ミタニフジンテキデスマスチョウ


日常会話で使用する言語について,ここで採り上げられていたので,はて,と振り返ってみた。


わたしは初期設定ではです・ます調で話す人間ではないのだが,しかし,改めて数え上げてみると,日常で話をする相手として,です・ます調を使う相手の数の方が多いようだ。


話す機会・相手が多いのは,一日の大半を過ごす職場での仕事上のやりとりや仕事以外のやりとりだ。仕事上のやりとりは勿論です・ます調(叮嚀語)だし,仕事外でもです・ます調が多い。仕事外でです・ます調を使うかどうかは,年齢と社歴がだいたいの目安になっくる。です・ます調を使わない相手となると,基本的には社内の自分よりも後に新卒で入ってきた人や自分よりも年下の(学生の)アルバイトの子で,それも或る程度慣れ親しんでからということになるが,今のわたしの位置では,それに該当するよりもしない人の方が多い。結果として,全体としては「です・ます調」相手の方が多くなる(と言いつつ,年齢が上でも自分よりも社歴が浅く且つ距離が近い人に対して丁寧語でなりつつある今日この頃とそれに対して自分でもちょっと気になっている今日この頃)


さて,プライヴェートでの交友関係。会話の量が最も多い相手は間違いなくかなまるだろうが,かなまるとの会話は,話題や内容にも拠るが,あまり他の相手へ援用できるものではないように思える。かなまるとはタメ口ではあるが,彼が標準語風です・ます調ベースで話す人間なので,わたしも彼と話すときには(同じように標準語です・ます調で話しているわけではないけれど)多少影響を受けているのではないだろうか。「○○でしょう?」といった言い方や,その他似非標準語モドキ。これらが彼以外の相手に対してもわたしの基本的な話し言葉になっている可能性は高いが,考えたことがないので分からない。


かなまる以外の相手では,東京に来てからは長らく,近くに住んでいて交流があるのが学生時代の上回生ばかりだったので,アルコールが入っても大筋ではです・ます調だ。また,このところ頻繁に会っていたのはみのりんせんせいやかおりさんで,やはりしばらくの間はです・ます調だった(次第に砕けていくのだが)。学生時代までの上回生でない知り合いの在東京人も次第に増えてきたが,当のわたしの付き合いが悪くなってきて,会う機会が減っている。東京にいない人間とは,もっと会う機会が少ないし話をする機会も少ない。


こうなってくると,です・ます調で話していない旧い付き合いの同級生等に対してどういう口調で話をしているのか自分でもわからなくなってくる。口が悪い(ぞんざいな・乱暴な・乱雑な・汚い等の言葉遣いをする)のは自覚しているが,イントネーション・アクセントは,どうなっているのだろう。ただのでたらめにしても,ベースがあるんじゃないだろうか。その上で相手によって少しずつ違っている感じもする。最も接点が大きかった頃の話し方を引きずっていたり,相手の口調につられていたりするから。


いずれにしても,今のわたしにとって頻度が高いものではないので自然には出てこず,殊に初対面の相手に対しては自動的に使用頻度の高いです・ます調が適用されたのだろう。


ところで,たまにかかってくる母親からの電話に対するやりとりでは,さきに書いたこととは違うけど,わたしも岡山弁を使っているように思う。といってもそれほどこってり話をしないので,たいがい岡山弁を使いやすいフレーズ(ex. しらんわ,なんでわたしにきくん,好きにすりゃーえーが)で暴言吐いているだけだからかもしれない。でも,つられやすいのは確か。夏川氏に対しては岡山弁が出なかった(=つられなかった)ことを考えるとやっぱり mother tongue は文字通り morher tongue なのだろうか。偉大だ。


ちなみに,関西弁はほとんど使いません。似非というかやや作ってます。相手が関西弁の場合多少引きずられて出ることもあります。