「モダンガール論」読了


文庫本まるまる一冊,単にあーでもないこーでもないと御託を並べるのではなく,がっつり昔の婦人雑誌の見出しや男性向け一般誌の記事が引用されているから面白い。この本を読み終えた後で上記のように現代の女性誌を読んだものだから,書いていることは本質的には大正〜昭和初期と変わっていないよな,と思って,微笑ましかった。尤も婦人雑誌のメインがファッションになるのは戦後,高度経済成長期を経てのことのようですが。


「女性史」とか「女性の社会進出」とか「女性と家庭」とか,ジェンダーとかセクシュアリティとかって,どうしても重い(つぅかかびくさいつぅかきな臭いつぅか)テーマととらえがちなんだけど,そういった眉間に皺寄せてる雰囲気が全く無い本。暗そうなイメージもつきまとう時代を扱っていながらも,からっと楽しく時折笑いながら寸暇を惜しんで一気に読める,さすが期待を裏切らない。


で,借りている本は全て読み終えたので,土日のどちらかで図書館へ行こう。