「必読書150」リスト,

「夏川文学堂日誌」の夏川さんが,リストの載っているページに直リンクしてくださったので,遅まきながら眺めてみた。


(http://d.hatena.ne.jp/natsukawa/20040612#p4)

(http://web.sfc.keio.ac.jp/~t01840mf/weblog/archives/000055.html)


眺めたところで,前回書いた予想を裏切らなかった。


これについては,6.rarせんせ(15冊),銀次さん(9冊),しまうま氏(23冊),しまうま氏日記のコメントにてあめふらし氏(10以下),そして夏川氏(35冊)と冊数表明をしている人を見たわけですが(男子ばかりだ),わたしの3冊は表明していない人々にとってもダントツで最下位だろうな,自信あるぞ。


こういうマイナス方向の自慢は,してはいけません。おとなしく反省しなさい >おれ。


ところで,勘違いしていたけれどかなまるはリストにケチだけつけていて自分が何を何冊読んだかは微塵も表明していない。匂わせもしていない。そういうところ,彼の性格が如実に表れているように思われます。


このままだとあまりに情けないしおもしろくもないので,言い訳がましい観点からもピックアップしてみることにしてみました。無駄に長くなりますが。


◆自発的に読み,読了した作品…3


不思議の国のアリス」→当然日本語で。父親の蔵書の中にあった文庫で。小学校高学年ぐらいかな。


吾輩は猫である」→小学館(たしか)の「少年少女日本文学館」で小学生の時(まんなかへん)に読んだ。つまみ食いで読むことが多いのだけれど,通しでも3回ぐらいは読んだんじゃないかと。


銀河鉄道の夜」→これも小学校の頃,低学年か中学年か,いずれにしてもこの3冊の中では最も幼くして読んでいるんじゃないかしら。


挙げてみると,既読3冊が全部小学生の時に読んだというのが,ハタノのピークは小学生説を裏付けているようであり。


◆一部のみを読んだことがある(かもしれない)…3


舞姫」→高校の現代国語の教科書に載っており,授業でも扱った。なので,教科書に載っている部分のみ。


「創世記」→岩波文庫は読んでいないので偽物かもしれないが,この手の話は読もうとしたことはあるのではないかと思われる。


ハムレット」→実家にシェイクスピア全集があったので,読んだかもしれない。全く覚えていないからには読んでない可能性の方が高いか。


◆児童書版なら読んだかも(自信はない)…1


ガリヴァー旅行記」→記憶にはないけど,子ども向けでたくさんありそうだから,或いは。


◆手にしたけど読んでいない…1


ドグラ・マグラ」→去年かな,図書館で借りたのですが読む前に返してしまった。


◆読んでみたいとは前々から思っている(強)(けれど一向に読もうとしないのできっと本気ではない)…6


悪徳の栄え」「桜の園」「阿Q正伝」「泥棒日記」(これは本気。しかしジュネが必読書かねぇ)「悪の華」「斜陽」


◆読んでみたいとは前々から思っている(弱)(ほぼ“聞いたことはあるよ”に等しい)…8


オデュッセイア」「オイディプス王」「ルパイヤート」「ファウスト」「白鯨」「ボヴァリー夫人」「蒲団」「雪国」


◆名前は聞いたことがある(ほとんど興味なし)…17


唐詩選」「神曲」「カルガンテュアとパンダグリュエルの物語」「ドン・キホーテ」「嵐が丘」「失われた時を求めて」「ユリシーズ」「魔の山」「ランボー詩集」「浮雲」「にごりえ」「高野聖」「あらくれ」「或る女」「小僧の神様」「楢山節考」「砂の女


◆作者の名前は聞いたことがある(または他の作品は読んだことがある)が該当作品の存在は知らなかった……いっこいっこあげていたけど多すぎて断念……数を数えるのも断念


◆作者の存在すら知りませんでした……これも多すぎて断念


最後の断念した2つの合計が,引き算により150-39=111冊。


もっとも,文学を志し,また,意識的に読書をなさっているようすが窺える夏川氏でさえ35冊とのことですので,自他共に認める「本を読まない」わたしなら,こんなもんでも不思議では無かろう。


まさか来ないだろうとは思うけれど「文学部なのに」っていうツッコミは受け付けませんから。文学専攻じゃないんだし(って,必読歴史書150でもどうせ3冊行くか行かないかだろうけどねぇ)。


いやでもさ,ちょっと思ったんだけどさ,この本のターゲットがどこかはよくわからんけど,銀次さんは,中高年おじさま向けではという見解を示されているけれど,27歳独身女性(会社員)が,リスト中の111冊の「書名を知らない」状態とすれば,がんばって読んだところで少なくとも「若い女性」に対する自慢にはならないよね,きっと。だって,読んだと言ったところで「それ,何?」って反応しか返ってこない可能性の方が高いではないですか。同世代の仲間内での話題・自慢にはなるだろうか。(2:30)