ちかは今朝自宅最寄り駅6時26分発の在来線に乗り,

新幹線を経由して東京までやってきたらしい。うーむ。しかし,聞くところによると,現在業務都合で3日に1度はその電車で通勤しているのだそうだ。そうでなくても8時前には職場に出ているそうで,なんともはや,びっくり。改めて,しみじみと,わたしの職場の朝は世間様から見ると遅いのだと。だから毎日2時3時まで夜更かししてしまうんだが,それはあんまり良いこととは言えない。ちなみにわたしの職場は夜も大して遅くない。今は。基本的に。そもそも営業時間が7時間だ。


昼ご飯を食べながら半年と少しぶりの再会につもる話を交わし,待ち合わせに向かう彼女と別れたのが午後2時過ぎ。午後2時過ぎの新宿に一人で放り出される稀少な経験。どうしたものかと思いつつ,ルミネと小田急百貨店京王百貨店をぶらぶら。


商業施設には人の消費を促す誘惑物が満ちあふれている。お洋服にしろ靴にしろ,見ているとどれも素敵で,こんなにたくさん売っている中で数枚だけ選ぶのって,優柔不断なわたしには難しい。


最初は特に目的もなく単に帰るのが勿体なくてうろうろしていたのだけれど,夏のバーゲンセールに三連休とあって客足は上々。途中から鞄か靴を買ってもいいなと気づいてそのつもりで少し探して回り,鞄を一つ買った。5千円+消費税ぐらい。


この時期,買って即身につけられる(季節外れでない)洋服や靴が(鞄も)びっくりするほど値が下がって売られるので,それを見ると正価で買う気がしないというか正価で買うのがばかばかしい気持ちがするものだが,しかし中にはわたしのような,綺麗に陳列されたものを落ち着いて買うことができないところでは購買意欲が湧かない人間もいるので,正価でもある程度買う人はいるのだろう。今回買った鞄は,京王百貨店の鞄売り場がもともと人が少なめだったところにもってきて更に人の少ない一画で見つけた物だったのでゆっくり迷って買うことができた。


鞄は物を入れる物であり外に見せて持つ物でもあるので,要件が多く,そのつもりで探すと(たくさんあるにも関わらず)条件に合う物になかなか出会えない。今回も少し妥協することになったが,今回買った鞄と似たような状況や目的で使用するのに適当な鞄を所持していなかったので,多少妥協してでも一つ買ってよいだろうと判断した。


妥協したのは,口(蓋)が閉まるという点。但しこの条件は妥協されることが多い。実際,現在持っている鞄の半分以上は口が完全には閉まらない物だ。口が閉まる鞄は開閉や中身の出し入れをしづらい仕様のものも多いが,わたしの場合,開け閉め・出し入れのしづらさというのは閉まる閉まらないより優先するので,出し入れ・開け閉めしづらい鞄はふるい落とされてしまう。普段(仕事外)の手持ち鞄は近頃小振りなものが多いので,完全に口が閉じるものは出し入れしづらいものが多く現実的には選択対象外になることが殆どだ。結局,持ったときに外(上)から見て中身が剥き出しにならなければよいので,口が狭まっていたり中央を一箇所止めたりするデザインのものなどを選ぶことになる。それは構わないのだが今回の場合は中央の止めがベルト状なのでかなり上から丸見え仕様だ。ファスナー付のポケットが中央についているので,最悪財布は(気が向けば)ここに入れればいいやと思って買うことにした。


洋服の時は鞄は肩掛けでショルダーの紐部分が短い物が好きだ。そして実際売られている商品はそういった物が多い。これを手で握って提げると,バランスが悪いことになる(肘に掛けたバランスは悪くない)。今回,重くて邪魔になるのは承知の上で手提げ鞄が欲しかったので,まず手提げで持てる鞄を探すだけで,えらい数が絞られていくことになった。その上絶対条件でA5ノート収納可でないといかんというのだから,昨今の婦人用品業界とは相容れない要望であったことよ。


京王百貨店小田急百貨店もどちらかといえば年配客向けなセンスの品揃えのように感じられるが,その分人が群がっていないし掘り出し物が期待できることもある。ところで,某デパートの婦人雑貨売り場で夏物の手袋が売られていた。日焼け止めクリームを塗るのが面倒だと毎朝思っているわたくし,これは画期的ではないかと目の色変えて物色したのだが,残念ながら納得できるデザインの物がなくて購入を断念。尤も,自動車や自転車を運転しているわけではないので,手の甲はそれほど気を遣わなくてもいい部分ではある。汗もそんなにかかないしね(←顔に日焼け止めを塗るのは諦めましたわ。お陰でシミが濃くなっていく一方だがね)。一番焼けているのは足の甲で,これは強力な日焼け止めをべったり塗っているのだがすっかりサンダルの跡が付いてしまった。靴下を履けばいいのだが,今のところ適当な靴も靴下も持っていないので専ら素足にサンダル履きである。


今度の秋は今度こそ靴を買わなくてはならない。結構荷が重い。夏バーゲンでも通年仕様の靴も対象になって売られていたが,なんちゅぅか,靴の購入というのは何より気合いが必要でして,荷物も増えるわけでして,なんだか,こう暑い日にはやる気が出ないというか。