おけ編ぴあの編


ほりぃの最新の記事「お色直しを楽しむ」がおもしろかったのでコメント欄になんか書いたのだが,操作ミスか送信ミスかなにかで,どうも届かなかったみたい。


落語家よろしく枕までついていて,彼の書くものはお金が取れると改めて思うわけですが(枕がついているからだけではないよ,念のため),今回は選曲も自分の聞いたことのある曲が多くて楽しかった。ありがとうありがとう。


パヴァーヌ」と「ジムノペディ」は,ピアノだけのシンプルなつぶつぶの音も,オケのぽわわんとした感じも,どちらも味があっていいなぁ。「ジムノペディ」のハープの波のような旋律のオブリガード(?)は,原曲の雰囲気をより膨らませていてあとからつけたものとは思えないぐらいにしっくりくる。オルゴール音色とかの背景音楽用っぽいCDって,これが入っているのがある気がする(オケ版は初めて聞いたはずなのにここのフレーズは聞き覚えがある)。


あと,モーツァルトピアノソナタ11番の第1楽章は,わたくし,ピアノを習っていた時分に弾いたような記憶がなくもなく,たいそう懐かしく思い出されましたことよ。でも記憶違いかも(楽譜もあるし聞いたこともあるし遊びで弾いたことならあるかもしれない)。これのオーケストラ版は初めて聞いたが(というか,改訂版のほうはどれも初めて聞いたんですが),主題がオーボエソロなのがとってもいい。オーボエすきー。対比っつーならモーツァルトのどっかの変奏も1こぐらい載せてくれればいいのに。


変奏曲といえば,シューベルトか何かの変奏曲をピアノの発表会で弾いたことがある。中学生(小学生かな)には変奏曲のおもしろみが今ひとつ理解できず,なかなかうまくなかった。


我らの「フィンランディア」もありましてよid:hato_yome嬢……嬢ではないかな,夫人って使っていいのかな(本人のファーストネームなりに「夫人」ってつけていいのかいけないのか未だにわからない)。しかしフィンランディアのピアノ版は,シベリウス先生御手ずからのものとはもうせ,ちょっと,鍵盤のかたさが曲の感じに出ている気がする。わたくしは,この曲,金管楽器パートが好きなので。♪れーどしどらしどしっみみー,のところですぱーんと抜けていくホルン(だっけ?)とか。


リストの第九は壮絶。プロなんだろうけど弾くのに必死感が伝わってきてもう一声,歌い切れてないのが残念(貴重な音源のようですが)。ってか,そこまでしてピアノ一台でやらんでもという話。ピアノの3声(以上)って弾く側にとってはたいへん辛い。バッハのインベンション,かなりいい年してから始めたのに最初の1曲をいつまで経ってもどうしてもパスさせてもらえなかった暗い過去(そしてそのまま辞めてしまったのさ)。わりと簡単なところに話を落として,3声には遙か及ばないレベルの例えば「トロイメライ」も,左手と右手と交互に弾かないといけないまんなかへんの高さのフレーズやら和音やら分散和音やらをきれいに弾くのができないので(手のひらの大きさ的にも),曲は好きだけど弾くのは好きじゃなかったり。(こないだ暮れに実家帰ったときに弾いて指がつりそうになった)。


なんだか尻切れトンボですが時計を見てびっくりしたのでこのへんで。