土曜日。


15時半の待ち合わせに遅刻するという,まるで学生時代の「16時半から始まる5コマの語学(必修)を寝倒す」を彷彿とさせるハタノ。天気は良いが風が強い(寒い)。もっとも,関東平野を除く各地で雪が降ったようで。雪の気配なんてカケラも見えない東京。今降られると困る。関東平野が舞台のドラマでクリスマスイブに雪が降るのは嘘だー。


吾妻下りのくやまは「日が暮れるのが早い」と驚いていた。4回目のわたしは,もう慣れた。最初の年の職場が建物の東の端で,廊下の窓が北向きだったことも,初年度の驚きに影響していたのかもしれない。今はメインの窓が西向きなので,割と遅くまで明るい。そんなこんなもありつつ,やっぱり,慣れたのね。午後3時半には西日,午後5時で星が見えるのが普通だという認識が体に染み込んできた。


東京案内人としてこんどうさんにも来ていただいて,洋服屋などを見る。わたくし東京でまともに洋服を買ったことがないので,たいへん勉強になりました。だってさぁ。どこに行けば買えるのかわかんないんだもん。転勤が決まったときだったか東京に来たばかりのころだったかに同期の子達に「どこで服買うの?」って聞いたら,小馬鹿にしたように「どこにでも売ってるじゃん」って言われまして。いやまぁ,そりゃそうなんだけどさぁ……。右も左もわかんねーんだよ,おいらはよぅ(涙)。


それ以来,デパートで2度ほど高い買い物をした以外には買っていないのです。悪かったわね。


久しぶりにデパートの服屋かコムサ系の服屋以外の服屋(といってもビルの中の各店舗ですが)に足を踏み入れた。なんか服がいっぱいある。かわいい。安い。楽しい。小じゃれた格好などをしてみたくなる。実際に買ったのは防寒用の肌着(袖無し)1枚こっきりでしたが。うーむ。


こういう言い方をするのが良いのかどうかわかりませんが,今が一番ファッションを楽しみやすい年頃なんだろうとは思う。お金も好きに使えるし。わたしも素敵なお洋服を買ったり素敵なお化粧品を買ったりしたいとは思うのだが,お化粧はしてるとしんどい(唇が顕著ですね)し,服は手入れが面倒(クリーニングに出すのが面倒。それにクリーニング代は高い。洗濯も苦手),なにより,これ以上物が増えても置き場所がない。それで躊躇してしまう。買っても置き場所無いよな〜,と。


こないだ,虫食いのセーターをスーパーの袋に詰めてみました。今度の燃えるゴミの日に捨てる予定。服を捨てるのって思ってたのと全然違って,とっても,まるで紙屑を捨てるのと同じように簡単なことなんだ,と発見して,びっくりした。でも,なんだか哀しかった。虫食いでもないとやっぱり捨てられそうにない。
今まで洋服は捨てる物という認識がなくって,生まれてから今までただの1度も自分で服を捨てたことがなかったのです。要らない服をより分けなさいと言われてより分けたことはあったような気がするので,それらは誰かが捨ててくれていたんだろうけど。中学時代に買ってもらった洋服の中には,今でも会社に着て行っているものもある。自分では着そうにないけど処分するには忍びない服は,全部実家に置いてきた。たまに母親が発見して「あれ着てもいい?」と聞いてくるので,全部「あげる」と言ってしまう。そうすると彼女は「本当にいいの?」と恐る恐る念を押す。まぁ,いいんじゃないでしょうか。50代の女性が着られるかどうか微妙な物もあるんだが,さすがにそういうのを着たがっているようでもないので。


そういえば,家族が洋服を捨てている図,というのも,見た覚えがない。古くなったTシャツを端切れにしている光景は見たことがある。靴磨きとか窓拭きとかにするのね。裁ちばさみが入る瞬間は「もう二度と洋服として着られることはないんだ」と思ってなんとも哀しいものです。


そんなだから買えない,と。最近和装関係の物を躊躇無く買ってしまう背景には,捨てる心配はしなくていい(これはいつか着なくなったり捨てなくなったりしなくてはならない,ということを考えずに買うことが出きる)ことも,無意識のうちに影響しているのかもしれません。


新宿のMYCITYには若者向き呉服チェーン店などなど建物の規模の割に和服・和装小物を扱っているお店がたくさん入っていることがわかり,ちょっとした発見。呉服屋は歳末バーゲン期間に入っているので,とても素敵な値段で色んな物が売られていた。機会があれば買いに来たい(が,もうチャンスがないかも)。


夜は女3人で飲む。世間は忘年会シーズンで,飲み屋さんはどこもいっぱい。たいへん。お店の人もたいへんそう。チェーンの居酒屋でそんな大忙しの日の割には,バイトくんたちの応対が比較的きちんと(?)していたのでよかった。


久しぶりに焼酎を飲んだら,水割り一杯でかなり酔った。頭痛。さいきん飲む機会が減ったから,アルコールへの耐性が弱まってしまったらしい。もともとそんなに飲める方でも飲みたがる方でもないとはいえ,そこまで弱いと楽しくない。へろへろになりながらくやまを我が家にお持ち帰りして,日曜日のお昼ご飯のあと別れた。うちの最寄り駅から彼女の今の住まいの最寄り駅まで実に1時間。くやまはしばらく東京に居るので,機会があれば無理矢理呼び出そう作戦。