話を少し元に戻して


なんなら男を養ってやろうかぐらいの甲斐性を見せる(傍目には,ね)のもいれば,「とりあえず就職決まるまでは」と別会計を保ちつつ何事かを保留しているのもいれば,わたしのように何故か経済的にもぶらさがっているどうしようもないのもいる。そのへんはそれぞれ事情も性格も志向もばらばらで共通しているのは「少なくとも今すぐうっかり結婚退職はできひんよ」ってことぐらいか。


そんなことをぼんやり思っていてふと,知人の男性に専業主夫願望のやたら強いのが一人いたっけな,と思い出した。女に甲斐性があったとして現在の社会で実際に男を養っていくのはかなり難しい局面もあるだろうが(とくに子供をもつと不可能ではないがけして平易とは言えまい),家事よりも対外的に仕事をしたい(続けられるだけ続けたいしキャリアを延ばしたい)女性ならたくさん知っている。


そういう条件だけ見たら相手となるべき女性はけっこういるんじゃないか?


こうして見合いの設定が検討されるんだろうな,と思った瞬間でもある。「集金と家事労働の分担に関する考え方」といった大枠に加えて馬が合いそうかどうかまで見極められると仲人おばちゃんになれるのだろう(逆にそれなくして仲人おばちゃんにはなりえまい)。さすがにそればかりは亀の甲も年の功も持っていない青二才にはわからぬゆえ。