)
- スパイク賞:早稲田7村山豪65.5(次点:専修大3谷直也58.5)
- ブロック賞:東海大28佐藤駿一郎0.95(次点:明治大15三輪大将0.82)
- サーブ賞:早稲田8宮浦健人21.7*2(次点:明治大9池田颯太*3)
- サーブレシーブ賞:東海大9外崎航平72.3(次点:順天堂22高橋和幸71.3)
- レシーブ賞:早稲田4村本涼平
- セッター賞:早稲田10中村駿介
- リベロ賞:早稲田1堀江友裕
- 新人賞:早稲田18大塚達宜
- 敢闘賞:東海大4山崎彰都
- 最優秀選手賞:早稲田1堀江友裕
- 会長特別賞:早稲田18大塚達宣
- ベストオブサポート賞:東海大学,筑波大学
- 優勝監督賞:松井泰二(早稲田大学)
早稲田勢独占。スタメンで唯一個人賞がないのが武藤。黒鷲旗(NEXT6でスタメン7人中1人だけ圏外)に続いてここでも。ここまで来ると不憫。
第68回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会5/6(月・祝)大会6日目・決勝戦(回想)
大会最終日。
例によって寝坊し(以下略)。これを書いているのは6月の中旬なので,女子決勝戦をどの程度観たのか,すでに記憶の彼方。各セット接戦だったが結局ストレートだったので,朝潮橋に着いたころにちょうど試合が終わったような気がする。
昼は,阪急梅田のあたりでラーメンを食べた。おいしかった。
パナソニック1-3サントリー
天皇杯,Vリーグに続いてのパンサーズのシーズン三冠がかかっていたが,蓋を開けてみれば,米山達也による米山達也のための試合だった。
きっとすぐに忘れてしまうだろうけれど,とても印象深い決勝戦で,とても良い決勝戦だった。書いている今の時点で,すでに,「よねたつが全部持っていった」ことしか覚えていないぐらいに忘れてしまっているけれど,それでもこの日のこの試合はスペシャルだったことだけは,できれば覚えておきたい。
スタートは藤中・秦の対角だった。大宅→藤中→小野→ムセルスキー→秦→塩田,リベロは鶴田(たしか1人だけだった)という,ムセルスキーを除くとかなり若手なスタメン。
対するパナは,クビアク,白澤,清水,陳,小宮,新,リベロ永野。
第1セットをサントリーが取り,第2セットはパナソニックが取り返す。第2セット中盤に新・クビアク・白澤のサーブのローテで連続得点を重ねて逆転し,引き離した。サーブで秦くん狙ってたらしい。22-17で秦にかえて米山。セットカウント1-1の第3セット,
パナソニックはいけまさが,今季で退団。東海大の91生で,多少の思い入れがなくもない。入団内定の年に三島で,退場していくところにちょっとだけ声をかけたっけ。キャリアを重ねるごとに深みを増していく清水がいて,2つ下に今村が入って,なにより今季から大竹が加入した。そろそろじゃろうと予感はあったが,とはいえさびしい。
改めて帳票を眺めて,この大会のパンサーズが,クビアク・陳というサイド対角だったことを再確認するなどしていた。そして,新くんが,V1のユニフォームを着て大会通して出場し,準優勝の立役者のひとりとして準優勝メダルを受賞した試合でもあった。銀メダルだったけど。セッター賞も逃したけれど。小宮も良かったな。パナは19年度新卒の選手を今の時点で獲得していない。そのかわり移籍加入が多い年だった。20年度はどうだろう,ねえ。
個人賞(特別表彰選手)男子
- 黒鷲賞:ドミトリー・ムセルスキー(サントリー)
- 敢闘賞:清水邦広(パナソニック)
- 若鷲賞:大塚達宣(早稲田大)
- ベスト6:大宅真樹,藤中謙也,ムセルスキー(以上サントリー),清水邦広,白澤健児,ミハウ・クビアク(以上パナソニック)
- ベストリベロ:永野健(パナソニック)
早稲田の大塚の若鷲賞は,これはもう。早稲田大の(グループ運に恵まれた部分があるとはいえ)旋風とその中心で躍動する1年生という若々しさは,Vリーグ新人勢がちょっとやそっと活躍しても,ユニークさとインパクトで勝てなかった。ファン投票「あなたが選ぶNEXT6」でも1位。表彰式での「すでに授業が始まっているので本日欠席」のアナウンスには,はて,いつ決まっていたのだろうと首をかしげたが(不満があったわけではない)。
黒鷲賞は「よねたつ!よねたつ!よねたつ!」とさんざん騒いだが,おそらく最多得点であろうムセルスキーが受賞した。最終日だけ観れば,潮目をかえたプレーヤーは,優勝に導いたきっかけは,誰よりも米山だったと確信しているけれど,大会通して優勝に最も貢献した選手というと,そらあムセルスキーなのだろう。
ベスト6とベストリベロは優勝準優勝チームからほぼ半々。男子は3位(東レ/JT)からは誰も選ばれなかった。最終日の前に帰っちゃってるから,ということでもあるまいが。まあ,準決勝で負けたわけだし。うん。うん……
決勝トーナメントから参加のパナソニック(がいろいろ持っていくこと)に対して批判的な声も聞こえてきたが,アジアクラブ選手権と重なる年は仕方ないよね。数年前の豊田合成もそうだった。そのときは合成のグループが毎日1試合少なくて(お休みチームがある),あれはあれでつまらないものだった。
終了が16:45ごろ。新幹線まではかなり余裕があったので,新大阪に出て駅マルシェでしこたま,くくるのたこ焼きとか蓬莱の豚まんとか,そういう「大阪っぽいもの」を食べた。
第68回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会5/5(日)大会5日目・準決勝(仮)
@朝潮橋
5日目.八幡屋公園でフリマやってた.例によって朝からはつらいので,女子準決勝2試合目途中で到着.日立の応援団のキレキレのオタ芸を久しぶりに堪能し,シーガルズの山口舞の年齢35歳に驚く.女子見ない度が年々上がっていく.(現V1しか見ていなかった頃は今よりもうちょっとだけ女子の無知さ加減は小さかった).岡山佐々木の後衛でのプレーがとても素敵だった.
パナ 3-0 JT
パナつええええ.前日のパナ-ジェイテクトは朝イチということもあって落ち着かないうちに始まり,自分があまり集中できていなかった.
前日は兒玉スタメンだったが今日は小宮(と白澤).白澤の渋いプレーに唸りながらも,小宮の活躍がめざましい.
試合後は劉力寶への惜別がやまなかった.
サントリー 3-1 東レ
東レのMBは鈴木をMBカウントしても3人です.富松はフル出場は無理なのかな.片方伏見固定で,セットスタート鈴木,まんなか富松,終盤鈴木,のコンビ遣いだった1から3セット目.第4セットは富松・鈴木で対角.
東レも監督退任,阿部引退,渡辺伏見退団と今大会が最後の人が多い.
試合進行の分が悪くて勝つために必死で気づく余裕もなかったんだろうが,第4セットだったかサントリーが米山弟をピンサでなく後衛で残していた間に,米山兄を入れなかった東レベンチ(心情的には小林監督)の無粋さは実に残念だった.そういうの,大事よ.所詮と言ってはダメだけど,連休中の娯楽なのよ,観客にとっては.
サントリーは本日も秦ががんばり,小野のサーブが効き.
試合の内容には言いたいことがたくさんあるが(星野が前日とは別人のようにスパイクが決まらなかったとか,星野に限らず東レの前衛陣のプレーが物足りなくて渡辺が奮闘していたとか),そんなこんなで試合後の阿部以降4選手の胴上げにサントリーの選手が参加したのは,前年の酒井引退時が思い出された.
第68回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会5/4(土)大会4日目・準々決勝(仮)
@朝潮橋
3日で体力気力が尽きるのです.準々決勝からは帳票も出るし.(公式記録(第68回黒鷲旗))
あとでほかんするかもしれない.
JT 3-1 堺
どうにかここまで踏ん張った堺だったが,グループ戦では早稲田大に敗戦したあと,V2の富士通にも新人戦モードの豊田合成にもフルセットの辛勝.そこそこ戦力の整っているJT相手にはお話しにならない試合前半だった.
第2セットの25-11には,思わず,洛南高校以下……と呟いてしまう.洛南はトムもリービンもフルでは出てなかったけども.
第3セットを取れたのは良かった.竹元とか小池とか,希望はある.
パナ 3-0 ジェイテクト
アジア選手権から戻って数日.代表選手が抜けた状態での練習日数は多くないのだろう.立ち上がりにはかたさが見られた.
ゲームキャプテンは専田.セッターは新ひとり(公式練習では専田がトスを上げていたらしい).
ジェイテクトは,代表の人数のわりにチームに占める役割が重い選手が抜けている感はあったが,人数でいえば圧倒的にパナのほうが欠けている.ストレート決着には,「パナ強えな」と舌を巻くしかなかった.
セット間にスタンドのアナリスト席から派遣された伝令掛の小林が藤中に資料のプリントを渡してて,かわいかった.
東レ 3-1 早稲田
東レは,この役を自ら買って出た,と思っている.知らんけど.Vリーグチームを倒して勝ち上がってきた大学チームに力を見せつけるのが東レの役割なの.きっといつもそうなの.2006年の黒鷲旗の東海大だって,2016年(だっけ?)の天皇杯の東海大だって,東レが倒した.
第1セットは早稲田が取った.でも,そこまでだった.第2セットの序盤に大塚が立て続けにブロックされて,ああ,これは東レの対策が完了したんだな,と.
東レは,おそらく考えられるであろうフルフルのガチメンバー.前日のJT戦よりもここに照準を合わせていたかのような.そして試合中も一切油断せず,勝つための手段をきちんと取る.
それこそがチームへの最大の敬意であり,その東レと互角に(ふつうの試合のように)戦った早稲田の強さの証明だった.
第68回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会5/3(金)大会3日目
@朝潮橋
予選グループ戦の最終日.男子はほぼ毎年,トーナメント進出チームは確定していて順位決定のみとなるが,今年は,トーナメント進出がかかる試合が2試合あった.どちらもBコート.今日も長くなりそう.
3日目ともなると椅子に根を生やして座り続けているのが辛くなり,知人への挨拶と称した散歩に出がち.そのぶん試合観戦はおろそかになるが,全国各地からこの場に集まっている人と顔を合わせるのもまたお祭りの良さということでひとつ.
要するに今日はあまり試合を見ていない.
[A1] 福山平成大学 3-0 洛南高等学校(25-15 25-22 25-21)
洛南高:18金谷 3三浦 1宮坂(10中井) 5溝井 13酒井 12熊崎 L6内藤/7木村
福平大:37藤原 10福元 8三好 7西本 9山崎 19坂元 L20谷尻
〈メモらん〉
- 第3セットの前半は洛南がリード.しかし13-13で平大が追いつき,逆転した.
- この大会の平大は,(異論はあろうが)比較的戦力が整っているV1所属2チームと高校という組で,対戦相手が極端というか.なかなか難しいところに入ってしまった.
[B1] 富士通カワサキレッドスピリッツ 1-3 早稲田大学(22-25 21-25 25-22 15-22)
早稲田大:4村本 2武藤 8宮浦 18大塚 7村山 10中村 L1堀江
富士通:1中川 11浅野 10岡村 18長谷山 14岩井 7加藤 L12芳賀
〈メモらん〉
- 富士通,試合としては昨日がマックスだったか.
- でも,早稲田相手から1セット取った.第3セットの早稲田はスタートを半周回し大塚サーブで始めた.第4セットには戻したので,何かの実験(?)だったのかしら.→わせすぽの記事に掲載されている村本のインタビューによると,半周回しは村本と相手OPとのマッチアップ回数を減らすためだった由.
- 第3セットは富士通が取ったが第4セットはスタートからもりもり早稲田.5-8のテクニカルタイムアウトのあと,6-10で富士通がタイムアウトを取っているので,途中経過はひかえていないのだが,おそらく6-9となって武藤のサーブになった.はず.
- サーブポイント3本(?)を含む7連続ブレイク.6-12で富士通がSR二枚替えで尾木・柳田を入れ前衛にアタッカー3枚揃えたもののなかなかサーブを切れない.13点目はノータッチエース,14点目は柳田が被ブロック,15点目は名手芳賀の手を弾いてのサーブポイント.ここで富士通2度目のタイムアウト.あけて村山が柳田をブロック.セカンドタイムアウト.
- タイムアウトあけに(2枚替え戻したんだったか)中川のバックアタックが決まってようやくサイドアウトとなった.
- 左手から繰り出される外に曲がっていくボールがコートの端に落ちる.すごく取りづらそうなサーブだった.
- その後富士通が連続得点することもあったが,最後のほうは,早稲田が岩本,重藤,中島,中濱と盛大にメンバーチェンジをし,黒鷲の大舞台で短い時間ながら実戦経験を積んだ.
- 富士通は,3日間で登録選手全員出たのかな.前日まで出番のなかった尾木も今日出場.スタメンじゃなかった横田も途中から出た.
- 山本監督の粋な計らいを感じる.引退する4人が全員コートに入っていて,他の選手たちはコートへの出入りの度にいちゃいちゃ絡みにいく.前日の試合が,V1相手にできる限り良い(内容の)試合をしよう,というスタンスだったとすれば,今日の試合はどちらかというと内向きの,結果としては最後を見に来たファンたちへの外向きにもなる,引退記念試合めいた体になっていた.
- アップゾーンでは富士通の得点時の例のパフォーマンスを普段やらない尾木や横田に二人羽織でやらせようとしたり,Aコート第2試合待ちの(コート挟んで斜向かいにいる)明治大に手を振ってみたり.
- 第4セットの終わり頃はすでに選手の目が赤く,もうあまり試合どころではなかったような.
- 試合後は応援団側のコートに移動して胴上げを行った.そちら側に荷物を残したまま早稲田サイドの応援団に挨拶をしていた早稲田の面々は胴上げの間待機し,胴上げに拍手を贈った.
- 試合後の出待ちでは,中川待ち列が2時間ほど続いていたと志波がTwitterで書いているらしい.ファンに愛されその愛にどこまでも応える選手だった.
[A2] 明治大学 3-2 大分三好ヴァイセアドラー(22-25 23-25 25-17 25-21 19-17)
大分三好:4勝(19辻口泰) 8川口 14ヤカン 15マーク 9林(16濱本) 22藤岡(5大西) L11辻口智
明治大:6鈴木 2鎌田 23安井(10島) 9池田 1小松 15三輪(19安孫子) L21鳴尾/14瀧田
〈メモらん〉
- どちら寄りで見ても,良いところもあれば悪いところもたっぷりあった試合で,最後は紙一重の差.
- 第1・第2セットはどちらも,セカンドテクニカルタイムアウトぐらいまで明治リードも,そのあたりの,勝が後衛に下がるところで辻口泰地が入って辻口サーブ(から後衛3ローテ辻口)というローテで,三好が大量連続得点で逆転しリードも取って,そのままセットを奪う,というパターンだった.
- 第1セットは20-17ぐらいからで,明治S1レセプション.鎌田と池田が左右入れ替わらないとならないところで難しくはあるのだが,池田決まらない,時間差の小松のパイプも決まらない.20-21と三好が逆転して明治タイムアウト,タイムアウトあけに池田のスパイクが決まって21-21となるも,22-23からヤカンのサーブが鎌田を弾いて22-24,小松スパイクミスで22-25.
- 第2セットは17-15で辻口のサーブとなり,三好ブロック祭りで4連続ブレイク17-19.そのあとは双方サイドアウトが続き23-25.
- 第1セットはともかく,第2セットは,無為無策にずるずる失点する明治にいらいらした.具体的には池田へのトスがあわずに手にあたらずに三好に17点目が入り,もう一本続けて池田にあげてシャットアウトされたときに,一瞬セッターかえてみてはどうだろうとか.
- ところが第3・第4セットは辻口のサーブを1本で切れた明治が,逆にそのあと,とくに池田のサーブ(三好のS4レセプション)で大量連続得点を積んだ.池田のふんわり浅めのサーブを徹底してマークに取らせ,なんでかしらんけどワンチにかけてトランジションでなんでかしらんけど得点できるとか,なんでかしらんけどヤカンが止まるとか.びっくり.終盤の池田サーブローテでは,鈴木→上林でブロック強化.これも的中した.
- 第3セット19-16で池田がサーブに下がるところ(つまりセッター前衛に上がるところ)で上林投入.池田ちゃんふわふわサービスエースで20-16.三好タイムアウト.タイムあけも池田が徹底してふわふわサーブを浅めに入れて,前衛ライト側なマークに拾わせ,三好の攻撃が池田に釣られてふんわりしてしまったりしなかったりを全部回収して,ラリーを取るトランジションアタックは三輪.三輪.三輪,全部三輪で23-16.マークスパイクディグからすったもんだの末のヤカンの踏み越しで24-16.マークのスパイク決定で24-17.このスコアはプロ野球の33-4並みのネタ点差だが最後も三輪のスパイクで25-17.20点目以降どっちも15番しか得点していない.というか上林が三輪に頼りすぎ.
- 第4セットはそこまでの大量連続得点ではなかったが,泰地が入った時点で18-14とそれなりの点差.ここは明治が1本で切ったが,三好も川口のピンサ濱本や次のヤカンがサーブで殴り,ブレイクし追い上げる.明治もレシーブ(圧倒的に鎌田が拾っている)は上がっているけれど,攻撃が通らない.21-19で明治タイムアウト.タイムアウト明けは三輪が決めて22-19.ここで池田サーブ&前衛上林IN.
- 池田ちゃんのふわふわサーブが前衛ライトにいるマーク以下同文で,三輪(たぶん)がヤカンブロック,林が決まらなくてトランジションのヤカンのスパイクがアウトになって24-19.ヤカンスパイク決定24-20,石橋サーブ,上林ダブコンで24-21,池田が決めて25-21.
- 三好こそ,文字通り現在ワンセッターチームなのでセッターはかえられないけど,なんか,あるでしょう,ほかに.知らんけど.
- 先に3セット取ったほうが勝ちなので.第5セットに切り替えて行こうと考えたのかもしれないけれど.
- 第5セットはスタートからマークを外して,勝と泰地の対角.デスヨネー.
- 明治サーブスタートで,ヤカンサーブの次が池田サーブになる,お互いの応援席が手に冷や汗をかく展開.池田はマークのところに入った辻口狙いのサーブ.ここ,前衛が三輪・小松・鈴木になる攻撃面ではしんどいローテーションではあるが序盤は三好がミスって明治がやや先行.7-6から三好が藤岡サーブローテで4連続得点で7-10.
- この試合の明スポの記事に,鈴木が池田メインにサイド中心の組み立てで云々と書かれている.逆にいえば,S2のここはちょっと苦しんでいた.池田のバックアタックを使うのだがなかなか通らずトランジションの勝のスパイクがよく決まる.
- 安井のスパイクをブロックしたがネットに触ってしまって8-10.続く鈴木のサーブで明治が追いつき10-10.
- 以降しばらくは三好先行でサイドアウトの連続.11-12でピンサ石橋のサーブで崩し辻口が池田を止めて11-13.明治タイム.池田が決め手12-13.明治のピンサ松本がサーブで崩し,三輪がスパイク決めて13-14,松本サーブミスで13-14.マッチポイント.サーブはヤカン.否が応でも心拍数が上がる場面.
- ここをさらっと鎌田が返し三輪が決めて14-14.今更だけどなんで三好ちゃんはサーブの照準を主に鎌田に合わせててあまり鳴尾に取らせなかったんだろうねえ.いや,カットが乱れないまでも体勢を崩せれば鎌田が使えなくなるしし,カットも乱せればばMBも使えなくて池田か小松に絞れるのを狙っていると思うのですが.
- 14-14で回って来た池田のサーブはヤカンが1本で切るが,15-15から上林のブロックで16-15と明治が前に出る.さいごは後衛に下がるところで戻った鈴木のサーブで,勝のスパイクミスを誘ってゲームセット.まさに紙一重.
- 明治ちゃんはこの経験が今後に生きることを願う.
[B3] 堺ブレイザーズ 3-2 豊田合成トレフェルサ(19-25 25-23 32-30 27-29 15-13)
〈メモらん〉
- いちばん沸いた試合.ブレイザーズファンが多い.大阪だから特に.会場のあちこちで黄色いレプリカが見られ,得点のたびに黄色いハリセンが上がっていた.
- 豊田合成は新人4人スタメン.
- 敗戦=岡本引退.こちらも試合後に胴上げ.
- 途中から岡本が出ていたのはけして引退試合にするためではなく,勝ちに行くためだったろう.第3セットはぎりぎりで堺が取り,第4セットぎりぎりで合成が取った.まさに意地と意地.デュースの長いラリーで強打スパイクを上げて繋がるたびに客席がどよめいた.
- ただ,堺の意地が上回った.合成も明日の試合を戦いたい気持ちは大変強かっただろうが,この大会の戦略的位置づけは,やはり今日のスタメンに現れているのかな,と.
- 試合出場機会の少ない選手の試合経験であったり,新人は今後のための見極めであったり。
- 贔屓目にはなるが,小川がそこそこ小川らしく動けていたのは嬉しかった.天皇杯以降の帯同では借りてきた猫になっていた.コートを仕切って輝くタイプだと思っている.監督風味にベンチに座っていた古賀の隣が下がった選手の席で,小川が下がっているときのそこの並びに感じ入っていた.ほんとにほんとに,これからの選手だと思っている.
- 高梨は3日間レフトで出場.前日の対早稲田戦では徹底的にサーブで狙われていた.そりゃそうだ.出身大学が同じということもあって山田と印象が重なる部分もある.勝岡と同期でバランスは取れているけれどもちろんそういう話でもなくてこれからがんばれ.
- そして永露さん.ネット越えそうな高いボールを片手で捌くのはやはりとてもかっこよく,サーブも悪くなく.しかし.さて.
第68回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会5/2(木)大会2日目
@朝潮橋
10時開始.本日もBコートの進行長め.ほかのコートの試合間にBコートだけ試合が続いていることがあり,場内の注目を浴びがちだった.
「中川さんはそういう(注目を浴びる)の,好きそう」
男子ABが隙間なく試合が行われ,どかんと休む暇がない.そのかわり試合中の集中力はしばしば切れる.
[A1]洛南高等学校 0-3 東レアローズ(9-25 13-25 14-25)
東レ:19梅野(14酒井) 11戸嵜 1富松 4ルジェ 10星野 3伏見 L6渡辺
洛南:18金谷 3三浦 1宮坂(1s途中-10中井) 5溝井 13酒井(14中屋) 12熊崎(8岸本) L6内藤/7木村
〈メモらん〉
- 開始早々,ルジェのスパイクをブロックして洛南がブレイクポイントを取る.
- ただしその後はご覧の通りの点数.ルジェは1セット目は丸々出てたかな.途中かわりそうな(落合がアップする)気配もあったが,最後まで.
- 東レが容赦ない感じで,メンバーはぼちぼち代わりながらも手を抜く感じは一切なく,良い雰囲気だった.
- 洛南のOPの溝井がよく打つ.決まると楽しい.
- 東レすためん.
- 2s:14酒井 7峯村(8瀬戸口) 1富松(18鈴木) 16落合 10星野(5米山) 3伏見 L6渡辺
- 3s:9阿部(10星野) 8瀬戸口 18鈴木(7峯村) 16落合(14酒井) 5米山 3伏見 L6渡辺
- 2s:14酒井 7峯村(8瀬戸口) 1富松(18鈴木) 16落合 10星野(5米山) 3伏見 L6渡辺
- 東レ,今日はリベロ1人登録.
- 第3セット,一瞬SRの2スイッチバック2枚替えで星野がOPで入り,隣コートの熱戦を見つつ横目でAコートを見つつとしばらくあたふたしていた.トス上がったのかな.
[B1]富士通カワサキレッドスピリッツ 2-3 堺ブレイザーズ(10-25 20-25 25-17 25-23 8-15)
堺:14山口 12小池 21竹元 18ジョルジェフ 10千々木(3宮原) 5内藤 L16今富
富士通:18長谷山 16米澤 5横田(20志波) 4柳田(1中川) 11浅野 10岡村(17角) L12芳賀
〈メモらん〉
- 昨日合成相手にしょっぱい試合をした富士通.一夜明けた今日は尻尾ふさふさ.本当に面白かった.
- 途中から入った中川がたいへんな活躍を見せる.おもしろいしおもしろいだけじゃないし.本当に引退するのか.もったいない.ほんとにもったいない.
- 岩井さんは攻守に大活躍だし,芳賀さんのレセプションの安定感もすごい.V1の(代表選手が多数抜けているとはいえそれでもけっこうな面々が残る)ガチスパイクを,大崩れすることなくあげ続けた.ニコでも千々木でも.溜息しか出ない.
- 今後の人生(生活)もあるし,フルセットフルスロットルで戦い抜く(×リーグ中ずっと)体力維持も難しくなっていくのだろうし,チームはチームで新しい選手も入れてかなきゃいけないし.わかってるけど,もったいない.横田もね.
- 富士通と堺.過去の対戦機会はけして多くないと思う.富士通は黒鷲旗は常連だけど天皇杯ファイナルは出たり出なかったり.なので,千々木・内藤対岡村のネット越しの対戦にじわりと来るものがあった.
- もう一つ,直接のマッチアップは少なかったし,在籍も重なっていないと思うけれど横田と竹元の学芸OB対決もあった.今でこそV1のいろんなチームに学芸OBがいるけれど,横田が富士通に入ったときにはまだVリーガー自体が珍しかった.そういう意味で,カテゴリは1つ下ではあるけれど,横田が学芸からVリーガーの先駆者のひとりと思っている.なので.
- 試合展開は,良い意味で,そんなしんみりした由縁を感じている場合ではなくなった.富士通視点ではもちろん勝ちたかったけれど,堺は後がなかった.
- 率直に正直に申し上げて,いくら代表5人(以下略)でも,富士通相手にフルってしまうって,やっぱりしんどいなあ,という感想ではあったが,どうにか勝ちきって,自力での決勝トーナメント進出の道を残した.
- 堺すためん.
- 2s:5内藤 14山口 12小池 21竹元 18ジョルジェフ(13松岡) 10千々木 L16今富
- 3s:12小池 21竹元(1松本) 13松岡(18ジョルジェフ) 10千々木 5内藤 14山口 L16今富
- 4s:5内藤 14山口(3宮原) 12小池 21竹元(1松本) 18ジョルジェフ 10千々木
- 5s:12小池 1松本 18ジョルジェフ 10千々木 5内藤 14山口 L16今富
- 2s:5内藤 14山口 12小池 21竹元 18ジョルジェフ(13松岡) 10千々木 L16今富
- 富士通すためん.
- 2s:1中川 11浅野(3田中) 10岡村(17角) 18長谷山 14岩井 5横田(7加藤) L12芳賀
- 3s:7加藤 1中川 11浅野 10岡村(20志波) 18長谷山 14岩井 L12芳賀
- 4s:1中川 11浅野 10岡村(20志波) 18長谷山 14岩井(3田中) 7加藤 L12芳賀
- 5s:1中川 11浅野 10岡村 18長谷山 14岩井 7加藤(20志波) L12芳賀
- 2s:1中川 11浅野(3田中) 10岡村(17角) 18長谷山 14岩井 5横田(7加藤) L12芳賀
[A2]明治大学 1-3 ジェイテクトSTINGS(19-25 25-22 20-25 20-25)
明治大:13上林 2鎌田 23安井(10島) 9池田 1小松 15三輪(17松本) L21鳴尾/14瀧田
ジェイテクト:15中根 6ブラトエフ 2金丸(10松原) 11袴谷 8郡(1藤中) 21廣瀬 L12興梠
〈メモらん〉
- 明スポ(現地入り素敵!)の記事を先に読んでしまったのですが,まあまあ手厳しい内容で.選手たちも結果を厳しく受け止めているようです.同じ1-3負けでも内容が違ってて良くなかった,と.
- あましちゃんと見てないので内容にはなんとも言えないけれど,あんなものでは.V1をなんだと思ってたんだ.そりゃ,全力でいちばん良い状態でぶつかれればいいけど,まずその状態に自分たちでコントロールできないのが相手が強いってことだと思うよー.
- 第3セットの最後に島がサイドで入って,セッターも鈴木にかわった.なんならもう少し早くに交代しても良かったんじゃないかなってちょっと思った.はるばる大阪まで来ているのだし.こーでぃーの公式戦出場久々に見たわよ.三輪と島でダブルクイック.
- 明日は勝つとか息巻いていそうだけど,むやみに力を入れず,せっかくの大会を楽しんでくださいな(昨日似たようなことを富士通に対して書いたら今日良い試合になったので願掛け)
- だって,ブラトエフ下がらなかったし久保山が出てきたし,ジェイテクトは,いる選手のいる限りのガチだったと思うのよね.ビハインドの第2セットの途中でオポを清野にかえたのと,その2セット目を落としたあとあまり決まってなかった廣瀬を下げて秦を入れた.のが効いていた.清野の打ち方は同じ左打でも池田と違うところから出てくるし,秦はとにかく高いし.
- 郡さんがすごく良かった.最初ちょっとサーブで狙われたりしてて不安定になりそうになったんだけど堪えてて,終盤はほんとに高くて止められなくて,明治のブロックがったがたで.
- ジェイテクトはマッチ握ってからのサーブにピンサで松原.最後の一点は絶対に松原に取らせる,という強い意志を感じた.サービスエース取れたらかっこいいなと思ったけどそれは無理で,そしたらそのままコートに残り,バックアタック2本.1本目は拾われて切り替えされたけれど2本目で決めた.
- 松原は,わたしをチャレンジリーグ沼に落としてくれた選手です.
- てくとすためん.
- 2s:15中根(16久保山) 6ブラトエフ 2金丸 11袴谷(5清野) 8郡(1藤中) 21廣瀬 L12興梠
- 3s:6ブラトエフ 2金丸(10松原) 5清野 8郡(1藤中) 18秦 16久保山
- 4s:6ブラトエフ 2金丸(4福山) 5清野 8郡(10松原) 18秦 16久保山
- 2s:15中根(16久保山) 6ブラトエフ 2金丸 11袴谷(5清野) 8郡(1藤中) 21廣瀬 L12興梠
[B2]尼崎市立尼崎高等学校 0-3 VC長野トライデンツ(21-25 20-25 18-25)
市尼崎高:7山本(9堀田) 3橘 5佃*1 4坂本(15白井) 2高辻 1栗川 L12中川/13村上
VC長野:13椿 5笠利 16森崎(2s- 3田上) 2須貝 7栗木(2s) 14矢貫 L12山本
〈メモらん〉
- 長野すためん.
- 2s:13椿(24長田) 5笠利(9池田) 3田上 2須貝 17松村 14矢貫 L12山本
- 3s:24長田 17松村 3田上 21高澤 9池田 16森崎 L12山本
- 2s:13椿(24長田) 5笠利(9池田) 3田上 2須貝 17松村 14矢貫 L12山本
- あまり見てないのだが,昨日に引き続いて長田が入ってからのほうが良さそうに見えてしまうのは,逆の意味での色眼鏡なんだろう.良くない.
- この時期の高校チームに黒鷲旗はなかなか厳しくて,今年3チーム出場している女子も,どこも得点結果を見るにしんどそう.1時間くらいで終わるし.
- そんな中でストレート負けながらどのセットも20点前後までもってきた市尼は,容赦ない大人に容赦なくボコられる構図とは全く違っていた.例えば同一カテゴリの実力差の大きいチームが試合をしたときのような.大型連続失点があるとか歯が立たないとかじゃないのに,地力の差でじわじわ少しずつ点差を広げられていくような.
- もうちょいじっくり観たいのだがここはAコートを見がちでござる.
[A3]JTサンダーズ 3-0 福山平成大学(25-17 25-19 25-14)
JT:17金子 16劉 4中島 6エドガー 18山本(9吉岡) 1安永 L10井上
福平大:10福元 8三好 7西本 9山崎 19坂元 37藤原(35山口) L20谷尻
〈メモらん〉
- JTすためん.
- 2s:1安永 17金子(12合田) 16劉(8武智) 4中島(21ロジャーズ) 6エドガー(7八子) 9吉岡 L10井上
- 3s:12合田 8武智 21ロジャーズ 7八子 9吉岡 1安永(4中島) L15唐川
- 2s:1安永 17金子(12合田) 16劉(8武智) 4中島(21ロジャーズ) 6エドガー(7八子) 9吉岡 L10井上
- JTは前日からベンチ入りメンバーがかわって,八子と吉岡が入った.
- このグループは東レとJTが勝ち上がり.リーグでの力も伯仲,今大会どちらも代表選手を欠くが,だいたい同程度.そしてどちらかが早稲田と対戦することになる.明日のグループ1位決定戦が楽しみである.早稲田とやりたいのかやりたくないのか,わたしならやりたくない.アウェイムードになるのがわかってるし勝手もわからないから.
- 深津不在の今こそ金子と合田はアピールしどき.
- 広島と福山の対戦,実はそんなにご近所さんじゃないけどご近所対決みたいな.
- 平大は今週末の楽しみに.
[B3]早稲田大学 3-1 豊田合成トレフェルサ(24-26 25-21 28-26 25-23)
早稲田大:4村本 2武藤 8宮浦 18大塚 7村山 10中村 L1堀江
豊田合成:5前田 22高梨(13岡本) 2山近(21永露) 14椿山 23勝岡 9高橋(8神谷) L24小川
〈メモらん〉
[A4]サントリーサンバーズ 3-0 大分三好ヴァイセアドラー(25-16 25-21 28-26)
サントリー:9大宅 10藤中 14加藤 13ムセルスキー 11秦(15喜入) 12塩田(17星谷) L1鶴田
大分三好:15マーク 8川口 14ヤカン 24米田 9林 22藤岡(5大西) L7松尾→11辻口智
〈メモらん〉
- 17:15終了
- 以下次号
[B4]近畿大学 2-3 FC東京(25-22 30-32 19-25 25-20 14-16)
FC東京:10デロッコ 12小田嶋 23小森 9手塚 18栗山 4山田 L3橘
近畿大*3:11中野 19五味 2庄司 9江崎 5東野 15江口 L6森
〈メモらん〉
- 東京すためん.
- 2s:12小田嶋 23小森 9手塚 18栗山 4山田 10デロッコ(11迫田) L3橘
- 3s:11迫田 12小田嶋 23小森(16手原) 9手塚 18栗山 4山田(14長友) L3橘
- 4s:9手塚 18栗山 4山田(14長友) 11迫田 12小田嶋 23小森(16手原) L3橘
- 5s:29井上(2玉宅) 14長友 11迫田 18栗山(12小田嶋) 16手原 9手塚 L3橘
- 2s:12小田嶋 23小森 9手塚 18栗山 4山田 10デロッコ(11迫田) L3橘
- 面白かった.
- 近大はV1相手に2試合連続フルセット負け.今日こそ勝ってほしかったけど,でも! おもしろかったです.2セット連取から3セット連続で落として逆転負けした前日と違って,1-2から第4セットを取ってのフルセットだったので.
- 第4セット,18-18から江崎のピンサで入った16番ちゃんサーブで6連続得点.21-18でFC東京が2枚替えを戻そうとしたけれど遅くて認められず,かつこの試合2度目の遅延でレッドカード,近大に22点目が入った.このセットの大勢はここで決したと思う.
- そして東野が小田嶋を止めて23-18.まだセッター前衛になるローテーションだったが山田と小森を戻す.コートに戻った小森がバックアタックを決めて東京がサイドアウトを取った.
- 最終セットも近大ややリードで8-7でコートチェンジ.栗山の打数少ないって言ってたら打ってアウトになったり迫田がパスで返したボールがアウトになるアチャーな事故もあったりと11-8でFC東京が2度目のタイムアウト.
- 完全に近大の流れだったところで近大のタッチネット.11-9,まだ2点差.でもこれが流れをかえた.タッチネットNGと言いたいのではない.責めるつもりもないし.ただ,ここで潮目が変わった.
- このセットスターターだった長友が通過点の低い速いサーブで近大のレセプションを崩し,トランジションアタックを迫田が叩き込んで2連続ブレイク.なんだかインカレ思い出す頼もしさ.1年生の秋のおぼろげな記憶(古すぎる)で守備寄りサイドだと思ってたらめちゃめちゃえぐいエースで,騙された気になったインカレ準決勝……
- 閑話休題.近大アドバンテージのサイドアウトのあと13-13から,これまたこのセットスターターだった井上が庄司のスパイクをブロックして13-14と前に出て,先にマッチポイントに手をかける.入れてて良かった井上仁.
- 最後は長友が決めて,FC東京2勝目.このグループは1チームしか抜けられないので,明日2勝同士のVC長野とトーナメント進出をかけた直接対決となる.
- 第4セットに中断があった件.説明はないが,近大のサーブ順の確認(おそらくは近大がミスっていた)と思われる.近大中野サーブ・栗山スパイク決定で15-16となり2ndテクニカルタイムアウト.TO明け,FC東京手塚のサーブ順だったが,交代で宮原がIN.宮原サーブ・江口スパイク決定で16-16.近大が江口にリリーフサーバー谷口in.
- 谷口サーブ・迫田スパイク決定16-17→(たしかここで谷口→江口)→栗山サーブ・江崎スパイク決定17-17→で,近大の次のサーバー,となったところで,近大側が「あれ?」となった.江口の次なら江崎のはず,だけど,五味がサーブを打ってないので,江崎と五味で「ん?」.
- 中断の末,得点はそのままで,本来のそこでのサーバである江口のサーブでリスタートした.つまり,五味のサーブが江口(谷口)に取って代わられ飛ばされた格好.と思う.もし自分の見間違いで,谷口が五味にかわって入っていたのなら何ら問題はなくホントに確認だけなんだけど,近大に詳しくないから選手とか背格好とかわからないけど,それまでの交代ルーティンから考えても,19(五味)じゃなくて15(江口)と3(谷口)が交代してたと思うの.
- サーブ順の誤りは,相手チームから指摘があった場合は間違えていた時点まで減点されると記憶しているが,自チームから申し出た場合は得点そのままなのかね.栗山サーブのラリーで近大が全体的にポジショナルフォルトになっていた可能性も高そうだけど,誰も気づいてなくて遡及確認のしようがないから不問なのかな.
- ややこしくなった原因は,近大がMBの庄司/江口の前後をこのセットから入れ替えていたこと.中野のサーブの直前にFC東京が(OP小森のサーブ後)SRの二枚替えをしていたこと,中野サーブ直後に手塚→宮原の交代をしていたこと.
- 自チームローテがそれ以前のセットと微妙に違っていた上に,相手チームが大量の選手交代をしたものだから,サーブ順がわかりにくかったんだと思う.
- MBのサーブにリリーフサーバーを入れるのは定石中の定石と言える起用法であり,そして,前のめりでMBのサーブ順より早いタイミングで交代しようとする(してしまう)のも,稀に見かける.交代しようとして寸前に気づいてパドルを握ったままアップゾーンに戻ったり.今年に入ってからでも,いつかのどこかの試合で(具体的には覚えていないが大学春リーグかな),MBがまだ前衛にいるのにレシーバーの選手と交代してしまったのを見た.
- それくらい,やりがちなミスであれば,まして相手チームの交代が続けば,まあ,仕方ないかも.近大としてはFC東京に指摘されずに済んでほっとした,というところだろう.このセットを取ってフルセットになったから.