今週の大河ドラマ,

きっとわたしが書かなくてもあちこちで言及されているだろうと思うが(わたしは読んでないが),やらしかったぞ,ちょっと。なるほどNHKのラインはちょうどこの辺か,という演出の妙。


副長が地元で美人と評判の娘さんと見合いをしたのですよ。本人は所帯を持つつもりは全くないので,義理で見合いはしたものの,「あとは若い二人で」状態で散歩している最中に本人に向かって速攻断るわけです。


断るわけですが,川っぺりを散歩中に話があらぬ方向へ進み,見合いの最中だというのに背後から両肩を抱きかかえて横向きに倒れ込んでフレームアウトするわけです。「どさっ」との効果音あり。現代の河原と違って小石ごろごろしてますがそのまま事に及んだのでしょうか。まだ明るかったし,何より痛そうでならないんですが。髷は無事だったでしょうか。どきどき。


そんなことを思いました。


演出というのは,気乗りしねぇなぁと見合いに臨んだくせに,見合い相手のお嬢さんの顔を見てみたら思いの外好みのタイプであらどうしよう,と,そこんとこ。芝居もあるのかもしれんけど,それだけでなく,カメラの使い方とかシーンの切り方とかいった演出が,視聴者があらかじめ持っている「テレビドラマの演出のお約束」記号にあてはまっていたのではないかと思うのね。


ところで,見合い相手の女性役って誰がやってたんだっけ。彼女あまりにも「あり得ない」セリフをたくさん吐いてくだすって,わたくし思わず眉間にしわ寄せて「はぁ〜?」と独り言を言ってしまったのですが,それは脚本が悪いのか演者が悪いのか,どうなんだ。


設定としては,副長に一目惚れしてしまった,ということなのかしらん? びみょ。そういえば彼の女性は戦後(ってか,土方が死んだあと)はどうなさったのですっけ。