バンコクフードコート天国


今回,不案内な2人だけでの行動がほとんどだったので,昼食を2回ともフードコートで食べた。ちなみに朝はホテルの部屋のみかんやらウォーターアップルやらとクッキー。あれで部屋にお湯のポットとお茶やコーヒーがあれば言うことないのに。日曜の夜は空港でちょこっと。


フードコートと侮るなかれ。チットロムのセントラルもサイアムパラゴンも,手軽な値段とシステムと快適な環境と手堅い味で楽しかった。


セントラルのフードコートはバーコード管理のポストペイ方式で,入り口でバーコードのついたカードを渡され,各店ではバーコードを読み取り金額を登録。座席数も多いし,中国料理韓国料理イタリア料理日本料理汁蕎麦タイ料理インドネシア&マレーシア料理インド料理デザートコーナードリンクコーナーと品揃えも充実。なんとなくお祭りの出店屋台っぽい。主要なメニューは蝋細工やら現物やらの見本と値札が出ているので,指さすだけで注文できる。豚の肝と血のかたまり(?)が入った汁蕎麦75バーツを食べ,ピザ(2ピース分ぐらいが1ピースでたぶん59バーツ?)を食べ,おっきなサラダ(たしか160バーツ)を食べた。汁蕎麦に調味料を入れすぎて辛くて泣きそうだった。かなまるはトムヤムラーメンを食べて至極幸せそうにしていた。インドネシアブースあたりから取ってきた焼き鳥も美味しかった。汁蕎麦やサラダはその場でつくる方式,ピザは大きな釜で温めなおしてくれて,なのであんまり早くはないけどその分おいしい。出口がスーパーのレジみたいになっていて,そこで合計額を精算。とってもウインドウズライクなレジの画面だった。合計金額は忘れた。


日曜に行ったサイアムパラゴンのフードホール。サイアムパラゴンの地下1階は,デパ地下とフードコートとレストラン街が1フロアに突っ込まれてる感じで,スーパーマーケット方式の巨大な食料品売り場と,パンやらデザートやらを売る別会計のブースやら幾つかの食材のショップインショップっぽい専門店やらと,総菜テイクアウト店なのかちっちゃい飲食店なのか判然としない簡単なイートインスペースのあるお店がいくつかと,真ん中を細長くぶちぬくフードコートと,小じゃれた高級路線の飲食店とが渾然一体となっていた。なのでフードホール以外でも簡単に食べられそうなお店がちらほら。フードホールはプリペイド方式で,カード売り場で1人150バーツ(人数をきかれて2人とこたえたら300バーツ分渡されたのでおそらく)分のカードを購入し,各店舗ではバーコードを読んで金額を引き落としていく方式。カードを買うときは金額指定はできないっぽくて,足りなくなったら買い足すらしい。残ったらあとで換金してくれるらしい。こちらは1バーツも残さず綺麗に300バーツ使い切った。2人で千円ぐらいでおなかいっぱいの計算。


こっちはセントラル以上に屋台らしくて,タイのそのへんの屋台や半屋台の店をそっくり地下に持ってきて並べてこぎれいにした感じ。タイ英併記のメニュー看板が見やすいところにかかっていて(もちろん数字もアラビア数字で),それが基本。英語メニューでだいたいわかる。主なメニューを壁に写真入りで出していたり,前に見本や現物を出しているお店も多かった。が,なにより基本は屋台のアレなので,冷蔵食材ケースがどどんと。たぶん指させば通じるかと。汁麺のお店が何軒も延々と続き,次に飴色になった鳥がまるまる吊されているコーナーが延々と続く。時折日本食とか中国料理とかインド料理とか,作り置きのおかずがトレーにたんまりと積まれているお店が混じっている感じ。ただ,作り置きのお店のは,早いけれど,それなりだった(アイドルタイムとはいえ人はいっぱいだったけどやっぱりちょっと冷めてた)。生野菜が積んであるお店でソムタムタイとトムヤムクンを頼み(ここは待たされたけどその場で作っててめちゃめちゃおいしかった),別のお店でパッタイを食べ(かなまるが買いに行ってくれたら海老入りじゃなくて具が豆腐のだった。いいけど),そのほか,興味本位で春巻きのようなものとかグリーンカレーのようなものとかを食べた。食べ過ぎ。


なんとなく,だけど,サイアムパラゴンの方が,より日常の会社員の昼ご飯スペースっぽい。汁蕎麦屋やご飯の上に炒め物のっける屋が多かったし,アクセスもいい(セントラルは最上階)。プリカがもしその日の内に消費しなくてもすむのなら(払い戻しは購入当日の夜まで,だったけど,消費期限は未確認),極端な話お財布なしでお昼ご飯を食べに行けるわけで,都度精算するセントラルよりも日々の昼ご飯という意味では,便利なのかも,とか。それにしても,タイ人ほんとに汁麺好きね。右を向いても左を向いてもずらーっと,魚のすり身団子が並んでいる図。そして大勢の客がそれを食べている図。


フードコート実は今回が初体験で,今まで機会がなかったけれど,1人でタイに行くなら便利と多くの人が口を揃えて言っていた意味がわかった。案内人がいなくてもそこそこタイ料理っぽいもののいくつかは食べられて(空芯菜炒めとかプーパッポンカリーとかその他シーフード系とか鍋とかは厳しいにしても),量も1人分ずつになっているので便利。レストランに行く精神的負荷を考えると,非常に楽。日本でフードコートというと,フランチャイズ系のファーストフード店が並んでいたり,その手のフランチャイズなり冷凍食品を解凍したものっぽいのなり,ラーメン蕎麦うどん(はタイと一緒か)なりのイメージが先行するけれど,それよりはずっとマトモなご飯が食べられる。規模としてはMBKのが大きいらしく,たしかG藤氏は以前からよくMBKでお食事をお召し上がりだったような。