今日も池袋に行き,

西武百貨店東武百貨店をハシゴ。どちらのデパートも線路に沿って縦に長く,幾つかの建物が繋がっているので,店内は全く迷路同然。


両方の呉服売り場をさんざうろうろした挙げ句,閉店時刻(夜8時)間際に東武百貨店に入っているリサイクル着物屋で紬の単衣と一越縮緬小紋の単衣を購入。2枚併せて3万1千500円(税込)。これ,2枚とも6月or9月に着る物で,7・8月には着られない。盛夏物はまた今度。ああ,散財しているなあ。


しかも,着物本体は買ったが,閉店間際だったため帯を見ることができず,また出直し決定。帯だけでなく,考えてみれば(みなくても)半襟帯揚げも帯締めも,夏物は何一つ持っていない。一つずつ一つずつと言っている間に6月が終わったらどうしよう(笑)


そして,盛夏の着物も考えなければ。今日は,盛夏物既製品着物やゆかたを何枚か試着して回ったけれど,既製品のMサイズはやっぱり大きすぎて,だんだん哀しくなってきた。Sサイズゆかたならなんとか合うのだけれど,品数がMに比べて豊富でない。


そんななかで一つだけ気に入ったゆかた(Sサイズ)があったんだけど,その時点ではまだ上述単衣着物は買っていなかったし,色々迷って「ゆかたならあるので。あるので。あるので。あるので。」と心の中で葛藤して買うのを控えた。2万6千円は安い買い物ではない。手持ちのゆかた帯とは合わないようだったので,帯を新調しなくてはいけなかったし,試着の時に合わせてもらった帯はすごく色合いが合っていたのだけれどどう考えてもポリエステルだったのでそれではいかんし(着物はともかくゆかた帯のポリエステルは買わない主義です)。


サイズに関連して,ゆかたの反物も見たけど,やっぱり,反物を肩から掛けてみただけでは,仕上がりのイメージが湧かない。うぅむ。


考え方は人それぞれだろうけれど,わたしが古着を買うのは,結局「仕立て上がり」で「サイズが合う」のが古着しかないからだ。今日2枚買ったお店では,気に入ったのを3枚選び出して試着させてもらったら,どれもサイズぴったりで,それまでのぶかぶか着物&ゆかたの旅を振り返って涙が出るほど嬉しかった(しかも自画自賛だがどれもそれぞれ似合っていた)。正直全部欲しかったのだけど,それはさすがに無駄遣いと思い,でも一枚には決めきれずに2枚買ったわけですよ。


だから,安くあげるために安い古着を買うというのは主旨ではない。デパートに入っているようなリサイクル着物屋は(西武にも東武にもあるのですが),値段は2万円程度からとけして安くはないが,質や手入れが最低水準をクリアしている安心感がある。デパートだけではないけれど。数千円で掘り出し物を探すのは,バーゲン苦手なわたしにはあまり得手ではない。それに,そんなに数は必要ではないのだ。わたしは元来おしゃれな人間ではなく,服飾に凝る質でもないのだった。


ところで,池袋の東武百貨店本館2番地9階の呉服売り場は,スペースが広い上に,若い女性向きの既製品着物や小物の売り場が充実している。通路と通路の間がメイン売り場でお店を構えているわけではないことも,立ち入りやすい雰囲気。そのメイン売り場を挟んで,よろしい感じのお品を扱うちょいと立ち入り難いお店も並んでいる。西武のゆかた販売は24日から本格化するとのことだったので較べてはいかんだろうが,東武の方は既にかなり豊富に揃っていた。


店員さんも言っていたけれど,今の時期まだゆかたを求めるお客さんが少ないのでお店の人々に余裕がある。「買わなくてもいいから,既製品のSサイズがどれくらいか確かめるだけでも」と言って着せてくださったり,色々探して勧めてくださったり,生地について説明してくださったり。結局買わなかったけど勉強になったし,感じ良かったです。


こうやって書くと西武より東武の方がいいように読めるかもしれんが,西武には撫松庵の装+が入っているので西武に寄らないわけにもいかない(笑)


池袋は新宿に比べて人が少ないし,西武も東武も駅直結で行くのが楽(行き来もしやすい)。駅の改札からデパートに向かうと自然と通り抜けざるを得ない地下の食料品売り場のお総菜やお菓子のすさまじいまでの誘惑を振り切らなければならないのが,辛いといえば辛い。