メイド服で眼鏡といえば,

id:shabakoさまが,かの「エマ」に対して「絵柄だけ見ると少女マンガに見えないのだけど少女マンガとして認識されている?」と書かれていて,そういえば「少女マンガ」の定義ってなんだろうと思った。


「エマ」について言えば,ストーリィは,男女の恋愛模様がメインなので「少女マンガ」で扱われやすいテーマ。作者はおそらく女性。そこだけ採り上げると少女マンガ的ではあろう。


絵柄は,shabako様は少女マンガに見えないと書いてらっしゃるが,確かに,典型的な(小学生・中学生向け雑誌に掲載されているような)「少女マンガ絵」ではないが,同様に小学生・中学生向け少年漫画誌に掲載されているような典型的「少年マンガ絵」でもない。(この二項対立で絵柄を論じることは間違っているが)。


読者に話をうつすと,わたしの周りでこの作品を読んでいるのは100%男性だが(2/2),それでいえば,誰もが少女小説と認識するであろう「マリみて」だって,知人の読者の5割以上は男性なので,少数のサンプル読者で分けるのは違うようだ。(もっとサンプルが多ければ読者層による分類が可能かもしれない)


結局のところ,わかりやすいのは,そのマンガが出ているレーベルが少女マンガレーベルかどうか,ということになるのだろうけれど。あとは,(レーベルと似通った意味ではあるけれど)メインでターゲットとしている読者層。それらを外した上で「少女マンガ」の定義が成り立つのか,定義があるのか。岡野令子氏の「陰陽師」は少女マンガになるやならざるや。


少女マンガもしばらく読んでいないなあ。